∞ヘロン「水野氏ルーツ採訪記」

  ―― 水野氏史研究ノート ――

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B-2 >天桂山 廣濟寺

2006-04-23 19:26:48 | B-2 >水野平蔵系


天桂山 廣濟寺
  愛知県あま市七宝町桂寺附1679 Visit :2006-04-17 11:50(*)

   ◎当寺「雲板説明板」文
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七宝町指定有形文化財(*)
  雲  板
天桂山 廣濟寺 蔵
    法量  縦  四七.五センチメートル
        横   四二.五センチメートル

 この雲板は、寶暦十一年(1761)に、廣濟寺十七世越山元春のとき、尾張藩鋳物師頭水野太郎左衛門の分家である水野平蔵家
第七代矩達によって作られたものである。
 銘文は、左記[次]の通りである。(不明文字□は、説明板のママ)

  俊 □ 首 座 新 範 小 鐘
  掛 庫 堂 請 銘 其 鐘 爲
  之 銘 曰
  紅 炉 百 練 晩 模 奇
  朝 打 三 千 響 応 時
  直 鐃 金 牛 朱 作 □(*A)
  飯 銭 還 我[*B]容 私
  
  寶 暦 十 一 龍 次 辛 巳 冬 安 居 日
  天 桂 山 廣 濟 禅 寺
   現 住 元 壽 叟 銘 誌

   名 古 屋 住
    水 野 平 蔵 作

  平成十二年十一月一日指定
      七宝町教育委員会(*)
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銘文字の注
 A=“血”の下に“非”に近似した部位で、左は“チ”(説明板は“□”で表記されている。
   写真から文字は判明したが文字そのものとしては不明)
  B=“ウ”冠の下に“豆”(説明文にはこの文字が陰刻されており、写真も同じ)
 
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第七代水野平蔵矩達作(宝暦十一年(1761))「廣濟寺雲板」
 愛知県海部郡七宝町指定有形文化財(工芸二号)平成12年11月1日指定(*)

 雲版とは、元来禅宗特有の法具であり、庫裡に掛けて食事などを知らせる合図のために打ち鳴らすものである。この雲板の形態
は、写真のごとく肩部、腰部が刳込みで円形に近く整った形状をしており、板面は龍をあしらった文様が細工され、かなり手の込んだ
作品といえよう。写真は、庫裏玄関の右手に掲げられた雲板と文化財指定書。


☆旅硯青鷺日記
 訪問時は昼前でお忙しい時間帯であったが、案内を請うと直ぐに合点がいき、慣れた所作で、庫裏正玄関に若い女性の方が導き
入れてくださいました。玄関先には上記のように「説明板」が掲げられており、この雲板を観に日々多くの人達が訪れていることが
伺い知れました。

※平成二十二年(2010)3月22日、七宝町、美和町、甚目寺町が合併し「あま市」となる。
   (旧 愛知県海部郡七宝町大字桂字寺附1679) 


水野平蔵家家譜 http://blog.goo.ne.jp/heron_goo/e/7551e73084352a9a4d23ed9ccc7f9104







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