平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

(20)『週刊文春』の米国産牛肉の記事(2)

2006年02月09日 | 食の安全
狂牛病(BSE)と狂鹿病(CWD) (20)

『週刊文春』2006年2月9日号の記事から。題は「アメリカ牛「メキシコ迂回」疑惑」。

・アメリカでは、年間百万人以上が、牛肉によりサルモネラ菌やO-157の食中毒を起こし、500人以上が死んでいる。日本では食中毒の死者は年間2名程度。

・米国農務省が実施した調査で、2000トン以上の給食用挽肉がサルモネラ菌に汚染されていることが発覚してから、ようやく規制がかけられることになった。

・汚染肉が見つかっても、企業は罪に問われない。

・アメリカには、「正当な科学的根拠なしに農産物を批判することを禁止する」という「農産物名誉毀損法」という州法がある。農場が多いコロラド州では、これに違犯すると、民法ではなく、刑法で処罰される。

・山田正彦議員の調査によると、アメリカからメキシコへ30カ月以上の牛や内臓がノーチェックで輸出されている。

・米国産牛肉が輸入禁止になる2003年末まで、メキシコから日本への牛肉の輸入はゼロに近かった。ところが、その後2年間で急激にメキシコからの輸入が増えている。

・米国からメキシコへの牛肉の輸出が、この2年間で10万トン近く増えている。

・糖蜜飼育に関しては以前に引用したので、省略。

・メキシコ産牛肉に関しては、原産地証明に欠陥がある。

・メキシコでは糖蜜飼育は行なわれていないのに、メキシコ産糖蜜飼育牛が日本に輸入されている。

・メキシコは養豚は盛んだが、牛肉は輸出できるほど多く生産していない。

・米国産牛肉がカナダを経由して日本に入ってくる可能性もある。

・アメリカでは日本で禁止されている合成ホルモン剤も使われているが、日本政府は残留基準値を設定して認めている。これは矛盾。

・アメリカでは、殺虫・殺菌のために、豚、鶏、牛の肉への放射線の照射が認められている(食中毒が多いため)。放射線が未知の物質をつくり出し、発ガンの危険性も指摘されている。

・人間に対しては年間900トンの抗生物質が使われているが、家畜に対しては1万2千トンの抗生物質が使われている。

・アメリカの食中毒は、抗生物質の過剰使用による耐性菌の蔓延がその一因と見られている。

「農産物名誉毀損法」には驚きましたね。こうメモしてきますと、日本もさることながら、アメリカ国民の健康が本当に懸念されます。アメリカ人がまず自国の実態を知ることが先決です。

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