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生まれ育った田舎に暮らし、毎日2時間かけて東京の下町へ。
オタク第1世代の会社員 「たぬきねいり」 のささやかな日常。

おかしくなった二人の息子

2010年09月14日 | Weblog

オタキングこと岡田斗司夫氏の朝日新聞の連載「悩みのるつぼ」への質問。
引用がちょっと長いですが。

おかしくなった二人の息子 2010/09/11 朝日新聞 朝刊
○相談者 50代半ば 既婚女性

 20代の息子2人を持つ母親です。私と夫は家柄、学歴ともに申し分なく、夫は一流企業勤務、私は専業主婦です。
 私は息子たちにも、同じような高いレベルの人生、豊かな暮らしを願ってきました。私立中学を受験させ、大学からは私たちの出身地でもある東京へ進学させました。が、なかなか思い通りにはいきませんでした。
 まず、中学はすべり止めへ。大学も2人は地元を希望しましたが。なかば無理やり2人を東京へ進学させました。
 上の子には留学をさせ、本人は最初気が進まない様子でしたが、「楽しかった」と帰ってきました。就活も一緒にエントリーシートを記入、知名度の高い企業に就職できましたが、上司のパワハラで1年で退職。再就職は条件が下がり、中小企業の営業マンに。そこでちょっとしたミスを上司が執拗に叱責し、出社できなくなりました。
 下の子は、二浪で入った東京の大学に登校していないことが大学からの連絡で判明。上京すると、引きこもりで、友人もいないようで、アパートの部屋で常にPCに向かっています。資格でもとれば、と専門学校の講座を申し込みましたが、それさえ途中でやめていました。
 夫の実家が不動産を多く所有しているので、その管理を息子の仕事にしてやれますが、大学ぐらいは卒業してほしいと思うのです。上の子はやさしいけれど消極的、下の子はやんちゃで飽きっぽい子どもでしたが、私は、進路などの大事な局面以外は好きにさせてきました。
 夫は身勝手で仕事と自分の趣味に没頭して家庭を顧みず、子育てを含め、家庭のこと、夫の両親のことなど、すべて私が1人で、完璧にこなしてきたつもりです。何がいけなかったのでしょう。そして、子どもたちにこれから、どうしてやればいいのでしょうか。


これに対する岡田氏の回答が こちら

これが考え得る回答のベストな気はします。

この質問の主ほどハイソでないにしろ私も学歴志向の母に育てられた子供の
なれの果てのひとりとして違うアプローチを少々。


私が気になるのは『私が1人で、完璧にこなしてきたつもりです』というフレーズ。

結果が破綻しているのにもかかわらずこの言葉が出てくるのは
レファレンスに照らし合わせて間違ったことをしていない、
という自信からくる言葉だと判断できます。

私の母にしろ、何をレファレンスにしていたんでしょうね。

そして中でも引っかかる『私が1人で』。

夫の協力を得られなかったのは原因なのか結果なのかが判りませんが
どのみち専業主婦1人で出せる方針が世の中の求めているものと合致する確率は
かなり低いですよね。

内田樹氏の本に常々書かれている核家族の欠陥がこんな形ででちゃったんでしょうね。

質問の文を見ていると、子供の人生について
「良い会社に入れることが自分の担当するゴール。会社に入れたら後の面倒は
会社が見る」的な発想が透けて見える気がします。

だから面倒見ない上司のせいでゴールをはじかれた。と。


この手の親に育てられた子供は自立していないんで同僚にするとすごく面倒です。
ましてや部下になんて持ちたくない。

新人だから仕事としてなにやっていいのか判らないのはしょうがないとして
指示がなければ仕事ではないと思っちゃうタイプ。

上司をお母さんかなんかと勘違いしちゃうタイプ。

しかも叱られ慣れていない。だから叱られることに対しての反応がうまく出来なくて
問題を自分でこじれさせちゃっている上にそのことに自分が気づかない。


こういう母親に育てられていると子供自身が気づいたら
自ら自立と社会に係わる行動をおこさないと。

母親の方からの子離れって絶望的に難しいのを私は自分のケースで知っているんで。


精神的に自立する方法っていろいろあるんで「自分はこのままでは自立できない」と
子供が自覚さえすればその人のペースにあわせればいいんだと思います。

高校の頃ならば部活動がそれなんでしょうね。上級生に従い、下級生の面倒見ながら
理不尽なことにも耐えつつ目標に向かって努力する的な。

私は大学生~社会人になってから日本各地をぶらついていろんな人と知り合って
世の中の成り立ちや人との関わりあい方を少しずつ学びました。

仕事でも(今の私のレベルから判断して)良い上司にも反面教師的な上司にも
出会いましたがどちらもちゃんと向き合えば糧にはなるものです。

結婚前にそういうことについて考える時間があった自分は幸せ者です。


インターネットは人との係わりについて本質的なところを絶対教えてくれないのに
それっぽい反応をするんで思春期の子供たちにとってすごく危険なツールな気が
します。


結局、寺山修司の「書を捨てて町に出よう」の毒をワクチンとして与える機会を
見極められなかったのがこのお母さんの一番の問題点だったような気がします。

今は精神的に「成人」になるのは30歳っていわれているんでまだまだ社会で経験して
学ぶ機会はありそうですけどね。


いまいち回答になっていませんね。
まぁ、回答者じゃないんで思いつくままにしゃべりました。

こんな質問に答え続けるオタキング先生ってすごいなぁ。

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2 コメント

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Unknown (七色ネズミ)
2010-09-14 08:20:17
ですよねー、分かります

俺も自分がそんな人間な気がある+そういう同級生につきまとわれて鬱陶しさを感じてる、で悩んでたりしますもん
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Re. (たぬきねいり)
2010-09-15 04:30:41
七色ネズミさん、コメント深謝。
自分がそうであるという認識さえあれば改善の余地は十分あると思います。
あとは自己改善のPDCA(Plan,Do,Check,Action)のサイクルを回すだけですよね。
この「だけ」が結構キツイですが。
健闘を祈ります。
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