Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

旅の成果パーティメニュー

2010年10月18日 | おいしいもの
 旅をして何が楽しいかって、私にとってはやっぱりその土地のおいしいものを食べることなわけで。

 なので旅に出ておいしいものを食べたら、できるだけお土産屋さんみたいなところではなく、地元風のスーパーマーケットや市場をみつけては、その土地の食材を買って帰っています。
 たとえば、南イタリアはプーリアに行ったときは、プーリア名産のショートパスタと大きなグリーンオリーブ。シチリアに行ったときは、極上風味のアンチョビと塩漬けのケッパー。スペインに行ったら、チョリソやハモンセラーノ、あと獅子唐は絶対に。バスクに行ったら、グリルマリネされたパプリカや酢漬けの青唐辛子、あと立派な瓶詰めのツナ。イギリスに行ったら、高級銘柄ではない、tescoとかで売ってる大量パックの紅茶(イギリス人が一番よく飲んでいるという)。ポルトガルに行ったらバカリャウ(干し鱈の塩漬け)…という具合に。

 先日うちでカクテルパーティを催したのですが、夕食後のパーティではあったけど、やっぱりつまめるものが欲しいだろうし、と私が作ったおつまみが、まさにここ最近旅した成果が出たものになりました。

*Bolinho de bacalhau(バカリャウのコロッケ)
 水に戻してほぐしたバカリャウと、茹でてつぶしたじゃがいも、みじん切りのパセリ、卵、ガーリックを少々炒めて香りを移した上質なオリーブオイル、塩こしょうで混ぜて、素揚げしたもの。
 一口サイズでつまみやすい。この日来ていたポルトガル人の友達Jにも「合格!」をもらえました。

*アンチョビクリームのブルスケッタ
 刻んだアンチョビとスライス玉ねぎをオリーブオイルで炒めたものにフレッシュクリームとマヨネーズ、レモン汁を混ぜ、薄く切ったバゲットに載せ、好みでパプリカやアスパラをトッピングしてオーブンでこんがり焼く。
 応用編で芯を抜いたマッシュルームや椎茸に載せて焼いてもおいしいです。

*バスク産パプリカの鱈詰め、トマトクリーム煮のピンチョス
 バスクで買って来たグリルマリネのパプリカに、刻みパセリを混ぜた鱈のすり身を詰め、生クリームとトマトピューレ、フィッシュブイヨン少々を混ぜたソースで煮る。煮詰まってソースがとろっと絡んだパプリカを薄切りのバゲットに載せ、最後にちぎったバジルも載せ、楊枝をさしてサーブ。
 これはサンセバスチャンのピンチョスバルで食べて感動した一品。見事にあの味を再現できて、私天才!と自画自賛。グリルマリネのパプリカ(瓶詰め)は、時々Super bestやIrmaでも売ってます。

*トルティージャ
 スライスしたじゃがいもと玉ねぎ、にんにくを「まじ?」というくらい大量のオリーブオイルで炒め(というか煮ると表現した方が正しい)、すっと箸が通るくらい柔らかくなったら油を切って、溶き卵を入れ、箸で混ぜつつふわふわと”かさ”を作る。蓋やお皿を使ってひっくり返して裏面も焼き、火が通ったら出来上がり。
 このスパニッシュオムレツ。シンプルでいてかなり難しい!どうしたらあんなにスペインで食べるオムレツのようにふわふわにできるのでしょうか…。以前に比べればだいぶ近づいてきた気もするのですが、どうやらコツは思いっきりジャガイモに油を吸わせることにある気もします。
 家にある材料ですぐ作れるし、手間もかからず大人から子供まで大人気なので、持ち寄りパーティなんかにもいいですよ。

 以下は別に旅の成果でもなんでもないですが、あると喜ばれるメキシカンディップ。

*トルティーヤチップスとディップ3種(サルサ、ワカモーレ、豆とチーズ)
 サルサソースはトマト、玉ねぎ(水に浸したもの)、コリアンダーを細かく刻んだものを混ぜ、白ワインビネガーや塩こしょうで味付けしたもの。ワカモーレはマッシュしたアボカドにみじん切りのトマト(皮を剥いたもの)、グリーンチリ、しぼったライム、塩こしょうで混ぜたもの。豆とチーズは、玉ねぎのみじん切りを炒めたものに煮たウズラ豆を入れて潰し(ハンドブレンダーを使うと楽)、とろけるチーズとチェダーチーズを入れ、豆の煮汁も少々加えて、グリーンチリの酢漬けとチリパウダー、タバスコで味を見つつゆっくり煮たもの。
 パーティではただチップスをどーんと置いてもなんか淋しいし、こういうディップがあるとけっこうみんな喜んで食べてくれます。

 あ~旅っていいね~。これからも色んな所に旅して、色んな味を経験して、家でもまたこうして再現してみんなで楽しんで、ってしていきたいです。