平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

原子核物理学国際会議開会式での天皇陛下のお言葉

2007年06月04日 | Weblog
平成19年6月4日(月)に東京国際フォーラムで開かれた原子核物理学国際会議(INPC2007)で、天皇陛下は以下のような開会の挨拶をなさいました。

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 この度,原子核物理学国際会議が,国の内外から多数の参加者を得て,東京で開かれることを誠に喜ばしく思います。
 原子核物理学国際会議は1951年初めて米国のシカゴにおいて催されました。日本では東京でこれまで2回,1967年と1977年にこの会議が行われましたが,今回は30年振り3回目の開催となります。参加国数は前回の東京の会議より更に5か国多い38か国に及び,世界における原子核物理学の広がりを感じさせます。
 本年は,我が国を代表する科学者の一人として大きな足跡を残した湯川秀樹博士の生誕100年に当たり,開会式に先立ち,昨日はその記念講演会も行われました。湯川博士は,1949年物理学の分野でノーベル賞を受賞されましたが,これは,日本人として初めての受賞であり,第二次世界大戦の終結から4年後,我が国がサンフランシスコ平和条約によって独立を回復する3年前のことです。戦争の大きな惨禍を受けた日本の人々が,どれほどこの受賞を誇らしく思い,喜んだか,博士の若々しい姿と共に,当時のことが思い起こされます。
 原子核物理学の著しい進歩は,基礎科学として,物質の微細な構造に至るまでを明らかにするとともに,その応用面において,エネルギーの創出や医学面での利用を通して,人類社会に非常に役立つ技術の開発に貢献しています。
 このような原子核物理学の進歩のために,近年,巨大な研究施設が造られてきておりますが,私どもも,これまでその幾つかを見る機会を得ました。1994年に米国を訪問した際には,カリフォルニア州のスタンフォード大学で,一直線に長く伸びた線型加速器を見ました。国内では,3年前,岐阜県の神岡鉱山の廃鉱を利用したスーパーカミオカンデを見るために,巨大な洞窟(どうくつ)を訪れ,また,昨年秋には理化学研究所で,運転開始前の円形の超伝導リングサイクロトロンを見ることができました。かつて,理化学研究所で,湯川,朝永両ノーベル物理学賞受賞者を育てた仁科芳雄博士が日本で初めて造られたサイクロトロンが,戦後海に沈められたときの仁科博士のお気持ちはいかばかりであったかと察せられます。これらの施設が必要なことは,この分野での国際的な協力が,今後ますます重要となってくることを示していると思われます。今回の会議のテーマは,「二十一世紀の原子核物理学の潮流」ということでありますが,これまでの研究成果を背景に,将来に渡っての国境を越えた協力の一層の可能性が話し合われることを期待しております。
 21世紀を展望するに当たり,科学の進歩が明暗をもたらした過去の歴史にも改めて目を向けることが必要に思われます。20世紀における物理学の進歩が輝かしいものであった一方で,この同じ分野の研究から,大量破壊兵器が生み出され,多くの犠牲者が出たことは,誠に痛ましいことでありました。1945年夏,広島と長崎に落とされた2発の原子爆弾により,ほぼ20万人がその年の内に亡くなり,その後も長く多くの人々が,放射線障害によって,苦しみの内に亡くなっていきました。今後,このような悲劇が繰り返されることなく,この分野の研究成果が,世界の平和と人類の幸せに役立っていくことを,切に祈るものであります。
 原子核物理学と,それに関連する様々な分野の研究者が,国の内外から一堂に会するこの機会に,実り多い討議が行われ,研究者相互の理解が深まり,会議の成果が世界の人々の役立つものとなることを願い,開会式に寄せる言葉といたします。
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http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/okotoba-h19-01.html#19kokusaikaigi

さすが日本の天皇陛下です。広島・長崎の悲劇に触れ、このようなことを二度と起こしてはならない、という願いをきちんと表明なさっています。


ドロシー・マクリーンさんの講演会

2007年05月29日 | Weblog
少し前の話になりますが、先週の水曜日(5月23日)に、中野ゼロの小ホールで開かれたドロシー・マクレーンさんの講演会を聞いてきました。

ドロシーさんは、植物の聖霊(天使)の声を聞くことができる能力の持ち主で、アイリーン・キャディさんと並んで、スコットランドのフィンドホーン共同体の共同設立者です。

87歳という高齢ですが、杖をついて歩く以外は、体も頭もしっかりした感じでした。少し風邪気味だったのか、声に雑音が入り、やや聞き苦しかったのが残念でした。お話の内容は、すでにホーケン『フィンドホーンの魔法』という本で読んでいたのとほぼ同じ内容なので、それほど目新しいことはありませんでした。

ただ、自然界だけではなく、都市や国にも天使がいる、という話題が面白かったです。ドロシーさんはカナダ人ですが、カナダ人は国民的アイデンティティが曖昧で、「アメリカ人でない」ことにアイデンティティを求めている、というお話には笑いました。

ドロシーさんは、5月20日に白光真宏会富士聖地で開かれた第三回「世界平和交響曲」の行事にゲストとして出席しました。「世界平和交響曲」は、ラズロ博士が呼びかけた「グローバルピースメディテーション&プレヤーデー」の一つの行事ですが、ラズロ博士の呼びかけはそもそも「世界平和交響曲」に刺激を受け、啓発されたものです。日本から発した平和の祈りが、全世界に平和の波を呼び起こしたのです。

白光真宏会とフィンドホーンの間には強いつながりがあります。アイリーン・キャディさんは白光誌(白光真宏会の機関誌)にメッセージを寄せてくれましたし、フィンドホーンには何名か白光真宏会の会員(ヨーロッパ人)がいます。彼らは毎月、フィンドホーンで世界各国の平和を祈る行事を行なっています。そういう関係で、ドロシーさんも今回「世界平和交響曲」に参加してくれたのです。

※マクリーンとマクレーンの両方の表記があるようです。



麻生太郎「自由と繁栄の弧」(2)

2007年05月25日 | Weblog
麻生外務大臣の講演の続き――

・いま世界の大問題はグローバル・ウォーミング(地球温暖化)だ。生産活動あたりの石油消費量は、日本を1とすると、アメリカが2,中国は8,インドは9,ロシアは18,5。つまり、日本が最も効率が高い。

・二酸化炭素のもとになる石油の消費量を減らすには、原子力発電が重要。世界には6つの原発製造会社があるが、そのうち3つが日本、2つがアメリカ、1つがフランス。ところが、米仏の会社にも日本の資本が入っている。日本なしには原発も作れない。
※当面は、二酸化炭素の排出を減らすために原発もやむをえませんが、放射性廃棄物の処理方法が確立していません。原発では、私は古川和男氏が提唱する「トリウム型原発」に関心を持っています。『「原発」革命』(文春新書)をお読み下さい。

・現在の中東の問題は、つまるところイスラエル・パレスチナ問題から発している。ユダヤ人が、ここは2000年前のおれの土地だからよこせ、と言われて、今までそこに住んでいたパレスチナ人が納得できるわけがない。
・パレスチナ問題は宗教や民族の問題ではない。それはチリを見ればわかる。チリにはユダヤ人とパレスチナ人が非常に多い。しかし、両者は仲良く暮らしている。それは、両者とも働けば豊かになることができる環境にいるから。
・テロの原因は絶望と貧困。これを解消すれば、テロはなくなる。
・イスラエルはキブツで成功した。パレスチナにもキブツのような農業団地を造り、そこで農作物を作る。農作物は作るのは簡単。売るのが難しい。イスラエルが輸出を許さない。それではヨルダン経由で輸出させればいい。日本が販売を手伝う。
・日本の支援でジェリコに農場をつくっている。そこで穫れたトマトがヨーロッパで高級品として売れている。豊かになればテロもなくなる。イスラエルは何をすればいいか、と尋ねられた――何もしないのがいちばんいい、と私は答えた。
※「テロの原因は絶望と貧困」というのはまさにその通りです。麻生氏が言うように、それを解消するために日本は経済的に支援できます。しかし、パレスチナ人が豊かになりさえすれば、問題が解決するというのは、少し甘い考えだと思います(もちろん経済援助は必要です)。なぜなら、その大前提は、ユダヤ人が領土の分割を認めて、パレスチナ人国家を承認することです。そしてパレスチナ人が豊かになることをイスラエル人が是認することです。
しかし、ユダヤ人の中には、イスラエルの土地は神によって与えられた神聖な土地である、という宗教的信念に凝り固まったユダヤ人がいます。そういうユダヤ人は、土地を少しでもパレスチナ人に譲ることは、神の命令に背くことだと信じています。ジェリコは旧約聖書の「ジェリコの戦い」の土地で、ここはユダヤ人の聖地だと信じているユダヤ人がいます。また、パレスチナ人が豊かになることは、彼らの経済力、ひいては軍事力を高め、イスラエルにとって危険だ、と考えるイスラエル人が政府高官、軍人の中にもいます。日本がパレスチナ人に民生支援しても、彼らは日本の支援で作った農場、住宅、工場を破壊する可能性もあります。
逆に、パレスチナ人の中にも、イスラエル人をすべて追い出し、土地を全面的に取り戻すまで戦うべきだ、と信じている人々がいます。
双方にいるこういう原理主義者の信念をあらためさせなければ、土地の妥協的分割は不可能で、したがってパレスチナ人の経済的向上による問題解決も不可能でしょう。民生援助とともに、宗教的和解への努力も必要ですが、それは日本の外務省ができることではありません。宗教者の出番です。

・ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの一神教は、ルーツを旧約聖書に持っている。旧約聖書では労働は処罰と見なされている。これに対して日本の古事記を読むと、天照大神は機織りをしているし、ほかの神々も野に出て働いている。日本では仕事は美徳なのだ。
・それをよく示しているのが、欧米と日本の定年、リタイアの違い。欧米ではリタイアする人は大喜びで、まさに刑務所からの出所祝い。これからは仕事をしないで遊べる。ところが、日本では定年はお葬式のような悲しさ。
※たしかにそういう一面もありますが、俗論ですね。日本人が定年を喜べないのは、年金が少なく、定年後の生活が不安だという要因があります。また、それまで仕事(会社)に埋没していて、仕事以外の生き甲斐を見出せないことも原因です。会社人間は、会社をやめると粗大ゴミになると言われています。私の知人たちで、年金を十分にもらい、仕事以外の人生の目標を持っている人は、みな生き生きと第2の人生を送っています。なんでもかんでも宗教の違いで説明するのは危険です。

・日本は八百万の神々を持っている多神教の国。そこにイエス・キリストが来ようがマホメットが来ようが、800万+1,2ということで簡単に受けいれることができる。
※これも俗論ですね。神道は多神教ですが、明治初期の廃仏毀釈や戦前の朝鮮半島のように、その多神教をシステムとして他者に強制するときには、摩擦が起きます。多神教か一神教かという問題と宗教的寛容は別問題です。もちろん多神教のほうが一神教よりも宗教的寛容に向かいやすいでしょうが、一神教でも宗教的寛容は可能です。また日本にも、S学会のような、非常に排他的・独善的な宗教もあります。同じ法華経を信奉していても、R会のように、新宗連のような宗教協力に熱心な団体もあります。そもそも、一神教と多神教を対立的にとらえ、多神教のほうが上だ、というような発想それ自体が宗教的寛容の精神からずれています。

以上、麻生氏の講演の要点と、それに対する私のコメントを記しました。いくつかの点で考え方の違いがあるとはいえ、日本は困っている国々の「自由と繁栄」のために積極的に貢献しなければならない、という氏の理念に私は強く賛同するものです。

麻生氏はユーモアのセンスもあり、1時間の講演は聞いていて飽きることがありませんでした。

麻生氏のことは3月15日にもこのブログで少し触れましたが、現在の政治家の中では私は高く評価しています。安倍首相の「美しい国日本」というのは抽象的で内容空疎ですが、麻生氏には、日本人に元気を与える具体的で明確なビジョンがあることがよい点です。麻生氏のビジョンは、海外では大きな反響を呼びましたが、日本ではまだあまり知られていないようです。

麻生氏の「自由と繁栄の弧」については、こちらに詳しく述べられています。



麻生太郎「自由と繁栄の弧」(1)

2007年05月24日 | Weblog
機会があって、5月24日に、評論家の竹村健一さんが毎月1回開いている朝食会に出席して、麻生太郎外務大臣の講演を聞くことができました。演題は「自由と繁栄の弧」。講演のポイントを書いてみます。(※は私のコメントです。)

・この数年で、海外における日本への評価が大きく変わった。昨年、BBCが行なった世論調査で、日本はカナダと並んで、世界に最もよい影響を与えている国と見なされた。一昨年の調査でもそうだった。
※このアンケート調査については、私も2007年3月7日に書いています。

・日本のGDPはアメリカに次いで世界の10.2%をしめる。1400兆円の個人金融資産を持つ。その半分は70歳以上の人々が所有している。
・金は目的ではなく、手段。ところが、日本人はその金をどう使うか知らない。ひたすら黒字をため込む。世界から見ると、薄気味悪いキャラ。
・1990年の冷戦終結以来、世界には新しい国が生まれた。国づくりの最中。日本は60年前の敗戦で、ゼロから立ち直り、ここまで来た。この経験を伝える。
・自由と法の支配という共通の価値観を共有する。
・冷戦以後の日本の経済協力への評価は非常に高い。ポーランドやハンガリーへの民主化支援。紛争後のユーゴへの経済支援。アジア経済危機の時の金融支援。日本の援助を受けた国はよくなり、日本に感謝している。
・アフガニスタンはいま世界の麻薬(ヘロイン)の75%を生産している。その麻薬の密輸を防ぐための洋上オペレーションに日本は協力している。日本は給油艦を出し、イギリスやフランスなどの軍艦に給油援助している。洋上給油は非常に難しいが、海上自衛隊の技術は高く、God's Hand(神の手)とまで言われている。
※NATOはタリバン勢力を制圧するためにアフガニスタンに軍事介入していますが、日本は直接戦闘はしないものの、NATOの軍事活動を背後から支援しているわけです。これは、イラクにおける米軍支援と同じ構造です。
しかし、このような軍事的介入でアフガニスタンが安定するとは思えません。日本の軍事的援助はNATO諸国には喜ばれますが、アフガニスタン国民の幸福にはつながりません。
アフガニスタンの農民がケシ栽培するのも、それが手っ取り早い金稼ぎの手段だからです。アフガン農民が昔のように、通常の農作物で生活できるような基盤をつくってやらなければなりません。干魃に見舞われている土地に灌漑用水を引き、小麦の栽培を支援しているのは、中村哲医師を中心とする民間のペシャワール会です。日本政府はこのような民生支援にこそ力を注ぐべきだと思います。
NATOはいずれアフガニスタンに手がおえなくなり、アフガニスタンから撤退せざるをえないでしょう。

・イラクでは、地上部隊は撤退したが、航空自衛隊はいまも残っている。これに対する評価も高い。
※航空自衛隊は米軍支援の輸送活動に従事しています。航空自衛隊の活動を高く評価しているのは、主にアメリカです。

・イラクでは、アメリカ軍は帰れ、日本は残れ、という声が高かった。なぜ日本だけがイラク人に愛されたのか。フランスがそれを分析して、報告書を出している。それによると、日本は人道復興支援に徹した唯一の軍であったことが理由だ。そして最も規律が高かった。ほかの国の軍隊と違って、無銭飲食ゼロ、婦女暴行ゼロ、脱走ゼロだった。
※ということは、米軍をはじめ、その他の国の軍では、こういう規律違反が生じているということのようです。こんなことをされたら、イラク人は外国軍を憎むはずです。自衛隊がイラク国民から肯定的に迎えられたのは、戦闘は断念し、あくまでも人道復興支援に徹したからです。これはやはり現憲法の歯止めがあったからでしょう。もし自衛とか秩序回復とかの名目で、自衛隊も「テロリスト」を武器で攻撃してよい、ということになったら、自衛隊も他国の軍隊と同じに見られることでしょう。他国軍の規律違反は、テロリストと民間人との区別がつかない状況で「敵」を殺さなければならない心の荒廃から生まれているものと思われます。

・イラクに行った自衛隊員の歓迎式に出たことがあるが、みな実にいい顔の持ち主だった。親や兄弟の顔とはどこか違う。明らかにイラクに行って立派になったのだと思う。
※それは自衛隊員が困難な状況の中で、困った人々のために献身的に働いたからだと思います。もし彼らが、イラクで大勢のイラク人を殺してきたら、決して立派な顔にはならなかったでしょう。日本の役割はあくまでも人道復興支援活動であるべきだと思います。

・自衛隊がやれることは、道路、電気、水道しかない。しかも全部はできない。そこで、人々を集めて議論させ、何をしてもらいたいかをその場で決めさせた。そして、彼らに「This is democracy.」と言った。
・イラク人を労働者として雇ったときには、必ずその日1日分の労賃を、中間に人を入れず、一人ずつ直接手渡した。それは公正さの教育になった。こういうことが、フランスの報告書にちゃんと書かれている。
・そして、やる気のありそうなイラク人がいると、「お前もやってみるか」と言って、ブルドーザーの運転をさせる。仕事を手伝わせる。つまりそれは技術指導で、技術屋を育てることになる。
※自衛隊のこのような活動は本当に素晴らしいと思います。民主化や近代化は、爆弾を落として「テロリスト」を殺してできるものではありません。

・現地の人と一緒に働くというのが、日本人のやり方だと思う。私(麻生)はアフリカで仕事をしたことがあるが、アフリカ人と一緒に働いているアメリカ人やイギリス人は見たことがなかった。
・日本人と一緒にいると、自分が向上する。よくなる。儲かるようになる。

※ここで竹村氏が、「グローバルNATO」について話してくれ、と口を挟んだ。竹村氏は、安倍首相が訪欧のとき、NATO本部を訪れ、講演したことを高く評価している。麻生氏は、日本がNATOに接近したことにより、ロシアは危機感を持ち、日本との関係を改善したがっているように感じる、と答えた。

地球に超能力の新人種が出現?

2007年04月23日 | Weblog
中国の反体制派新聞「大紀元」より――

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 【大紀元日本4月21日】ロシアの新聞『ウネン』の報道によると、ロシア社会科学院の研究者達は、近いうちに地球上に超能力を持つ新人種が現れると指摘している。この新人種の共通の特徴は知能がとても高く、感性が非常に鋭い。人体エネルギーを撮影した写真から見れば、精神力を示す青色が彼らの体に非常に強く現れることから、このような人々は「ブルー児童」と称されている。1994年以後誕生した子供の5%が「ブルー児童」に属すると科学者たちは指摘している。古代マヤ暦法に記載されている資料によると、人類の末日が来る時、知能が「ブルー児童」のレベルに達している人だけが、災難を免れるという。

 報道によると、「ブルー児童」は、内臓の機能がすでにある程度変化している。彼らの免疫系は普通の人より数倍も強く、疾病に対する完備した免疫力を持っている。エイズのような病気は彼らには感染できない。さらに、彼らのDNAも現代人類と異なっている。科学者達の推測では、現在の地球上には、すでに「古い人類」に属さない千人ほどの新しい人種がすでに誕生しており、この過程の進展はあまり早くないが、確実に進んでいる。

 ラトビアに一人の女の子が住んでいる。彼女はよく周りの人に自分が宇宙の中を自由に往来する様子を語る。しかも、彼女は同年齢層では分からないはずの宇宙に関する知識をたくさん知っている。彼女の父親は、はじめは彼女の言うことを信じなかったが、自宅の古いトレーラーを修理する時、いつも彼女から適切なヒントを得ていた。「私は彼女がどのようにして分かったかを知らないが、彼女はいつも車のどこに問題があるかを正しく教えてくれる」と父親が語っている。

 ロシアのボルゴグラード地区にボリスという男の子が住んでいる。彼は1997年に生まれた。彼の母親は、彼を生む時、まったく痛みを感じなかった。彼女は当時の様子を思い出して次のように語った。「生まれたばかりの赤ん坊は注意力を集中して物事を見ることができないはずですが、ボリスは婦人科の医者の目つきで私をずっと注視していた」。ボリス君は生まれてから一度も病気にかかったことがなく、8か月のときにすでに一句一句の言葉を丸ごと言えるようになった。しかも、文法や発音などに誤りがなく、親からもらったおもちゃを簡単に正しく組み立てることができた。

 ボリス君は3歳になる前から、すでに両親も知らない宇宙の知識を語りはじめた。しかも両親が天文学の書籍を調べたところ、彼の話したことは間違っていないことを確認した。また、彼は古代の人類が3メートルほどの高さがあると話したことがあり、未来の地球環境の変化についても話したことがある。ボリス君は人々の犯した罪を語ることもできる。彼は時に街を歩いている人を呼び止めて、麻薬をやめるように説得したり、ある人に自分の妻を騙さないように教えたりすることもある。ボリス君の話によれば、地球上の人類は2009年と2013年に水に関係がある大災難に見舞われる可能性があるという。

 ロシア社会科学院の地球磁気と電波研究所の科学者は、ボリス君の身体の周囲から特別な光の環を撮影することができた。研究者のロコフキン教授は、「彼は濃いブルーのエネルギーのスペクトルを持っている。これは彼が明るい性格と高い知能指数を持っていることを意味している」と指摘した。 ロコフキン教授の話では、特殊な設備を借りれば、人類に潜在しているいくつかの超能力を測定することができる。現在、世界各国の科学者はさまざまな面から研究を行っており、超能力の子供の秘密を解くことを試みている。

 古代マヤの暦法の記録によると、地球の誕生から終わりまでを、五つの時期(太陽紀)に分けており、それぞれ一回ずつ大災害が発生する。そのうち、洪水、強風、火雨、地震の大災害はすでに経験した。第5回目の大災害が、つまり世界の末日である。マヤの暦法から推測すれば、2012年12月22日の日には、太陽と地球をつなぐ直線がまっすぐ銀河系の中心を指すことになる。そのときは、知能が「ブルー児童」のレベルに達する人だけが、災難から免れるという。
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http://jp.epochtimes.com/jp/2007/04/html/d51862.html

面白い記事ですが、どの程度信じていいのかはわかりません。いくつかのコメント:

「人体エネルギーを撮影した写真から見れば、精神力を示す青色が彼らの体に非常に強く現れることから、このような人々は「ブルー児童」と称されている。」
→「人体エネルギーを撮影した写真」とはどんな写真でしょうか? キルリアン写真? オーラ写真? 「ブルー児童」というのは「インディゴ・チルドレン」のことですね。

「彼らのDNAも現代人類と異なっている。」
→DNAの違いは、現代科学でも検証できるはずです。ぜひどこが違うのか教えてほしいものです。

「ボリス君の話によれば、地球上の人類は2009年と2013年に水に関係がある大災難に見舞われる可能性があるという。」
→可能性ですから、そうならない可能性もあります。否定的な未来予言は信じないほうがいいですね。地球環境を大切にしなさい、という警告と受けとめればよいでしょう。

「古代マヤの暦法の記録によると、地球の誕生から終わりまでを、五つの時期(太陽紀)に分けており、それぞれ一回ずつ大災害が発生する。そのうち、洪水、強風、火雨、地震の大災害はすでに経験した。第5回目の大災害が、つまり世界の末日である。マヤの暦法から推測すれば、2012年12月22日の日には、太陽と地球をつなぐ直線がまっすぐ銀河系の中心を指すことになる。そのときは、知能が「ブルー児童」のレベルに達する人だけが、災難から免れるという。」
→マヤの予言を信じているとしたら、その人は科学者ではなく、予言者や占い師です。

超能力のことはわかりませんが、「知能がとても高く、感性が非常に鋭い」子供が増えているということはたしかでしょう。

参考:
ミリからの贈り物(1)
ミリからの贈り物(2)
ミリからの贈り物(3)



全米ライフル協会

2007年04月18日 | Weblog
長い間ブログを休んでしまいました。

アメリカ・ヴァージニア工科大学で起こった韓国人学生による銃乱射・大量殺人事件は痛ましい事件でした。学校での大量殺人ということでは、コロラド州のコロンバイン高校で起こった殺人事件を上回る犠牲者です。

犯人の心理的背景についてはこれから色々なことがわかってくるでしょう。

こういう事件が起こると、いつでも銃規制が話題になるのですが、アメリカではなかなか実現されませんでした。それは「全米ライフル協会」という組織が、強力な圧力団体となって、銃規制に反対しているからです。

大学で哀悼の言葉を述べたブッシュ大統領も「全米ライフル協会」の一員で、彼らの金と票をあてにしていますから、銃を規制する気などさらさらないのでしょう。なにせ「人を殺すのは人であって銃ではない」というのが、全米ライフル協会のスローガンです。

アメリカは軍需産業にコントロールされている国です。そういう国で、軍需産業の不利益になる規制を導入することは非常に困難です。

イラク戦争も軍需産業の利益のために引き起こされた一面があったことは、否定できません。戦争を起こし、武器を売りつけることによって金儲けを図る、こういう経済システムは早晩終わりにしなければなりません。

今朝のフジテレビの「特ダネ」で小倉智昭が、「日本では殺人は刃物で行なわれる。だからといって刃物を規制することはできない。それと同じようにアメリカでは銃を規制することはできないのだ」と言っていましたが、何をたわけたことを言っているのでしょう。

日本では、料理用の包丁やキャンプ用のナイフがたまたま殺人にも使われるのであって、日本刀などの武器は厳しい規制のもとにあります。銃には動物や人間を殺す以外のどういう使い道があるのでしょう? 規制しても、武器メーカー以外の誰も困りません。

アメリカが銃を野放しにしているは、アメリカの建国の歴史とも関わっています。アメリカは、銃によってイギリスからの独立をはたしました。初代大統領ジョージ・ワシントンは、独立戦争を戦った軍人でした。そして銃は、「野蛮なインディアン」から、そして西部の無法者から自分たちの身を守る護身具でした。アメリカ人の理想とする自由と独立は、銃という武器があって(そして先住民族の虐殺によって)はじめて可能だったです。ですから、アメリカ合衆国憲法修正第2条には「武器を所持する権利」が認められているのです。こういう条項をもっている憲法というのは、世界広しといえどアメリカだけではないかと思います。

民主主義は銃、すなわち武力によってのみ守られる、という発想は、アメリカの政治・外交のいたるところに浸透しています。それが拡大すると、平和は武力(核兵器)によって守られるという発想になるし、武力で中東に民主主義を移植ことは善だという発想になります。

しかし、これは古い過去の時代の発想です。今、絶滅すべき「野蛮なインディアン」はいません。無法者は警察にまかせるしかないでしょう。アメリカ人はいつまで過去の発想に縛られているのでしょう。この事件がきっかけになって、アメリカ人が銃を野放しにすることの愚かさに気づいてくれることを期待します。

世界の中で高く評価される日本

2007年03月07日 | Weblog
時事通信社のニュースより――

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世界へ好影響、日本がトップ=中韓では「否定的」-国際世論調査

 【ロンドン6日時事】国際情勢に最も肯定的な影響を与えている国の1つは日本-。世界の多くの人々がこのような考えを持っていることが、英BBC放送が6日公表した国際世論調査の結果で明らかになった。
 調査は27カ国の2万8000人が対象。列挙された12カ国について「世界に与える影響が肯定的か否定的か」を問うたところ、肯定的という回答の割合が最も高かったのが日本とカナダで、それぞれ54%。これに欧州連合(EU)53%、フランス50%、英国45%などが続いた。
 日本については、25カ国で「肯定的影響」との意見が「否定的」を上回り、中でもインドネシアでは8割以上が日本を評価。ただ、中国と韓国では「否定的」とした人がいずれも約6割を占めた。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007030600182


この記事の原文を読んでみると、もっと面白いことがわかります。ポイントだけを書くと、

調査対象となったのは、
Britain, Canada, China, France, India, Iran, Israel, Japan, North Korea, Russia, the USA, Venezuela
の12カ国とthe European Unionです。

全体的な傾向としては、アメリカ、北朝鮮、イランのような軍事力を追求する国はネガティブに評価され、日本、フランス、EUのように、ソフト・パワーを行使する国は高く評価されています。

具体的な数字の上では、好感されている国は、

Canada (54% positive, 14% negative)
Japan (54% positive, 20% negative)
the European Union (53% positive 19% negative)
France (50% positive, 21% negative)

というところが上位です。

逆に否定的に見られているのは、

Israel (56% negative, 17% positive)
Iran (54% negative, 18% positive)
the United States (51% negative, 30% positive)
North Korea (48% negative, 19% positive).

でイスラエルが最悪です。アメリカが北朝鮮よりも否定的に見られているのは面白いことです。やっぱり、ブッシュ政権の軍事強硬路線は世界中から嫌われているのですね。

アンケート調査が行なわれたのは27カ国ですが、日本ではアンケートは行なわれませんでした。カナダ、アメリカ、イギリス、中国など、評価対象となっている国々でもアンケートが行なわれているのに、日本ではなぜ行なわれなかったのでしょう。公平性に欠けます。本来、評価対象となっている国ではアンケートを行なうべきではないでしょう。

自国民はだいたい自国を非常に肯定的に評価しています。もし日本でもアンケートが行なわれていたら、日本は日本を肯定的に評価するでしょうから、日本がカナダを抜いて1位になっていたでしょう。

27国の中で、日本に関して、「肯定的」よりも「否定的」が上回っていたのは、韓国と中国の2カ国だけでした。この2カ国は、日本に関して、世界の人々とは非常に異なった、偏った評価をしていることになります。この2カ国でアンケートが行なわれていなかったら、全体平均でも、日本はカナダを上回って、世界で最も肯定的に評価されている国となっていたことは確実です。

あと奇妙なのは、すべての評価対象国に関して、27カ国がどのような評価をしたかを示す個別レポートがあるのですが、1位のカナダだけ個別レポートがありませんでした。



マネーゲーム

2007年03月05日 | Weblog
中国株の暴落に端を発する各国の株式市場の下げが止まりません。

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日経平均575円安、1万6642円…3か月ぶり安値
3月5日17時28分配信 読売新聞

 週明け5日の東京株式市場は、米経済の減速懸念や急速な円高進行を嫌気した売りが広がり、日経平均株価(225種)は前週末比575円68円安の1万6642円25銭と昨年12月12日以来、約3か月ぶりの安値水準で取引を終えた。

 東証株価指数(TOPIX)は同58・88ポイント低い1662・71、第1部の出来高は約30億2600万株だった。

 日経平均の下げ幅は2006年6月13日以来、約9か月ぶりの大きさ。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?b=20070305-00000107-yom-bus_all

私は経済にはうといのですが、最近の世界経済の動きには明らかにおかしい要素が見うけられます。

お金というものは本来、モノやサービスの交換の手段であるはずです。それは古代の物々交換の代替手段あるいは進化として生まれたものでしょう。簡単な話、内陸に住む農民と海岸に住む漁民が、農作物と水産物を物々交換していたのに代わり、経済生活が複雑になるにつれて、そこにお金という決算手段が導入されたのでしょう。ですから、お金の裏側には本来、実体経済が張り付いていたはずです。ところが、現代ではお金はそういう実体経済からは遊離したところで激しく動いています。

ご存知のように、日本では低金利が続いています。そうすると、日本で1%の金利でお金を借り、それでアメリカの金利5%の国債を買えば、差し引き4%が儲けになるわけです。あるいは、日本のお金を借りて、それを株式で運用します。これをキャリートレード(円借り取引)と言うのだそうです。ヘッジファンドと呼ばれる国際的な金融組織は、世界各地の余剰資金を集めて、それを種に日本の円をキャリートレードで運用していると言われています。

もちろん、そこには為替の変動などの別の要素が加わって来て、お金が複雑で予測不可能な振る舞いをするわけです。

今回の世界的な株式の下落にはキャリートレードも関係していると言います。

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[東京 28日 ロイター] 世界的な株安進行を背景に外国人投資家の質への逃避が鮮明になっている。中国株の急落から始まったリスク資産の処分売りとともに円キャリートレードが巻き戻され、ドル/円は急落。一時、昨年12月末以来2カ月ぶりに117円台をつけた。東京市場でも動揺は収まらず、外国人投資家から数千億円規模の株先売り/債先買いが持ち込まれ、日経平均は一時、700円を超える下げを演じた。ドルをめぐっては米経済の弱さに焦点が当たりドル売り圧力が継続する可能性があり、新たな円キャリートレードはしばらくは手控えられる、との観測が出ている。
 <資金の流れ変調、世界同時株安招く>
 中国上海・深セン株式市場の急落を受けて、27日の米国株式市場は大幅に下落した。ダウ平均は一時500ドルを超える下落になったほか、S&P500指数も1日の下げとしては過去3年半余りで最大となった。米商務省発表の1月耐久財新規受注が前月比7.8%減少と、エコノミスト予想を上回る落ち込みになったことも意識された。加えて、イランをめぐる地政学的緊張の高まりから安全資産の債券への逃避買いが膨らみ米債券相場が続伸、10年債利回りは一時昨年12月以来の4.5%割れまで低下した。
 これまでもイラン核問題や米サブプライム住宅融資市場に対する懸念から質への逃避の動きはあったが、中国株式市場の代表的な指数となる上海総合株価指数が過去10年間で最大の下げを記録し、時価総額にして約1400億ドルが吹き飛んだインパクトは大きかった。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070228-00000111-reu-bus_all

お金は、より高い金利を求めて、各国の株式や債券を次から次へと移動しているのです。それは、実体経済とは離れたマネーゲームの要素が強くなっています。株というのは、みんなが上がると思うから上がるのであり、みんなが下がると思えば下がります。上がるのも下がるのも思惑(speculation)次第です。投機のことをspeculationというのはそのためなのでしょう。上がったところで売れば儲けであり、思惑が外れて値下がりすれば損失です。

しかし、どんな株でもいつまでも株価が上昇することはありえず、どこかで頭打ちから値下げに転じます。株の保有者はみな、値下がりの前に売り抜けようとするわけです。ところが、今回のように、みんなが売ることばかりを考えると、暴落するわけです。

暴落の前後で、世界の政治や実体経済には何も変化は生じていないのに、思惑の違いから株価が大きく下落したのです。

「時価総額にして約1400億ドルが吹き飛んだ」といっても、紙幣も何かの富も、実際にはどこにも消えていないわけです。それは単にコンピュータ上での出来事でしかありません。お金が、労働も生産も発明もしないのに、人類の思惑によって、一夜にして増えたり、一夜にして消滅したりする不思議な世界に私たちは生きています。それは今の経済がマネーゲーム中心の経済だからです。

余剰資金の持ち主がどのようなマネーゲームをして、株価の暴落で大損をしても、それは本人の勝手ですが、問題は、そのマネーゲームが実体経済にまで影響を与え、庶民の生活を直撃することです。石油価格の高騰もヘッジファンドの資金の流入によると言われています。食料も鉱物資源も、すべて投機の対象となっています。石油が高騰すれば、直ちに世界中の人々の生活に影響します。

外国旅行などをするときは、為替レートの変動がもろに出てきます。私は3月半ばからアメリカに旅行しますが、もうチケットを買ってしまいました。円が強くなっている今買えば、あるいはもう少し安く買えたのかもしれません。

「思惑」によって実体経済が左右される、現在のマネーゲーム化された経済は、明らかおかしい経済です。ホリエモンも村上ファンドも、マネーゲームの中に咲いたあだ花です。こういうマネーゲームはどこかでストップさせねば危険です。

金持ちがマネーゲームでますますお金を増やしても、何になるのでしょうか。そんなお金は死後の世界にまでは持っていけません。勤労によらないで獲得したお金は、その人のカルマ(負債)となって、次の人生で返済することを強いられます。真理を知らないということは恐ろしいことです。



天皇陛下とチェイニー副大統領

2007年02月23日 | Weblog
産経新聞より――

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天皇陛下は21日午前、皇居・宮殿で、来日中のチェイニー米副大統領と懇談された。

 宮内庁によると、会見は22分間で、陛下はフォード元大統領が昨年末に死去したことに弔意を表された。

 チェイニー副大統領は「アフガニスタン、イラクへの日本の貢献について、米国としてお礼を申し上げたい」と謝意を示し、「ここで手を引くと再びテロリストの拠点となり得るので、ブッシュ大統領としては強い信念で対処しています」と説明した。陛下は特に返答されなかったという。

(2007/02/21 13:30)
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http://www.sankei.co.jp/shakai/koshitsu/070221/kst070221000.htm

チェイニー副大統領に、「ここで手を引くと再びテロリストの拠点となり得るので、ブッシュ大統領としては強い信念で対処しています」と言われても、陛下はこれに返事のしようがありません。「そうですか。わかりました」とでも言えば、アメリカの「テロとの戦い」政策を理解し、支持したことになってしまいます。逆に、「イラク情勢を懸念しています」と言えば、アメリカを批判したと取られかねません。そういう発言は、憲法によって政治に不介入を義務づけられている天皇陛下ができることではありません。

そういうこともわきまえないで、天皇陛下に腥い話をするチェイニーという人物の品性を疑います。

そして、チェイニーを無言であしらった天皇陛下の賢明さが光ります。

イギリスもついにイラクから撤退することを決定しました。

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<英イラク撤退>ブッシュ政権、孤立化印象づける結果に
2月22日10時35分配信 毎日新聞

 【ワシントン及川正也】ブレア英政権のイラクからの英軍撤退計画発表についてブッシュ米大統領は21日、「成功の印」とこれまでの英軍の活動を評価した。しかし、2万人超の米軍増派に踏み切った直後だけに、ブッシュ政権の孤立化を強く印象づける結果になった。民主党も攻勢を強める構えだ。
 21日の発表に先立ち、ブレア首相は20日、ブッシュ大統領と衛星テレビを通じて協議した。米政権は「イラク南部の治安状況が改善した証し」(チェイニー副大統領)と、昨年の日本の陸上自衛隊撤退時と同様、英国に理解を示している。
 03年3月、米英はスペインと共にイラク戦争を始めたが、すでにスペインは撤退。ブッシュ大統領の最大の盟友だったブレア首相も撤退に動いたことで、イラク安定化の責任を米国が事実上、すべて背負う形となった。
 ライス国務長官は21日、訪問先のドイツで「英軍駐留は続き、同盟は損なわれていない」と有志連合の崩壊を否定。訪日したチェイニー副大統領は21日、米ABCテレビのインタビューで「ブッシュ大統領の増派決定はバグダッドの治安状況に基づくものだ」と述べ、英軍が管轄するイラク南部との違いを強調した。一方、民主党のペロシ下院議長は「英政府の発表は、大統領決定に米国民が抱いている疑念が正しいものだと証明した」と述べ、改めてイラクへの米軍増派阻止を訴えた。米議会は月末からイラク戦費を含む補正予算案の審議に入り、政権と議会の対立が激化しそうだ。

最終更新:2月22日11時6分
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070222-00000020-mai-int

アメリカもいずれイラクから「手を引く」はめになるでしょう。あとに残されるのは、恐ろしい破壊と混乱だけです。ブッシュ氏がアメリカ史上最低・最悪の大統領として歴史に名をとどめることは確実です。

携帯電話で脳腫瘍?

2007年02月20日 | Weblog
携帯電話が脳腫瘍を引き起こすのではないかという懸念は以前から出ていましたが、日本の電話会社が行なった調査では、人体に悪影響はない、ということになっていました。

しかし、ヨーロッパでは、10年以上の携帯電話の使用は、脳腫瘍のリスクを高めるという調査結果が出ました。

http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=609

携帯電話の電波は、家庭内コードレスフォンの電波よりもはるかに強力です。そういう電波に常時さらされることは、決して人体によいことではありません。使用はなるべくひかえるにこしたことはありません。

まして、体が出来上がっていない子供に使わせることは、もってのほかだと思います。




地球交響曲第6番

2007年02月19日 | Weblog
2月17日(土)に虎ノ門のニッショー・ホールで開かれた『地球交響曲第6番』の試写会&トークショーに行ってきました。

映写に先立ち、龍村監督から簡単なスピーチがありました。――『ガイア・シンフォニー』には当初から、「地球の声が聞こえますか」というサブタイトルが付いているけれど、地球の生命システムというものは、オーケストラが奏でる交響曲のようなものだと思う。そのオーケストラには無数の存在が奏者として加わっているけれど、美しい交響曲を奏でるためには、各パートが他の奏者の奏でる音を聞き、自分の音をそれと調和させなければならない。ところが、現在の地球では、人類が他の存在の音に耳を傾けず、ハーモニーを破っているのではないか。第6番は、まさに「音」をテーマにした。映画の中では音楽のような具体的な音が紹介されるけれど、その背後に「虚空の音」のようなものがある。それを感じていただければうれしい、というようなお話でした。

映画の具体的な内容については、ぜひ第6番をご覧いただきたいと思います。
http://www.gaiasymphony.com/co_guide6.html

シタール奏者のラヴィ・シャンカールと、クジラの歌の研究者のロジャー・ペインについては、以前から少し知っていましたが、アメリカ・アイダホ州の田舎に在住しているピアニストのケリー・ヨストさんについては、この映画ではじめて知りました。いわゆるヒーリング・ミュージックとして知られている方のようです。

ヨストさんは、音楽とは「perform(自分が作り上げる)」ものではなく、「reveal(おのずから顕現する)」ものだとおっしゃいます。自分という意識を無にして、自分の全存在が音楽の中にとけ込み、天の音楽がそのまま自分を通してrevealすることこそ、真の音楽だ、とおっしゃいます(言語表現は若干違っていますが)。

私が親しくさせていただいている何人かのすぐれた音楽家の皆さんも、同じことをおっしゃっています。音楽の究極は一つなのですね。

首都圏では、4月28日から、恵比寿の東京都写真美術館ホールで一般公開が始まるということです。
http://movie.goo.ne.jp/showtimes/HALCSTD1001638.html#schedule

映画のあと、龍村監督と、早稲田大学教授の原剛さん、キャスターの中田有紀さんのトークショーがありました。こちらも非常に面白い内容でしたが、それは3月中旬に毎日新聞に活字化されるそうです。

この映画が一人でも多くの人に届くことを期待しています。観た方はきっと何かを感じるはずです。


コメントとトラックバック

2007年02月01日 | Weblog
いかがわしいコメントとトラックバックが多かったので、それを、承認してから公開に設定したのですが、気がつかないうちにけっこう多くのコメントとトラックバックが来ていました。ところが、その内容を見る方法がわからないので、まだ公開できないでいます。せっかくコメントとトラックバックを送ってくださった皆さまには失礼いたしました。もう少しお待ち下さい。

アメリカで50万人の大規模反戦デモ

2007年01月31日 | Weblog
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<米国>大規模なイラク反戦集会 女優フォンダさんも加わる
1月28日19時28分配信 毎日新聞

 【北米総局】米軍のイラク派兵に反対し、駐留部隊の撤退を求める大規模な反戦集会やデモ行進が27日、首都ワシントンや西海岸の主要都市ロサンゼルスなどで行われた。ワシントンでの集会にはイラクで戦死した兵士の家族や元軍人、野党・民主党の議員ら数万人が参加し、ブッシュ政権のイラク増派策を厳しく批判した。
 集会には、ベトナム反戦運動の「闘士」として知られた女優ジェーン・フォンダさんも加わった。ロイター通信によると当時、政権側などから厳しい非難にさらされたフォンダさんは、この34年間、公の場での発言を控えてきたが、この日は大勢の参加者を前に「もはや沈黙は選択肢ではない」と、派兵阻止に向けての行動を呼びかけた。
 デモには「米兵を故郷に帰せ」「イラク増派反対」などと書かれた大量のプラカードや横断幕のほか、イラク駐留部隊の家族が持ち寄った兵士の写真や国旗に包まれたひつぎも持ち込まれた。
 ブッシュ大統領は今月10日、泥沼化するイラク情勢の回復を図るため2万人以上の米軍部隊の増派を発表。23日行った一般教書演説でも増派の必要性を訴えたが、野党・民主党だけでなく、与党・共和党からも批判が出ている。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070128-00000028-mai-int

イラクでの米兵戦死者はすでに3000人を超えました。アメリカではイラク戦争に反対する国民の世論がかつてないほど膨れあがっています。しかし、この記事からは、その熱気はあまり伝わってきません。日本の新聞・テレビだけではなく、アメリカのマスコミもこの反戦デモをそれほど大きく報道しなかったからです。実際には、ワシントンDCのデモには50万人もの参加者があったそうです。ところが、ところがニューヨーク・タイムズは「Tens of thousands 数万人」と数字を小さくして報道しました。アメリカの知人が以下のサイトを教えてくれました。

500,000 march in Washington DC downsized by Media:

march for anti-war:

march in LA-1/27/07:

「あるある大事典」の納豆番組ではないけれど、テレビも新聞もいつわりの情報で人々を操作している部分が非常にあります。最近、京都のアパホテルの耐震偽装が明らかになりましたが、昨年、もとイーホームズの藤田東吾氏がアパグループの耐震偽装を告発したとき、朝日も読売も毎日もまったく報道しませんでした。これも情報操作です。

いまアメリカでは、イラン攻撃を狙っているブッシュ・ネオコン政権と、草の根の反戦平和運動が激しい綱引きをしています。アメリカが無謀な中東大戦争に突入しないよう、世界平和の祈りを祈り続けなければなりません。

ジュセリーノという予言者(4)

2007年01月29日 | Weblog
同じことがジュセリーノの予言についても言えます。彼も幽界に描かれている状況を霊視して予言しているわけです。しかし、未来は確定的なものではなく、人類の想念・言葉・行為によっていくらでも変えることができるものなのです。未来は予測するものではなく、人類が自らの手でつくりあげていくものなのです。

輝かしい未来をつくる中でも最大の力を持っているのが、世界平和の祈りです。世界平和の祈りは、幽界の否定的な像を消し去り、明るい未来を作り上げる強力なエネルギーに満ちています。昨年から今年にかけて、世界平和の祈りの力は一段とパワーアップされています。これからは、否定的な予言はどんどん外れるようになるでしょう。

さらに、ジュセリーノの予知能力がいつまで続くかも疑問です。

五井先生は、霊能者の能力は神のみ心にそった形で行使されねばならない、と述べています。最初はすぐれた霊能によって人々を救っていたにもかかわらず、自我欲望に流されるにつれ、だんだんその能力を失っていった霊能者が大勢います。

先に紹介した南米通信ブログではこう書かれています。

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■2005年10月7日付けで、ロイターで配信された内容 ≪霊能力者、フセイン発見は自分のおかげだと報酬を要求 ≫ [リオデジャネイロ/ロイター] 霊能力者が「サダム・フセインは穴の中に隠れている、という情報を米軍に教えたのは自分だ」と主張して2,500万ドルの報酬をアメリカ政府に要求する訴えを起こした。高等裁判所は木曜日、この案件はブラジルで審議すべき問題であるとして霊能力者の故郷、ミナス・ジェライス州の裁判所に判決をゆだねた。下級裁判所は以前、霊能力者ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースの主張はブラジルではなく、アメリカで審議されるべき案件であるとしていた。しかし、高等裁判所はこれと違う判決を下した。「ミナス・ジェライス州裁判所がこの案件を扱うことになります。ジュセリーノ・ダ・ルースは、自分がサダム・フセインの隠れている穴の正確な位置を米軍に手紙で伝えたと主張しています」、高等裁判所当局の広報担当者は語った。米政府は2003年7月、サダム・フセインに賞金を掛けた。同年12月にフセインは捕らえられた。ジュセリーノの話によると、米政府に向け何通か手紙を送り始めたのは2001年9月からだという。またその中の一通には、サダム・フセインが潜んでいたティクリット近郊の農家にある地下室の様子を記載したと話している。しかし、米政府からの返事は全くないとのこと。霊能力者ジュセリーノ・ダ・ルースの弁護団は、「ジュセリーノは夢の中で近未来に起こる出来事を見ることができるのです。たぐい稀な才能の持ち主なのです」と裁判で供述した。法廷がジュセリーノの主張を認めた場合、外交筋を通じて米国務省に通達されることになっている。
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http://nambei.blogspot.com/2006/10/blog-post_13.html

「清貧を貫いている」はずの人が、賞金をよこせと裁判? 奇妙ですね。ジュセリーノは「清貧」から金儲けに方向転換したのでしょうか。

さらに、もしフセインの居場所を言い当てたのが本当にジュセリーノだとしても、彼のそういう行為はたはして正当化されるでしょうか?

サダム・フセインはただの犯罪者ではありません。いやしくも多くのイラクのスンニ派国民の支持を集めていた政治指導者です。彼がアメリカにとって都合の悪い人物であったとしても、それがアメリカのイラク攻撃やフセイン弾劾を正当化することにはなりません。フセインの意義は歴史が定めます。そういう人物を金のために売る、ということは神のみ心から逸脱しています。

そういう霊能者はいずれ神によってその霊能を奪われます。そうすると、かつての霊能を今でも持っているかのように見せかけるために、色々な嘘や細工が行なわれるようになります。そういう人物の予言は当たらなくなります。もっとも、8万8千件も予言していれば、その中にはまぐれで当たるものもあるかもしれませんが、外れた予言については沈黙しています。

ここにジュセリーノの予言が出ていますが、2006年分はかなり外れています。日本では大地震は起こらなかったし、アメリカに大規模ハリケーンも襲いませんでした。これらは、テロや犯罪のように予言して防ぐことができるような出来事ではありません。まったくいい加減な人騒がせの予言です。

それは、ジュセリーノの能力がにせものか、それともジュセリーノの見た未来が、その後、世界平和の祈りによって消されたかのどちらかです。

ジュセリーノの予言に心を惑わされる暇があったら、世界平和の祈りを祈って、みずからの力で明るい未来を引き寄せたほうがよほどましです。