久し振りに地上波民放のテレビで骨太で面白い番組を見ました。
TBSの土曜日の夕方にやっている「報道特集」。
テーマは 『わが子を連れ去った母の訴え』。
アメリカで国際結婚をして生活を営んでいて夫婦間の問題から夫に無断で妻が子供を連れて日本に帰った場合、どうなるか、という実例をとりあげてやっていました。
妻の意見は夫に暴力を振るわれた。という言い分。事実を証明するものはありません。
その後、妻は夫に無断で子供と日本に帰国します。妻の言い分はほとぼりが冷めたら戻るつもりだった、と。
しかし、夫は妻と子の日本への帰国を「妻による子供の略奪」と判断して離婚と子供の親権の要求をしました。
その後妻がアメリカに行った時に警察が妻を逮捕、その後はアメリカ名物の裁判です。
結果、司法取引で妻は刑期と引き換えに子供の親権の夫への引き渡しと子供に会わないという条件をのみます。
続いて夫の費やした裁判費用の妻への請求の裁判が始まります。
テレビでやっていた話はこんな感じ。
ハーグ条約っていう 「国際結婚した夫婦間で子供の連れ去りがあった場合は子供は元いた国に返還する」 という国際条約があってこれに日本は批准していないのでアメリカ的な立場でいうと子供の引き渡しを要求できない。というのがあるらしいです。
国際結婚というのがどうも他人事な話なので第三者的な考え方をしてしまうのですが、疑問符がいっぱいつく話です。
でも問題の生じる理由は次のあたりでしょうかね。
○ 子供の親権について母親の立場が強い、の強さのレベルがアメリカのレベルよりも日本のレベルがはるかに高いこと。
○ アメリカでは日本よりも気楽に離婚するので離婚後も元夫婦は話し合いをしながら子供を育てていくのに対して日本で離婚した場合は「顔も見たくない」レベルまで元夫婦の関係がこじれているので親権を持った親が一人で判断して育てていくこと。 日本人は我慢強いので結婚についても空気を読んだりして文句を言わずに我慢をした挙句、本当にどうしようもなくなったときに離婚するのでその際に生じるもめごとがアメリカ的な離婚よりもこじれていること。
理由は他にもまだまだいろいろあるんでしょうけどね。
夫婦間の問題っていう小さな単位の問題と国際問題っていう大きな単位の問題のミックスに加えて文化の問題もあるでしょうし、国際結婚っていろいろ知っちゃうと難しそうですね。
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