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新型コロナウイルスとマスクの知識

2020年04月24日 | 雑学知識


世の中、マスク、マスクと騒いでいますが、少しマスクに関する知識も持ちましょう!
サージカルマスクという落とし穴にご注意!

マスクの定義について
 マスクとは、天然繊維・化学繊維の織編物または不織布を主な本体材料として、口と鼻を覆う形状で、花粉、ホコリなどの粒子が体内に侵入するのを抑制、また、かぜなどの咳やクシャミの飛沫の飛散を抑制することを目的に使用される、薬事法に該当しない衛生用製品JHPIA = Japan Hygiene Products Industry Association:一般社団法人 日本衛生材料工業連合会の定義より)のことを言います。

マスクの種類(用途・素材・形状)
用途別にみると、次の3種類に大別されます。

・ 家庭用
  カゼ、花粉対策や防寒・保湿などの多目的に日常に使われるマスです。素材や形状、サイズなど、実に多様で、フィルター性能や通気性のバランスが良いので、長時間にわたって快適に使用できるのも特徴があります。

・ 医療用マスク
  いわゆる、サージカル・マスクのことで、主に医療現場や医療用に使用され、患者の血液飛散など、感染防止を目的としたマスクです。外科手術などの際に使われ、「外科の、手術の」という意味から「サージカル(surgical)マスク」とも呼ばれています。

・ 産業用マスク
  主に工場その他、作業現場の防塵対策用マスクです。工業用マスクや防塵マスクとも呼ばれ、粉塵の量・性質により口や鼻だけを覆うものの他、顔面すべてを覆うものもあり、防毒マスクもこれに含めてよいと思います。

素材による分類では、2種に大別されますが、材質面では近年新しいものも加わっています。
 素材面からは、主に「ガーゼ」「不織布」ですが、最近は綿以外に、ポリエステル、ポリウレタンなど材質面で多様になっています。さらに機能面でも、サージカル、UVカット、抗菌、防臭など、売るために様々な謳い文句が表記され、知識のない消費者の囲い込みを図っています。
・ ガーゼの場合は、1枚のガーゼを12枚、18枚、24枚、30枚と折り重ねてできています。ガーゼの場合は、お気づきのように目開きが大きいので、沢山重ねないと効果がないのです。
・ 不織布の場合は、文字通り「織らない布」であって、複雑に繊維を絡ませた緻密なものから隙間の緩やかなものがあり、柔らかさや厚みも自在になる素材でできていす。

形状別に分類すると、ガーゼタイプの主流である平(面)型、不織布タイプの主流であるプリーツ型、顔の形に添った立体型があります。
後者の不織布タイプはいずれも口もとが広く、呼吸も比較的ラクで、会話をしてもズレにくいのが特長です。プリーツタイプは、サージカルマスクに多く、カバー面積は大きく取れますが、密閉性からみると、必ずしも防御効率が良いとは言えないものが圧倒的に多くあります。
この製品が悪いと言っているわけではありませんので、誤解の無きように。

500億円近くもかけて各所帯2枚しか配らない、焼け石に水の役に立たないマスク、小型でズレやすく、飛沫防御効果が薄く、虫、髪の毛、ゴミ、黴(カビ)で問題になっているアベノマスク」(最近は、「カビ(黴)ノマスク」という新語もできたようですが・・・)は「アベノミクス」同様、大変評判が悪いですね。妊婦に配布したマスクも全く同様に悪評です。
こんな無駄に近い対策血税を使うより、水際対策、移動防止、エアテントやドライブスルー検査、抗体検査をする方が先です。それよりもっと重要なのは、医療従事者や介護施設などの保護で、消毒剤、マスク、防護服をはじめとして施設・機材の整備など優先して行うべきことは沢山あります。
ついつい脱線してしまいましたが、本題に戻って、重要なお話をしましょう。

サージカルマスクとN95マスクとの違い
・ サージカルマスク
 このマスクは、FDA(Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)がBFE(下記性能指標の一種)95%以上のものを指し、マスクを装着したヒト(人)から排出される微生物を含む粒子が大気中に拡がるのを防止するのが目的で使用されます。特に。耐水加工された医療用のサージカルマスクでは、患者の血液や体液に由来する病原体の曝されるリスクの軽減効果も期待できる性能を持ちます。


 ここで、FDAの性能指標として、
BFE(Bacterial Filtation Efficiency) : 細菌濾過効率
 マスクにより細菌を含む粒子(平均粒子径4.0~5.0μm)が除去された割合(%)
PFE(Particle Filtlation Efficiency) : 微粒子濾過効率
 マスクにより試験粒子(0.1μmのポリスチレン製ラテックス球形粒子)が除去された割合(%)
両者の粒子径に注目、単位の桁が違います。(μmはmmの1/1000です。)

すなわち、BFE95%以上でも、サージカルマスクと言えるのですから、
ウイルスの大きさの50倍もある穴が開いている訳で、「サージカルマスク」という
言葉に騙されてはダメなのです。PFEであれば断然効果が出てきますが・・・。

・ N95マスク
 WHO(World Health Organization:世界保健機関)や厚生労働省が患者と接触する可能性のある医療従事者に対して、飛沫感染にも有効なものとして着用を勧めているマスクのことです。



N95マスクとは、製品名称ではなく、NIOSH(Department of Health and Human Services の管轄下にある疾病対策予防センターの1組織 : 米国労働安全衛生研究所)が定めた規格名称で、油分を含まない空気中の個体・液体の噴霧質の95%を除去する効果があることを審査に合格すれば、N95マスクと認可・呼称できます。
微生物を含む空気中からヒトを守るために、感染源がマスクと顔面の隙間から侵入しないように顔面に密着するタイプでのため、現実的に一般人には、目が細かすぎて長時間着用のまま日常生活を送るには息苦しいものです。
従い、highdy も医薬品や化粧品、食品の製造工場を設計をしていたので、試運転指導などでマスクをよく使いましたが、殆どがこの種類ではなく、サージカルマスクの方でした。

現実的なマスクの考え方
1.ウイルスや細菌の大きさを知って対応すること。分かりやすい参考資料
 ウイルスは細菌比べて1/50~1/100と小さい、「サージカルマスク」と言えども、その目開きは最も大きなウイルスと比較しても約50倍で素通りするくらいです。

 現在のところ、最も効果的なのは、N95マスクです。但し、例外的な取り扱いもあり、例外的取扱い法は、こちらをご参照ください。

2.着用方法
 一般素人は特にいい加減で、皮膚との間隔は四方八方隙間だらけであり、密着していないのでウイルスは出入り自由とも言えます。
3.格好良さ、ラクな着用を気にしていては全く意味がない
 ひどい方のような鼻を出したままの着用法なら感染リスクは非常に高いものになります。

4.汎用のガーゼや布マスクの方がよい
 上記のようなことから、サージカルマスクでない、汎用のガーゼや布マスクでしっかり鼻や口を肌に密着させる隙間がないタイプであれば、余程薄い布でない限り十分な防御効果があります。
5.マスクがすべては大間違い
 マスクですべてが守れると考えるのも間違いで、マスクは最低限の防御手段の一つです。素肌の手足、皮膚の露出部、衣服などにウイルスが付着し、それに触れることにより感染するわけですから外出した後の用心、特に手洗いは最も重要なものです。その場合、アルコールなどの消毒液がなくても、丁寧な手洗いで十分なことも知られています。
6.「3密」を避ける環境第一
1にも2にも3密を避ける環境第一であり、不要不急な外出」を避ける意味はそこにあります。自分の前を歩いている人がサージカルマスクをしていても、咳をすれば風下にいる人にとっては大変な脅威です。

耳慣れないマスクなので良さそうに聞こえますが、「サージカルマスクは医療用だから・・・勘違いをしている方が多過ぎるのです。お金だけ出せば、高性能のマスクと思ったら大間違いで、おばあちゃんが作ってくれたマスクの方がよっぽど高性能のものだったりするわけです。



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