55番には敢えて「不動な技術」を!!

2008年03月01日 | 松井秀喜



よくスポーツの世界では「心・技・体」と言われる。
特に「心」。精神面を強くする、どんな場面でも気持ちをコントロールする、前向き・・・あげたらキリがなくこれを熱血に指導されるコーチはたくさんいるだろう。
俺もそう思う。

しかし、松井秀喜選手という男。ベースボール界のスターには「技」を求めたい。
自ら書いた本「不動心」「告白」にも書かれているが、彼の「心」の持ち様は既に出来ている、それをどういう場面でコントロールするか?はいつもテーマにされている。

そして彼は以前こんなことも言っていた「ブーイング等、自分でコントロール出来ないものはしない、自身でコントロール出来ることに専念する」という言葉だ。

「心」と言うよりむしろ「気」のほうが彼には重要にも思えるが、それは彼に任せ多くの感動するプレーを期待したい。
そこで俺の言う「技」だが、簡単に言えば「技」というものがいつも進歩したり修正することがあれば悩む必要はない=精神(心)の安定にもなる。
彼も分かっている重要なことに身体の軸を挙げる。

へそを中心に身体が前にも、後ろにも「ブレない」こと。
ボールを引き寄せ、左バッターは左手を強く押しこむこと。これが飛距離を伸ばす一因でもある。(無論タイミングも重要だ)

彼曰く「僕はホームランバッターではないですよ、東京ドームは打者天国でしたからね、僕なんかよりとてつもなく飛ばす選手はゴロゴロいますから」と。

打とうと思えば打てるバッターもいる。イチロー、ギャレットアンダーソン、マグリオ・オルドニエス、デビット・ライト、ジャメイン・ダイなんかがすぐ浮かぶ。

彼らは自分もチームからも互いに認め合い「君の一番の仕事をして欲しい、そして、する」ことなのだとチームの中の仕事を理解している。

松井も充分理解している選手だ。故にセンターから左へ強い当りが欲しいのだ。これが確立しコンスタントに出れば引っ張っても軽々アッパーデッキへと持って行くパワーはあるのだ。
張本さんがこんなことを言っていた「ワンちゃん(王貞治氏)はいつもフォームが変わらない、確固たる構えがあるんです」と。松井君はどうだろう?

心の構えから技術のの構えを確固たるプレーヤーになること。そしてシャパンファイトで恩師トーリ監督や長嶋さんに喜びの報告を切に希望する。

松井君が言う「あーーここで松井の打順ならなー」と言わせたい、いや言わせることの出来る選手なのだ。「ブレ」ることのない偉大な男にエールを送りたい。