難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

聞こえる人工内耳の「聞え方」

2008年02月21日 21時56分28秒 | 人工内耳
080220_1305~001.jpg080221_2149~001.jpg今日は「聞こえる」ようになったマップの二日目。

「丸く聞こえる」ていう表現が適切かまだ分からないが、レポートしておきたい。

1.補聴器を両耳に書けている感じ。
これまでと何が違うかと言うとピーピージリキキーという音が小さくなったのでそう感じる。

2.併用している補聴器のボリュウムを下げることが出来る。
これまでは人工内耳の音に負けないように補聴器のボリュウムを上げていた。

3.人工内耳のみの時
自分の声は声の抑揚も分かる。歌ってみると十分でないがちゃんと歌に聞こえる。
走行中の電車の車内で歌うと(もちろん空席のところで)小さな声でも分かる。
帰宅したら、テレビやパソコンで「千の風になって」を聞いてみよう。

4.マップを変えたあと、初めての人二人と一対一で各1時間弱話したが(補聴器併用)、自分の舌がもつれそうになるのも良く分かるので、発声に気を付けて話した。

5.(人工内耳だけの時)人工内耳の「声」は左耳から聞こえる。イヤホンかヘッドホンをしているみたいだ。
しかし、周りの音は頭の中に聞こえる。

6.スーパーの店長と会話した。(人工内耳だけの時)
帰宅途中に寄ったスーパーにいつもの冷凍枝豆がない。
在庫がないかみてくれたがないとのこと。
人工内耳だけで会話が出来た。
家が見えてきた。


ラビット 記



人工内耳のマップ変更(75日目)で聞こえた!

2008年02月21日 13時41分07秒 | 人工内耳
080220_1446~001.jpg2月20日、人工内耳のマップを変更した。
12月5日から数えて75日目くらいだ。

今のマップは、うるさくて言葉が聞き取れないこと、職場でコミュニケーションが取れずにイライラしていることを説明した。
STの先生は「そんな迷惑をかけていたのですね。すみません。」と言う。
いや、そういうことではなく、状態を客観的に説明しただけだが。

しきりにうるさいかと聞かれる。うるさいという意味が一致してないように思うが、職場では耳鳴りのようにピピーギーキージジッチーと聞こえるので補聴器の聞き取りの邪魔になるという意味でうるさいのであって、何かの音が頭に響くということではない。

神経に触るような聞えをうるさいとしてマッピングでは避けるようになっているのかも知れない。
本人とSTと聞こえを説明する「共通言語」が必要だが、根気よく説明して分かってもらうことが共通言語になるのだろう。


職場では人工内耳のボリュウムも感度も下げていたが、今週から家で人工内耳だけにしてボリュウムも感度も戻してみると、少し自分の声も聞こえることがわかった。
テレビも字幕や口の動きを見ながらなら「聞こえる」。


少し調整をして聞いてみる。次の設定をして、先のと今のとどっちが良いか聞かれる。
先のをA、今のをBとして説明した。なかなか違いが分からない上、違いを説明する表現が思い浮かばない。

次々と変えて行くと、今まで遠くから聞こえていたのが30センチくらい先から聞こえるようになった。
T値のレベルを下げたという。画面を見るとC値とT値の間が広がった。

さらに設定を変えてみると頭の中、それも左耳の中から聞こえてきた。声も違って聞こえる。高い声がやや反響するような感じだがもっと聞きやすい声になった。どう説明するか迷ったが「丸く聞こえる」と言った。STの先生は首を傾げている。

STの先生の声は補聴器で聞くと割りと低めの声だが人工内耳では高い声に聞こえていた。それに近い声で聞えるようになり、少し反響している感じもあるので「丸く聞こえる」と表現した。

さらに設定を変え、6番目のFと7番目のGを登録した。ここまでで1時間30分。

本体を装着してみると朝まで聞いていたのとまったく違って聞こえる。
補聴器のチューブに水滴が詰まったような聞えだが今までで一番聞きやすかったP4より良く聞こえるようになった。
また、報告したい。

ラビット 記