平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

(21)一人一人の選択によって

2006年02月11日 | 食の安全
狂牛病(BSE)と狂鹿病(CWD) (21)

ニュースのリンクだけにしておきますが、アメリカでは今でも、BSE感染の疑いがある「へたり牛」が食肉化されています。

<BSE>へたり牛20頭が食肉処理 米農務省対策監査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060209-00000003-mai-bus_all

これだって、ほんの一部にすぎません。

BSE問題の根本にあるのは、強欲な人類の異常な家畜飼育方法です。そして、この問題は牛肉だけにとどまらず、はてしなく広がっています。

米国産牛肉は、輸入再開されても買わなければいいだけですが、加工食品でははたしてどんな肉が使われているのかわかりません。メキシコ産と言われている牛肉は、どこへ流れているのでしょう? 自分は牛肉は食べていないと思っていても、牛由来の様々な成分がカレールーやスープやスナック菓子やカップラーメンやインスタント食品や薬品のカプセルや医療品などに幅広く使われています。野菜やお米にも農薬が使われています。汚染された食品をいっさい口にしないというのは、現代ではおそらく、絶食でもしないかぎり無理だろうと思います。食べるときは、人間のために命を捧げてくれている動植物に心から感謝して食べましょう。

アメリカに比較すれば、日本の状況はまだ安全なほうです。そういう状況を外圧に負けて変えてはいけないと思います。この国の政治家が、日本国民の方を向いているのか、別の方向を見ているのか、しっかり見定めて、次回の選挙の判断材料としましょう。

私がこの連載を書いたのは、食べ物の世界に起こっている、自然の摂理に反した出来事を一人でも多くの方が知り、このままではいけない、という認識を持っていただくためです。一人の意識は何らかの形で世界に影響を与えます。(このブログで「ラズロ博士」で検索してください)

お釈迦様は人間の苦の原因を無明=無知に見ました。そして正しい見解を持つことが大切だと教えました。しかし、現在までの世界は、正しい見解を持とうにも持ちえない、虚構の情報が支配する世界でした。

「今まで人類の多くは、それらの虚構をあたかも真実のように思い込み、信じ込み、それら虚構にエネルギーを与えつづけてきた。おかげで、それらはあたかも真実であるかの如く、人類一人一人の心の中に刻み込まれていったのである。そして人類一人一人はそれらの虚構に踊らされ、縛られ、翻弄され、苦しめられ、痛めつけられてきた」(白光誌、2006年2月号)

情報を制する者が世界を制します。これまで情報は常に一握りの権力者の手に握られてきました。権力者は自分に都合のよい虚構の情報しか表に出しません。真実を伝えようとする個人は、圧倒的な権力の前に沈黙を強いられてきました。しかし、インターネットは権力者による情報独占に風穴を開けました。

インターネットの世界には、おかしな情報があふれていますが、多くの石ころの中には光る玉も混じっています。

人類は、いつまでも無知なまま、サイコパスの指導者や大企業、真実を隠蔽し、虚構の情報で洗脳しているマスコミの言うがままになっていてはいけません。

たとえ日常生活の買い物といったわずかなことでも、自分のできる範囲でなるべく正しい選択をするように努力すべきです。その積み重ねが、狂牛肉を食材にしても恬として恥じない企業を市場から退場させていくのです。

どういう企業が問題かというと、まず、この連載の最初に紹介した「米国産牛肉全面的早期輸入再開を求める会」に入っている企業です。一覧はここです。
http://kaikin.jp/gaiyou.php

その中でも、外食産業の集まりである「社団法人日本フードサービス協会」に入っている企業は、「きっこの日記」によると、ここから検索できます。
http://page.freett.com/banc/jf_list.html

「きっこの日記」2006年1月5日
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20060105

中にはコーヒー会社のような牛肉とは無関係な企業もありますが、外食するときの参考にはなるでしょう。

これをもちまして、「狂牛病(BSE)と狂鹿病(CWD)」は一応、終わりとさせていただきます。



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