難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者に聞こえない社会の音(9)

2006年10月09日 19時33分33秒 | 生活
今日は、休日出勤していた。他の支店から頼まれた宅配便の荷物を宅配業者が忘れたので、あわてて配送センターに電話して、もう一度集荷してくれるように電話した。
留守番電話サービスのように、「○○のご用件の方は○番を、○○のご用件の方は2番を押して下さい」と聞こえたが、2番は分かったが最初のは聞こえなかった。2番の前だから1番しかないと考えて、「1」を押した。こういう番号案内は、聞き返すことが難しいので一種のバリアーだ。
ようやくオペレーターが出て、集荷したドライーバーの名前はとか、時間はとか、あて先はどこかとか聞かれるが何度も聞き返してやっと再集荷してくれることになった。やれやれだ。
会社の電話は拡声装置も付けているが、相手の声がこもったり、車上やうるさいところからだったりするとお手上げだ。

柿
方法は二つだ。一つは、何らかの方法で補聴器にクリアーな音を伝えることだ。電話機や携帯電話の声を補聴器に飛ばすのにブルーツースを使うアイデアは既に紹介されていて、近く販売もされると聞いている。
http://www.jsa.or.jp/stdz/instac/committe/barrier-free/bf-7-2.htm

もう一つは、文字による表示だ。わが国では電話リレーサービスはいまだ普及していない。これは聴覚障害者の利用料の負担におうだけでは採算が取れないという問題もあるが、双方向がPCや携帯からの文字入力という昨日にも問題があるのではないか。こちらは自分で話して相手の声だけ文字で表示してくれればもっと利便性があがる。実際に欧米では、この方式はVCO(ボイスキャリーオーバー)と言って実用化されている。
先日スカイプ用の受話器がキーボードについている写真を見た。インターネットで通話するのが当たり前になっているらしい。これを電話リレーサービスに使うとどういうことになるのだろう。本人の認証やVCOが出来るのか。

ラビット 記