地元で王手をかけてチームの雰囲気が良いヤンキース、鍵はセベリーノの出来不出来と見ている。
彼はレギュラーシーズン14勝6敗防御率2.98と好成績だったがポストシーズンはこの数字はまず関係ない。
セベリーノらしさが出ていない。
また、すんなりヒットならまだしも、揺さぶられてフォーメーションプレーや駆け引きは経験値が低い。
それから脱却するには打者の援護だが相手はバーランダーだ。
バーランダーが良い投手なんて誰しも知っての事。「顔にやられないことだ」
フォーシームも良いがそれが活きてのカーブ、スライダーとカットがある。それもヤンキース打線は当然知っているので甘い球を逃さず球数も投げさせたい。
調子が出てきたジャッジやサンチェスもいいが、明るくて流れを変えるフレイジャー、カットするガードナー、スイッチでコンパクトさの良いヒックスが鍵と見ている。
長打、一発のヤンキースと思われがちだが、「明日で決める」ならバーランダーをマウンドから引きずり落ろすことだ。
その為には長打より単打集中、中距離打が良いと考える。バーランダーもデトロイト時代からヤンキースのチームカラーは分かっている。
選手達の特性を変えるということではなく、勝つために何をするかだ。それは、バーランダーが嫌がることしかない。
ただ負けたら終わりのアストロズはピンチなら登録選手全てを使ってくるはずだ。
1歩リードしているなんて思っていたらファンの声援は増し、逆王手と俄然不利になる。
「明日で決める野球」をヤンキースがすれば、もう一つ上のステージへと行く。
東西横綱の人気チームと言っていい、ヤンキースvsドジャースの夢のワールドシリーズが1981年以来、36年振りに実現する。
滅多にない戦いをこの目に焼き付けたい。