難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

新型インフル、フェーズ6に。テレビに字幕はない!

2009年06月13日 20時16分44秒 | 生活

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090612-080922.jpg2009年6月12日の朝のテレビ。

12日、世界保健機関WHOの新型インフエルエンザの世界的大流行の段階フェーズ6にあるという発表を受けて、NHKが解説をしていたが字幕放送も手話放送もなかった。

民放は、冬季スポーツ上村愛子選手の婚約と日本人ピアニスト辻井伸行さんのコンテスト優勝の報道などばかりだったが、字幕放送はない。

北朝鮮の人工衛星発射の際も、新型インフルエンザの厚生労働大臣の緊急記者会見も、字幕もテロップもなかった。

こうした緊急時の放送の対象に聞こえない人は入っていないということか。普段から対象に入っていないと緊急時にも対応できないのに。

総務省の「視聴覚障害者向け放送番組のあり方」研究会の時にも、放送事業者は何時起こるか分からない緊急時のために字幕入力者を待機させられないと書かれたのはショックだった。結局、聞こえない人の安全はカネなのか。国民全体ではない、聞こえない人にだけということだ。差別も極まれりだ。
待機させるのに幾らかかるのか、スーパーハイビジョンの開発にかけている金は幾らなのか。視聴者が納得しない金額なのか。
BPOに訴えられても、裁判になっても抗弁できるのか。日本の放送事業者はテレビ番組のユニバーサルデザイン化と合理的配慮をしないことを国連の障害者権利条約に基づく機関で調査されても説明できるのか。

現場でもいろいろ努力されているだろうが、その説明が欲しい。対応について相談して欲しい。また犠牲者が出てから対応するのは絶対に困る。


ラビット 記




人工内耳友の会、新会長に。NHKの「人工内耳」

2009年06月13日 19時41分27秒 | 人工内耳
090613-160313.jpg第23回人工内耳友の会【ACITA】の定期総会と全国懇談会が埼玉県所沢市で開かれ、新会長に松田法夫氏がなった。前会長塩田辰樹氏は副会長として、運営を補佐するとのことだ。来年は浜松大会になる。

アトラクションに城西大学川越高校、中学校の和太鼓「欅」の演奏があった。
人工内耳と補聴器で聞くと、かなり勇壮な太鼓の音でも不快感を起こすような大きさにもならず、かといって割れた音でもない。
これは前の補聴器だったら、必ずボリュウムを下げたりしなければならなかった。
それだけ、人工内耳も補聴器も進歩している。

明日14日には、NHK「ろうを生きる 難聴を生きる」で人工内耳が取り上げられる。19:30-19:45。
再放送は19日(金)12:45-13:00、21日(日)19:30-19:45、26日(金)12:45-13:00

このところNHKでは人工内耳に対する誤解を招くような形で取り上げられているので、そうした懸念や誤解を解く内容であると良いのだが。


ラビット 記