難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

全難聴、国政選挙に関わる要望事項の提出

2008年02月12日 13時32分20秒 | バリアフリー
全難聴からの報告。


全難聴は、2月8日、増田総務大臣宛と舛添厚生労働大臣宛の「国政選挙に関わる要望事項」を提出した。
また、同日公明党太田代表に同様の要望書を手渡した他、自民党、民主党、共産党、社民党、国民新党には8日付けの文書として、要望書1枚のほかに総務大臣宛、厚生労働大臣宛、大会決議を添付したものを送った。

ラビット記
………………………………


国政選挙に関わる要望事項


1 中途失聴・難聴者が国民の一人として、平等に基本的人権である参政権を行使できるように、全ての政見放送に「字幕」及び「手話通訳」の付与を義務付
けるよう法改正を実施して下さい。

2 政見放送のみならず、街頭演説、個人演説会等にも「要約筆記」及び「手話通訳」等の情報保障手段の配置が無条件で可能なように、必要な法改正を実施
して下さい。

3 中途失聴・難聴者はファックス・メール等が使えれば選挙活動ができます。しかし、それらの手段の使用は「文書図画の配付」と見なされ、選挙期間中は
使えません。応援する候補者へ投票の依頼は出来ません。また、ファックス・メール等が使えなければ中途失聴・難聴者自身が候補者として立候補することは
非常に困難です。選挙活動にファックス、メール等が利用可能なように必要な法改正を実施して下さい。

4 近年のIT利活用の進展により、インターネット利用の選挙活動が合意されようとしています。インターネット上で配信される動画等による政見発表をさ
れるような場合、音声情報だけでは中途失聴・難聴者は話されている内容が理解できません。文字(字幕)表示及び手話表示を併せて付加することを義務付け
るよう、必要な法律等を制定してください。

5 IT化など社会変化に伴い、障害者の参政権行使に関する「研究会」を設けて下さい。その研究会委員として当会も参画させて下さい。

以上






大学病院の補聴器販売禁止に!? 

2008年02月12日 08時36分04秒 | 生活
080211_1103~001.jpg080211_1104~001.jpg医療関係者以外の病ものが院内で直接患者に接触したりしていることが従前より問題になっていた。
また医師が業者にリベートや「立ち会い」として無償の労働提供を要求したりいたらしい。


今年4月1日から「医療機関等における医療機器の立会いに関する基準」が実施されると、大学病院などにおける補聴器外来は、補聴器販売が出来なくなるということだ。
医師の監督下において、倫理綱領を持つ補聴器装用技師(技能者)が補聴器の調整(フィッティング)、補修くらいしか出来なくなる。
聴力検査はやはり医師の指導の下で言語聴覚士しか出来ない。補聴器店で聴力検査が出来ないのではなく、保険医療を実施する病院では出来なくなる。

メーカーが最新機器の取り扱いの説明のために同席すること(「立ち会い」になる)は出来ない。人工内耳の音入れの際に、メーカーが同席したりのは良くあるようだがこれも出来なくなるのだろう。

販売店やメーカーは自社の製品の購入につながるような話しは誘導販売になる恐れがある。


業者の弊害もあるがもう一つの補聴器外来の基準はあるのだろうか。
とても患者のためにならない補聴器外来が横行している。


日本ヒアリングインターナショナルのメーリングリストより
[hij-member:000010] 「医療機関等における医療機器の立会いに関する基準」について(2007/07/02)
http://www.npo-hij.org/010.html

(2/15追記)
上記「基準について」は厚生労働省医政局経済課長の「事務連絡」が平成19年8月30日と11月1日に出されています。
http://www.hospital.or.jp/pdf/15_20070907_01.pdf


ラビット 記   
写真は母の入所している街のミニFM局「レディオ湘南83.1MHZ」のスタジオ
http://www.radioshonan.co.jp/index.html
月曜昼担当の松村加子さんかな。
http://www.radioshonan.co.jp/djindex/kako.html