平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

BSE問題のその後(2)

2006年03月19日 | 食の安全
〇3月10日、米農務省の食肉検査官はコンピューターゲームがお好き
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 【ワシントン10日時事】米農務省の食肉検査官が勤務中にコンピューターゲームをしたり、検査対象の食肉処理会社から肉製品の提供を受けるなど、「不適切な行為」をしていたことが10日、同省監査局(OIG)の報告書で明らかになった。BSE(牛海綿状脳症)の危険部位が米国産牛肉に混入した問題に続き、米国の検査態勢のずさんさを示す例として注目される。 
(時事通信) - 3月11日13時0分更新
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060311-00000039-jij-int

※日本政府は、こういう検査官の検査を信用するのでしょうか?


〇3月13日、香港でも骨のついた牛肉
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 【北京=吉田健一】香港政府は13日までに、米食肉大手スイフト・ビーフ社(本社コロラド州)の食肉処理工場から輸入した牛肉に、BSE(牛海綿状脳症)感染防止のため輸入を禁じている骨が混入していたとして、同社からの牛肉の輸入を当面停止すると発表した。

 同工場は、日本が米国産牛肉の輸入再開を決定した昨年12月に、農水省と厚生労働省が特定危険部位の除去など対日輸出条件が守られているかどうか査察した11施設に含まれており、農水省などは「適切に行われている」との判断を公表していた。今回、米国の管理体制のずさんさが明らかになったが、日本の査察も不十分との批判が出るのは必至だ。

 香港の食物環境衛生署によると、香港国際空港の食物検疫担当官が10日夜、同社からの製品に骨が交じっているのを見つけた。香港は、米国でBSE感染牛が見つかった2003年12月以降、米国産牛肉の輸入を全面的に停止していたが、昨年12月、生後30か月以下の牛で、脳など特定危険部位を除去した骨なし肉に限って輸入を再開していた。

          ◇

 米国産牛肉の問題について、農水省の石原次官は13日、記者会見で「(骨の混入が)特例なのか、構造的なのかが一番の焦点で、事実を調べて考えていく必要がある」と述べ、米国に問いただしていく姿勢を示した。
(読売新聞) - 3月14日3時7分更新
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060313-00000115-yom-bus_all

※アメリカの杜撰さはいつでも同じ。そんなことにはもう驚きません。
 問題なのは、スイフト・ビーフ社が、農水省と厚生労働省が査察して、「適切に行われている」と評価した施設であったこと。日本のお役人の視察旅行は税金の無駄づかいであったわけです。誰か責任を取った関係者はいたのでしょうか? この無責任体制で日本の食の安全が守れるのでしょうか?
 「特例なのか、構造的なのかが一番の焦点で、事実を調べて考えていく必要がある」そうです。アメリカでこれだけ事件が連続して起きているのですから、構造的問題であるに決まっているでしょう。「事実を調べて考え」た結果、どういう行動を取るのか、注目いたしましょう。


〇3月13日、アメリカで3頭目のBSE牛
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 【ワシントン13日青木忠興】米農務省は十三日、米国で新たに見つかった牛海綿状脳症(BSE)感染の疑いがある牛について、追加検査の結果、陽性の反応だったと発表した。米国内でBSE感染牛が確認されたのは三例目。感染牛は南部アラバマ州で飼育され、十歳以上である可能性が高いという。

 日本は昨年十二月に米国産牛肉の輸入を再開したが、今年一月に特定危険部位の混入が見つかったため、再び輸入を停止している。

 米農務省動植物検疫所のクリフォード獣医師は会見で「今回の感染牛確認が輸入再開交渉に影響を与えるとは思わない」と述べ、米国の検査態勢が十分機能しており、米国産牛肉は安全だと強調した。農務省は問題の牛が十日の簡易検査で陽性だったため、アイオワ州の研究所で追加検査を実施。ウエスタンブロットと呼ばれる検査法で陽性を確認した。国際標準である免疫組織化学法(IHC)の検査結果はまだ出ていない。

 感染牛がアラバマ州の農場で飼育されたのは一年未満。農務省は生まれた場所など過去の経緯を調査している。米国内では二〇〇三年十二月と〇五年六月に感染牛が見つかった。
(西日本新聞) - 3月15日2時9分更新
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060315-00000017-nnp-kyu

※今でも肉骨粉が使われているアメリカで3頭目のBSE牛。肉骨粉をやめた日本で20数頭。あまりにも不思議な数字です。


〇3月15日、国内で23頭目のBSE牛
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厚生労働省は15日、北海道上川管内中川町で飼育されていた5歳8カ月の乳牛がBSE(牛海綿状脳症)に感染していたと発表した。国内でBSE感染が確認された牛は23頭目。 
(時事通信) - 3月15日21時1分更新
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060315-00000168-jij-soci

※日本でこれだけBSE感染牛が出ているのに、なぜ感染源が特定できないのでしょう? 代用乳が問題だということは、ほぼわかっているはずなのに。農水省は原因を特定する気がないのでは?


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