立ち退き間近の東金「金の糸」でパーコーを
JR東金線・求名駅から徒歩約15分。国道126号線の田間交差点そばにある「しあわせラーメン 金の糸」へ。かつてJR西千葉駅前で人気を博した「パーコーメン 風」が2004年に閉店し、屋号も新たに移転オープンしたのが「金の糸」である。しあわせラーメンとはなんぞや?と思ったら、店の至るところに幸福実現党関連のポスターが。
また、店内にも幸福の科学の月刊紙「ザ・リバティ」や大川隆法著書もあり納得。実はコチラのお店、閉店することが決まっているという。貼紙には「立ち退きになりますが、具体的な時期は弁護士と貸主の合意によりますので現時点ではわかりません」と。厨房機器も譲るそうで廃業するのだろうか。ファンは早めに訪れておくべし。
店内はL字カウンターに9席ほど。閉店を控えているため、現在はご主人が一人で切り盛りしている。麺メニューは、豚肩ロースの唐揚げが乗った「パーコー麺」が主力で、ブランド豚を使用した「いもぶたパーコー麺」や、モモ肉の「でっかいパーコー麺」とバリエーションも様々。だが、これだけで終わらないのが「金の糸」である。
ほか、メニュー表には魚介塩豚骨の「九十九里らーめん」や醤油清湯の「昭和の中華そば」、豚骨魚介の「武石らーめん」、豚骨白湯、牛もつ味噌などを掲載。さらに壁の短冊にも豚みそらーめん、ねりごま豚骨らーめん、焼きそば、酸辣湯麺など…枚挙に暇がない。今回は「いもぶたパーコー麺」に煮玉子を乗せて注文した。
白濁したスープは豚骨などの動物系に昆布の出汁を合わせたもの。塩が強めに効いた独特な味わいだ。合わせるのは自家製という中細ストレート麺。少しゴワっとした感じを残していて食べ応えがある。そして主役のパーコーはレタスの上に鎮座。いも豚を叩いて薄くし、衣にカレー粉は使わずカリッと揚げてある。こいつは絶品だ。
いも豚は、文字通りイモを食べて育った豚で、関東では東総地域で盛んに生産されているブランド豚だ。脂に嫌な臭みは無く、肉質も良い。旨いわけだ。味玉は黄身が固めの仕上がり。ほか、こちらも個性的な干しゼンマイが乗る。この不思議な組み合わせの虜になり、最後まで美味しく完食した。皆さんも立ち退きまでにぜひ一度。
<店舗データ>
【店名】 しあわせラーメン 金の糸
【住所】 千葉県東金市田間1296-1
【最寄】 JR東金線「求名駅」徒歩15分
★2020年10月に閉店。残念。