平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

フォトンベルト妄想(7)

2006年07月05日 | フォトンベルト妄想
その後もフォトンベルト妄想は変転を遂げていきます。これについては、自分の説を無断使用されたラヴィオレット氏のサイトが、具体的例をあげて批判しています。
http://www.etheric.com/LaViolette/Disinformation.html

・1994年:B・H・クロウ(B. H. Clow)は、科学的に「銀河スーパーウェーブ」説を出したラヴィオレットの本を読んで、それを自分独自に改変し、ラヴィオレットに言及せず、ケンプとスタンレーのみを引用しつつ、アルシオーネに住む宇宙存在からのチャネリングという形で、『プレアデス 銀河の夜明け(The Pleiadian Agenda)』という本を1994年に出版した。

・ 1997年:ロバート・コックス(Robert Cox)は『天上の火柱(Pillar of Celestial Fire)』という著書で、ラヴィオレットの説とチャネリング情報を混ぜ合わせている。

・1998年:ジェームズ・ジリランド(James Gilliland)がEメールで、銀河の中心部からの意識の波がフォトンベルトを伴って押し寄せる、と広める。

・1998年:ドランヴァロ・メルキゼデク(Drunvalo Melchizedek)が自分のウェブサイトで、銀河の中心部から膨大なエネルギーが放出されている、と述べる。メルキゼデクはラヴィオレットのセミナーの出席して、その説を知っているのにラヴィオレットに相談もしていない。

ラヴィオレット氏は、自分のほうが理論の優先権がある、と言いたいようです。それは科学者としてもっともなことですが、以上の情報からは、色々な人が他人の情報を無断で利用し、それに適当な解釈(改変)を付け加えていることがよくわかります。

あと、ラヴィオレット氏があげていない影響力の大きいフォトンベルト教の教祖をあげておくと、ヴァージニア・エシーン(Virginia Essene)とシェルドン・ナイドル(Sheldon Nidle)です。両者は1994年に『あなたは銀河人になる(You Are Becoming a Galactic Human)』という本を書いて、その中でフォトンベルトについて触れています。ナイドルはシリウス星人からチャネリングを受けており、銀河連盟の地球代表なのだそうです。こうなると、完全にスターウォーズ的な誇大妄想としか言いようがありません。

また同じフォトンベルト論者の中でも対立があるようで、クロウはナイドルの本は読むなと言っているそうです。


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2 コメント

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長いコメントすみません (田中)
2006-07-06 08:49:13
Heywa 様のきちんと調べて発表する誠実さには敬服いたします。こういった記事をお読みすると知性と(高いレベルでの)霊的なことは決して世間で思われているように相反するものではなく、それぞれ高貴なるものの側面であることがよくわかります。

フォトンべルト=電子レンジに入ることみたいに荒唐無稽な情報で恐怖にみまわれるフツーの方々がいらっしゃいます。こういった方たちのためにも審神といいますか、情報の真偽の鑑別をするためのtrias くらいのチェック項目があるといいなあと思っています。

ところでこのブロクは閉鎖的なものなのでしょうか。質の良いこれだけの情報は他の人にも紹介したいものです。

ということで私のブロクとのリンクを了解していただけたら幸甚でございます。

Heywa様のところとは違い単に感想みたいなことの羅列ですが・・・・。
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Unknown (heywa)
2006-07-07 06:01:40
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