田中が背水の陣でマウンドに立った。
甘い球も少なくベルトより下に制球されスプリットが決まれば雄叫びはヤンキースタジアムに轟いた。
NYのマスコミも彼を絶賛していたのは言うまでもない。
ジャッジだから捕れたホームランの当たりをもぎ取った。
バードのミラーから身体の開かないホームランは打った瞬間だった。
最後に守護神チャップマンが閉めて1-0で勝利した。
これが勝利なんです。
ただ、俺はここで敢えて誰も言わないかもしれないが9回のトッドフレイジャーの守備だ。
100マイルを超え103マイルも出た。(約166km)1アウト後ヒットを打たれる。
ランナーが1塁に出てホセラミレスが粘る。ストレートで押すが次々とファールにさせられる。
そこでインローにスライダーを投げラミレスは引っ張ってサード強襲の内野安打となる。
ここでトッドフレイジャーが飛び付きダブルプレーを狙うがジャックルしてセカンドへ投げれず1,2塁となった。
フレイジャーが追い付かずレフト前でも1,2塁は変わらないが問題はチャップマンのメンタルだ。
外野に転がるのと内野で抑えてくれた、ではチャップマンの心境が違う。
前日、監督采配に苦言を呈し不協和音が流れそしてチャップマンは謝罪した。
あの後、制球が乱れ1塁ランナーまでも帰ってきたら終わっていたかもしれない。
最後は平凡なセンターフライだが外野へ飛んでのゲームセット。
フレイジャーの見えないファインプレーに俺は注目した勝利だった。