足立区の住宅街に突如現れた期待の新星
日暮里舎人ライナー・谷在家駅から東に徒歩6分ほど。住宅街の一角に2020年12月1日にオープンした「麺屋 龍」へ。入居したのは元スナック。店内はカウンター8席と2人がけテーブル2卓の計12席。ご主人は西麻布の人気店「楽観」の出身だそうで、蓮沼「中華そば 梟」店主のアドバイスも受けながら独立創業したようだ。
麺メニューは醤油清湯の「臥龍」、塩清湯の「蒼龍」の2枚看板で、この日は味噌の「土竜」、激辛「龍の逆鱗」も用意されていた。飯モノはライスに加え、焼豚丼をラインナップ。今回は醤油の全部入りにあたる「臥龍鳳雛(1000円)」と「焼豚丼(250円)」を注文することに。ちなみに塩の特製は「雲龍風虎」という名である。
6分ほどで美しい丼相の一杯が到着。スープは鶏をベースに魚介や野菜を加えた清湯で、コクと甘味のある醤油のカエシを重ねている。鶏油の香りも良く旨い。そこに合わせるのは平打ち麺。少し固めの茹で上がりでピロピロとした食感が楽しい。チャーシューはレアな仕上がりの豚肩ロース肉が2枚と、低温調理の鶏ムネ肉が1枚。
どちらも厚みがあり、肉の旨みを引き出した逸品だ。黄身がトロリとした味玉は、しっかり醤油ダレが染みている。ほか青菜、海苔、白髪ネギが乗る。ハイレベルな一杯であっという間に完食した。一方の「焼豚丼」は、タレの染みた刻みチャーシューとネギに僅かに一味が振られたもの。こちらも良いお味。うむ、これは良い店が出来た。
<店舗データ>
【店名】 麺屋 龍
【住所】 東京都足立区西新井4-27-14
【最寄】 日暮里舎人ライナー「谷在家駅」徒歩6分
