■臨時防衛情報-ウクライナ情勢
毎日二回の記事掲載は東日本大震災以来です。ウクライナ戦争は一歩間違えれば第三次世界大戦か原発破壊北半球核汚染か核兵器使用という厳しい情勢の綱渡りが続きます。

NATO北大西洋条約機構は、ウクライナ政府が要請した"ウクライナ上空への飛行制限空域設定"を正式に拒否しました。この決定にたいしてウクライナのゼレンスキー大統領は失望を示しています。ただ、NATOのストルテンベルグ事務総長は、NATOはこの紛争に関与していないためであると発言しました、一見冷淡ですがどういう背景があるのでしょうか。

NATOによる飛行制限空域設定、これが仮に実施された場合にはウクライナ上空をロシア空軍機が飛行した場合に飛行制限違反であるとして緊急発進し、ロシア軍機が妨害してきた場合にはNATO軍の戦闘機が反撃しなければなりません、つまりロシアのSu-35へドイツ空軍のタイフーンやイギリス空軍のF-35にフランスのラファールなど戦闘機が出撃する。

飛行制限空域の設定は自動的にロシア空軍とNATO各国の戦闘機の制空戦闘が展開することを意味しますので、必然的にロシア空軍はNATOの基地に対して策源地攻撃を加えることとなり、これに応戦するならば戦闘はウクライナから一気に欧州全域に広がり、第三次世界大戦の開戦を意味します。難しい決断ですが、ウクライナにはこれは残念な発表です。

チェルニコフにて日本時間5日、かなり大きな爆発が観測されました。これはロシア軍が装備するFOAB超大型爆弾が投射されたのでしょうか。チェルニコフは首都キエフの北東にあり、ロシア軍が首都キエフへの最短距離の進軍を行っていたのをいったん方針転換し、首都キエフを包囲するように機動している経路上に位置している街です。死者数は不明だ。

FOAB超大型爆弾はロシア空軍が運用する7.1tの非常に大型の爆弾で、爆発した際にはTNT換算で44tという爆発力を発揮します。FOABとはNATOが全爆弾の父と名称づけた略称で、ロシアでは大出力投下燃料気化爆弾、Tu-160超音速爆撃機より投下可能とされていますが、その形状から基本的にIl-76輸送機が輸送に用いられるともいい、謎が多い。

チェルニコフでの大爆発、FOABは爆発力もさることながら、その威力を誇示することで戦意の喪失を目指すもの。実はこの発想は2003年のイラク戦争において米軍が実施した"衝撃と畏怖作戦"という爆発力の大きさでイラク軍の戦意を喪失させる作戦をロシア軍が踏襲したのではないか、交換が得ることも可能です。FOABは直径600mを破壊する威力だ。

マリウポリとボルノバハではロシア軍が住民退去への休戦時間と安全経路を確保すると発表しました、いや、実際にはウクライナとの間で合意に至ったのですが、履行されていない状況です。マリウポリとボルノバハはクリミア半島に距離も近く、しかしウクライナ軍が激しく抵抗し、ロシア軍が一進一退となっている状況での休戦合意でしたところです。

ロシア軍は、休戦合意とともにその時間内に住民を市外へ退去させることでウクライナ軍と合意していました、ただ、これは当初は、非戦闘員を完全対比させた後に焦土作戦を実施するのではないかと危惧されていました。もっともロシア軍が休戦時刻になった後にも砲撃を続けているため、非戦闘員の市外への避難は予定された自国にも実現していません。

マリウポリとボルノバハの反故にされた休戦、これは、ロシアがウクライナ侵攻に際して延々と流し続けている虚偽の一環で今後例えば、ロシア軍は休戦を守ったがウクライナ市民は市外退去を拒んだため全員戦闘員と見なして殲滅した、こう主張するのかもしれません。両市では戦闘が継続しており、大規模な市街戦は人道危機へつながる懸念があります。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
毎日二回の記事掲載は東日本大震災以来です。ウクライナ戦争は一歩間違えれば第三次世界大戦か原発破壊北半球核汚染か核兵器使用という厳しい情勢の綱渡りが続きます。

NATO北大西洋条約機構は、ウクライナ政府が要請した"ウクライナ上空への飛行制限空域設定"を正式に拒否しました。この決定にたいしてウクライナのゼレンスキー大統領は失望を示しています。ただ、NATOのストルテンベルグ事務総長は、NATOはこの紛争に関与していないためであると発言しました、一見冷淡ですがどういう背景があるのでしょうか。

NATOによる飛行制限空域設定、これが仮に実施された場合にはウクライナ上空をロシア空軍機が飛行した場合に飛行制限違反であるとして緊急発進し、ロシア軍機が妨害してきた場合にはNATO軍の戦闘機が反撃しなければなりません、つまりロシアのSu-35へドイツ空軍のタイフーンやイギリス空軍のF-35にフランスのラファールなど戦闘機が出撃する。

飛行制限空域の設定は自動的にロシア空軍とNATO各国の戦闘機の制空戦闘が展開することを意味しますので、必然的にロシア空軍はNATOの基地に対して策源地攻撃を加えることとなり、これに応戦するならば戦闘はウクライナから一気に欧州全域に広がり、第三次世界大戦の開戦を意味します。難しい決断ですが、ウクライナにはこれは残念な発表です。

チェルニコフにて日本時間5日、かなり大きな爆発が観測されました。これはロシア軍が装備するFOAB超大型爆弾が投射されたのでしょうか。チェルニコフは首都キエフの北東にあり、ロシア軍が首都キエフへの最短距離の進軍を行っていたのをいったん方針転換し、首都キエフを包囲するように機動している経路上に位置している街です。死者数は不明だ。

FOAB超大型爆弾はロシア空軍が運用する7.1tの非常に大型の爆弾で、爆発した際にはTNT換算で44tという爆発力を発揮します。FOABとはNATOが全爆弾の父と名称づけた略称で、ロシアでは大出力投下燃料気化爆弾、Tu-160超音速爆撃機より投下可能とされていますが、その形状から基本的にIl-76輸送機が輸送に用いられるともいい、謎が多い。

チェルニコフでの大爆発、FOABは爆発力もさることながら、その威力を誇示することで戦意の喪失を目指すもの。実はこの発想は2003年のイラク戦争において米軍が実施した"衝撃と畏怖作戦"という爆発力の大きさでイラク軍の戦意を喪失させる作戦をロシア軍が踏襲したのではないか、交換が得ることも可能です。FOABは直径600mを破壊する威力だ。

マリウポリとボルノバハではロシア軍が住民退去への休戦時間と安全経路を確保すると発表しました、いや、実際にはウクライナとの間で合意に至ったのですが、履行されていない状況です。マリウポリとボルノバハはクリミア半島に距離も近く、しかしウクライナ軍が激しく抵抗し、ロシア軍が一進一退となっている状況での休戦合意でしたところです。

ロシア軍は、休戦合意とともにその時間内に住民を市外へ退去させることでウクライナ軍と合意していました、ただ、これは当初は、非戦闘員を完全対比させた後に焦土作戦を実施するのではないかと危惧されていました。もっともロシア軍が休戦時刻になった後にも砲撃を続けているため、非戦闘員の市外への避難は予定された自国にも実現していません。

マリウポリとボルノバハの反故にされた休戦、これは、ロシアがウクライナ侵攻に際して延々と流し続けている虚偽の一環で今後例えば、ロシア軍は休戦を守ったがウクライナ市民は市外退去を拒んだため全員戦闘員と見なして殲滅した、こう主張するのかもしれません。両市では戦闘が継続しており、大規模な市街戦は人道危機へつながる懸念があります。
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