難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

創造的援助関係のプロセス 難聴者の理解

2009年12月03日 23時42分09秒 | 日記(つぶやき)
今、臨床心理のレポートの最後の章を勉強中。

臨床心理で支援をする場合に、相手のことを理解するだけでなく自分も理解されているのである、それは互いに分かり合う関係になる、つまりそれぞれが自分の世界を出て、一つの世界において出会うことを意味するとある。

この時、治療者は治療者の立場を越えてクライエントとの一体的関係になり、自分も相手もともに「変わる」(変容)、相手の世界も包含した自分になる、変容した新しい自分になる(創造)ということだ。

この言葉は分かりにくかったですが、互いが「変容と創造のプロセス」をたどるということと理解した。
相手が自分との関係において日々変容して創造的な人になると自分も変容して創造的な自分になることではないかと思う。

長いこと難聴者の活動してきて、自分に影響を与えた人も少なくないが、相互に刺激しあって、変容し、新しい自分になるという創造的体験をするということはまだ少ない。

相手を受け入れる、相手を尊重し受け入れることにより自分は変わることが出来る。


ラビット 記

今日が人工内耳の満2年目(1)。

2009年12月03日 18時36分18秒 | 日記(つぶやき)
2年前の12月3日、人工内耳で初めて音を聞いた。

まだ人の声としては聞こえず、チチーギギーという音だった。それでもしゃべっている人の口を見ながらだとかすかに言葉に聞こえたので、期待を強くしたのを覚えている。

その後、マッピングを繰り返したが、8ヶ月間スマートサウンドは使っていなかった。
国際会議でドナ・ソーキンさんにどうして使わないのか聞かれたが、自分ではわからなかった。帰国後転院してSTが変わった際、すぐに設定してくれたので拍子抜けした。

何だ、簡単じゃん。
(続く)


ラビット 記

障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会のニュース

2009年12月03日 12時51分37秒 | 日記(つぶやき)
障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会のメールニュースが届いた。
http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/mezasukai.html

障害者自立支援法訴訟団の力強い取り組みがわかる。
政府との交渉と裁判所における審理の2面で戦うことにより、厚生労働省がだんだんと追いつめられている。

「さらに、全国動向として「訴訟協議プロジェクト」のメンバーである埼玉弁護団の柴野主任弁護士が、『裁判で国が何もないと言うのは、政府と訴訟団の協議が始まっていることも関係している。
11月16日の与党・厚労省との協議では法を廃止するといいながら応益負担を直ちに実行できないのはおかしいと訴えた。
裁判と協議との両方で、自分たちの思いをぶつけることがますます大切』との弁。」

《3000万支援募金にご協力ください》
支援カンパは、原告を支えるために使われます。
郵便振替口座(銀行口座もあります)
口座番号 00120-4-484666
口座名称 めざす会


ラビット 記
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1982年12月3日、国連総会で「障害者に関する世界行動計画」が採択されました。
これを記念して、1992年に国連で宣言されたのが「国際障害者デー」。
日本では3日は、障害者基本法の公布日で、9日が「障害者の日」。
この3日~9日までの1週間を「障害者週間」と定めています。
各地のいろんなとりくみのなかでも訴訟のアピールを(^_-)
「わが街」の「障害者の日企画」も、原告の「訴え」とそれぞれの「証言」で、
地域のありようを考えていきます

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障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会のメールニュースです。

要約筆記者にどうして「優しさ」を求めるのか

2009年12月03日 09時46分51秒 | 日記(つぶやき)
なんで、要約筆記者に「優しさ」を求めるのか。
確かに、難聴者はそのコミュニケーションと関係性の障害から、コミュニケーションを充足したいという基本的欲求を持っている。

しかし、それは相手に従属した自分ではなく、自分を聴覚
障害の多様な側面と現れる理由を理解して対等の人と認めて欲しいと願っている。

難聴者協会の会員と会員でない多くの難聴者が社会の中で要約筆記を利用する際に必要な考え、技術を持っていなければならない。
難聴者に「優しい」対応を求めるにしても、それは「お世話」や「親切」ではだめだ。
きちんと、難聴者一人一人の状況に合わせて対応している人がみんなから好かれている。

実はそれは対人援助の専門性の一つ。要約筆記の対人援助と日常的な触れあいの対人援助は異なる。
どんな場面にも応えうるのが要約筆記者。しかし難聴者との日常的触れあいに対応するのに要約筆記者である必要はない。

奉仕員は市町村の地域で活動するのが必要。しかし、障害者自立支援法の地域生活支援事業では奉仕員の養成事業はない。市町村で自ら学んで活動するのが奉仕員だから。


ラビット 記

中途失聴者、難聴者の「手話」

2009年12月03日 09時46分22秒 | エンパワメント
中途失聴者、難聴者の手話の学習は、健聴者のそれと違って、コミュニケーション方法の習得そのものと学習の経過が広義のリハビリテーション、自立へのサポートになっている。

ろう者の場合には、ろう学校、ろうコミュニティの中で身につけることが難聴者の場合にはそうした機会がほとんどない。
中途失聴者、難聴者にエンパワメントするのに手話の学習は非常に有効であるが、難聴者等にとっての手話の意味や手話の「学習」についても考えが確立していない。

東京の難聴者協会は会員数が700名近いが、多くが
難聴者対象の手話講習会の受講生だ。みな、2年間の学習を終えてからもサークルや各種の集まりで手話を学んでいる。これは手話を学ぶことだけが目的ではないことを示している。

問題は、そうした学習の場や集まりに来るまでに悩んでいる人たちに働きかける方策が限られていることである。
インターネットやDVDを使って、そうした方々と周囲の方々に参加を呼びかける講座を企画中だ。
それは手話そのものを学ぶ講座ではない。


ラビット 記

人工内耳装用者のメンタルケア

2009年12月03日 07時24分19秒 | 日記(つぶやき)
人工内耳装用者のメンタルケアの必要性がNHKで取り上げられるとは正直思っていなかった。

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29日(日)夜・12月4日(金)昼
6日(日)夜・11日(金)昼

人工内耳・各地に誕生する「自助活動」

人工内耳は音の情報を電気信号に変え直接脳の聴神経を司る部分に送ることで聞こえを得る治療法で今聴覚障害者の間で急速に普及している。ほとんど音が聞こえなかった人が静かな環境では
会話が可能になるなど顕著な効果が出るケースがある一方で、期待された効果がなかなか出ないケースもあるなど治療結果には個人差が大きいことも浮き彫りになってきた。
また聞こえる様になるとしても息の長いリハビリが必要で、その期間は長い人で数年にも及ぶ。
こうした中で関係者の間で重要性が指摘されているのがメンタル面のサポート、それも同じ悩みを知る人同士の自助活動が大きな力になる。こうした活動が今全国各地で生まれている。会員達は人工内耳にかけた期待と現実の狭間で悩む経験を共有する。
人工内耳治療のメンタルサポートの重要性について改めて考えたい。
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ろうを生きる 難聴を生きる「人工内耳 心のケア」<字幕スーパー>

チャンネル :教育/デジタル教育1
放送日 :2009年11月29日(日)
放送時間:午後7:30~午後7:45(15分)
ジャンル:福祉>障害者
番組HP:http://www.nhk.or.jp/fukushi/chokaku/index.html
番組内容:人工内耳の手術を受けた人たちの会「遊びクラブ」(東京)の活動について紹介します。
詳細:人工内耳は、効果や聞こえの回復に個人差があるのが現実。人工内耳装用者の会「遊びクラブ」はさまざまな悩みを語り合い、支え合うことを目的に活動を続けている。音楽で個々に応じた聞こえを楽しむなど、例会の様子を紹介し、会の目的についてうかがう。
出演者ほか:
【ゲスト】“遊びクラブ”代表…真野 守之, 【司会】内山久美子, 【語り】高山久美子
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=200&date=2009-11-29&ch=31&eid=15817