言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

つないだ手

2008年07月19日 | Weblog
つないだ手は温かかった
熱いくらいに温かかった

いつか冷たくなってしまうのだと
思ったら涙が止まらなくなった

永遠なんてないから切ない
永遠なんてないから愛しい
永遠なんてないから苦しい

つないだ手の温もりを
忘れないように
強く強く握り締めた


空は綺麗だ。

2008年07月17日 | Weblog
空は基本的に青い。
だけど空を見ていると、
色んな表情があると思う。

雲は基本的に白い。
だけど雲を見ていると、
色んな白さがあると思う。

青く、赤く、黒く、紫の空。
重なり合って模様を描く雲。

その美しさを見ていると、
僕は何だか泣きそうになる。


あたしの声

2008年07月16日 | Weblog
すぐ雑踏に紛れちゃうんだね
聞こえない 届かない 声

あなたは
あたしの声を聞いて
心が安らぐと言ってくれた

なのに
こんな煩いところじゃ
あなたに聞こえないね・・・

雑音に圧し掛かられて
2人は引き離されちゃうね


飾り立てた言葉

2008年07月14日 | Weblog
君が笑ってくれるならば他には何も要らない
そんな想いが僕の本音だと君は思いもしない

君は幸せとは遠い蜃気楼のようと思っている

その誤解を解いてあげられない僕の力不足を
嘆きながらも僕は飾り立てた言葉で君を欺く

そしてまた壊れていく君の心を愛しく思うよ


今は遠くにいる人へ

2008年07月13日 | Weblog
勝手に信じたのは僕なので
これは裏切りじゃないのかも

そう思おうとした途中で
涙がとまらなくなった

逃げてるだけじゃないかと
言われても仕方ないことを
僕は何回も 本当に何回も
今まで繰り返し続けてきた

だけど君だって知らないはず
僕がどんな思いで決心したか
だから去っていけたのだと・・・
そう信じる僕の詰る心が痛い


鍵穴隠し

2008年07月12日 | Weblog
それは塵だと決め付けるのは誰だろう
僕にとっては大切なものかもしれない
ある人にとっては捨てるほどではない
そんな曖昧なものかもしれないのに・・・

僕たちは見たくないものを見ようとしない
それは人間にとって当然の心理だと
分かっていても時々ふと虚しくなるんだ

閉ざされた扉の向こうは見ようとするのに
何故目の前に転がる小さなものには
目もくれようとしないんだろうって・・・


真ん中

2008年07月11日 | Weblog
そんなに強くないよ
でも弱くもないから

君が泣いている時に
差し伸べられる手を
僕はちゃんと持ってる

君が泣いている時に
笑わしてあげられる
そこまでの力はないけど

君の心を少し和らげたい
多くは望まないけれど
せめて君の涙を拭いたい


カコハカコ

2008年07月10日 | Weblog
かつてキラキラと輝いていた宝石は、
見るものを魅了してやみませんでした。

今も宝石は変わらず輝いています。

けれど他の綺麗な宝石に目移りして、
誰も過去の栄光に縋る宝石を見ません。

何も変わらない自分の何がダメなのか、
宝石には全くもって分かりません。

ある日、宝石は馬鹿にされたように、
「過去は過去だよ」と言われました。

どうしたって過去の自分には戻れません。
どうしたって人の心は移ろうものです。

自分の中に目新しいものを見つけられず、
宝石は次第に輝きさえくすんでいきました。

そして、いつしかタダの石ころになりました。


独りよがり

2008年07月09日 | Weblog
大事な夢を見ようとする彼の心の内に
輝かしく眩い光を感じ感銘を受けても
私には何もしてあげられないんだろう
彼が自らの手で這い自らの足で彷徨い
切り開いていくしか道はないんだろう

それならば私は信じていない神にさえ
精一杯の心を込め必死に願い続けよう

たとえ私の独りよがりだとしても……