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報恩山 禅躰寺
岐阜県瑞浪市土岐町6798 Visit :2006-10-31 08:55
●報恩山 禅躰寺
宗派:臨済宗妙心寺派
本尊:釋迦如来
聖観世音菩薩
開山:妙心勅謚
大徹法源(だいちはげん)禅師大和尚
中興:全源和尚大禅師
[由緒]――当山史料から編集
法明寺(櫻堂薬師)系下の天台宗寺院として草創し継承すると伝えられてはいるが、開山の年代など寺歴の詳細は詳らかではない。
当山には、室町幕府初代美濃守護であった土岐頼貞(定林寺殿*1)の位牌などが伝えられており、このことから土岐氏に何らかの縁のある寺ではないかと考えられている。
正徳三年(1713)、興徳寺一玄法弟(*2)義山祖〓(拭のェが+)禅師が中興。
安永十年(1781)、祖孝禅師が尾張から第七代水野平蔵矩燵を招き喚鐘を新鋳。
安政二年(1855)、本堂を再建。
境内には高遠の名工守屋貞治作の三十三観音をはじめ多くの石仏が並んで古来人々の信仰を集めている。
[註]
*1=土岐光衡が鎌倉幕府から美濃国守護に叙任され土岐氏の総領となり、その末裔光定の子が頼貞と伝えられ、土岐氏中興の祖とも云われている。土岐氏総領を継いだ頼貞は、足利幕府から信任を得て足利幕府初代美濃国守護に任ぜられ、瑞浪市土岐町に館を構えたと伝わる。
*2=法弟(ほうてい)。仏教における弟子。
●安永十年(1781) 第七代水野平蔵矩燵作 喚鐘
銘文
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當 寺 之 檀 越 發
志 帰 嵩 寄 附 小
鐘 旦 暮 扣 撃 而
警 昏 迷 夫 鐘 大
小 雖 異 聞 音 聲
返 聞 自 性 則 其
功 徳 何 異 耶 自
利 □*1 他 成 解 脱
因 縁 者 乎 銘 曰
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朝 呪 暮 誦 勤 経 報 辰
聲 驚 睡 梦 功 息 苦 輪
精 舎 法 器 菩 提 正 因
檀 信 鞏 固 利 益 平 均
金源山下
瑞鳳記焉
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安 永 十 龍 集 辛 丑 歳
暮 春 下 浣
夜 念 佛 連 中 寄 進 之
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濃 州 土 岐 郡 市 原 邑
報 恩 山 禅 躰 寺
現 住 祖 孝
名 古 屋 居 住
鑄 工 水 野 平 蔵
藤 原 矩 達
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[銘文注]
*1=“今”または“令”か?
☆旅硯青鷺日記
十月十四日に一度訪ねましたが、お留守であったことから、東濃採訪二度目の同月三十一日に再訪しましたところ、尼僧様は早朝にも拘わらず快く応対いただき、由緒などをお話しになりながら、仄かに薫り立つ美味しい抹茶をお点て下さいました。久し振りのお茶に心が和みました。お心尽くしに感謝申し上げます。
境内には聳え立つ大きな銀杏の木があり、黄葉の盛りはさぞや美しいことと思われました。
水野平蔵家系譜http://blog.goo.ne.jp/heron_goo/e/7551e73084352a9a4d23ed9ccc7f9104