平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

あるアメリカ人の中間選挙の感想

2006年11月10日 | Weblog
アメリカの友人から、中間選挙に関する感想が送られてきましたので、翻訳して紹介します。

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国民の投票反応には、これほどひどい敗北を予想していなかったホワイト・ハウスが驚いただけではありません。国民自身も驚きました。国民は、イラク戦争に関してどれほど多くの人が彼らの指導者(ブッシュ)に激しい怒りを感じうんざりしているか、ということを認識していませんでした。

この国の人々は愛国的です。指導者が戦争に行け、と言えば、それは義務だと考えて指導者に従います。

彼らは愛国的なので、指導者たちが嘘をついていた、ということがわかったときは、彼らは口に出して話しません。黙っているのです。

唯一の例外があります。その例外が2日前の選挙の日でした。彼らは話す機会を与えられ、そして話しました。たくさんの、たくさんの人々がです。

とても興味深いのは、選挙当日まで人々は、この国のどれだけ多くの人が、まさに自分と同じように感じていたのだ、ということに気づいていなかったことです。彼らは、ほかのみんなも自分と同じように指導者に怒りを感じていた、ということを知らなかったのです。

昨日、選挙の翌日ですが、私はこの国の波動を観察しました。それはとても穏やかでした。国民は、起こった出来事について考えに考えています。それは、指導者に対する信頼が失せたことをはっきりと示しています。

昨日、国民が考えていたとき、この国は海を漂う船のようでした。船の操縦がなくなったのです。

今日、船は相変わらず操縦されていません。国民は、起こったばかりのことを咀嚼しています。選挙は、国民が指導者に対する信頼を失ったという発言でした。

ブッシュは大急ぎでラムズフェルドを追っ払いましたが、そういう行為ではダメージを修復することはできないでしょう。国民はブッシュに背を向けました。

ブッシュは今日、下院の新しい指導者になる女性議員と会いました。この女性は簡潔な言葉で語る力強い指導者です。彼女はイラクの混乱が修復されることを欲しています。8兆ドルの赤字が修復されること、経済が修復されること、等々を欲しています。彼女は率直な言葉で語り、行動を期待しています。

これから起こることを見守りましょう。
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この女性議員はペロシさんという方です。

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 【ワシントン=貞広貴志】7日の米中間選挙で民主党が下院の過半数を獲得したことで、女性初の下院議長に就任することになったナンシー・ペロシ下院民主党院内総務は9日、ホワイトハウスでブッシュ大統領との昼食会に臨んだ。

 選挙後、初めての顔合わせで、大統領が「(選挙に)勝てば、国のため最善を尽くす責任を負う」と“反対野党”を脱するよう求めたのに対し、ペロシ議員も「信頼を醸成できるよう協力するつもりだが、私たちには違いがある」と発言。満面の笑顔の裏で、お互いの出方をけん制するやり取りを交わした。
(読売新聞) - 11月10日11時34分更新
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061110-00000002-yom-int

アメリカ人は、嘘で塗り固められたブッシュ政治にノーを突きつけました。ただし、アメリカが今後どのような方向に進むかは、まだ定まっていません。ヒラリー・クリントンでは、たいした変化は生まれないでしょう。民主党に清新な指導者が出現することを期待します。