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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和四年度六月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2022.06.11-2022.06.12)

2022-06-10 20:11:25 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 今週末は天候が不安なところではありますが自衛隊行事が二つ行われまして師団祭と学校祭という大きな行事です。

 奈良基地祭、明日土曜日に行われます。航空自衛隊幹部候補生学校の置かれる奈良基地は防衛大学校修了か一般幹部候補生選抜試験合格者を対象に航空自衛隊幹部自衛官としての基礎教育を行う昔でいう士官学校に当り、例年基地祭が行われていましたが、2019年を最後にCOVID-19感染拡大を受け公開中止、2022年は久々の一般公開される奈良基地祭です。

 幹部候補生学校が置かれる奈良基地は明日11日の0900時から1500時まで、制服で行われる候補生たちの観閲行進は中々の迫力です。そしてこの奈良基地祭は飛行展示も行われるのですね。奈良基地には滑走路はありませんが、リモートで行われる。もちろんリモートとっても動画で登場と云う訳ではなく、岐阜基地などから航空機が飛来して展示を行う。

 奈良基地祭飛行展示はC-2輸送機とT-4練習機が参加すると発表され、航空自衛隊の飛行ルート情報によれば琵琶湖の近江大橋上空から奈良基地へ高度1100mで飛行、T-4練習機とC-2輸送機は1800mの離隔で飛行し奈良基地付近で高度460mまで降下し航過飛行を行う予定、基地上空を0943時通過の飛行計画という。案外石山寺あたりから見えるのですね。

 シャトルバスがJR奈良駅、近鉄奈良駅、近鉄大和西大寺駅から運航されるとのこと。最寄駅は大和西大寺駅ですからタクシーや徒歩という選択肢もあります、自家用車の駐車場はありませんが梅雨及び自転車の基地乗入れは可能となっていますので、なおここ、駐輪台数に限りはあるとの事ですが混雑度合いを考慮して、色々と考えてみるのもよいでしょう。

 雨天予報、火曜日にも梅雨入りとなる可能性が報じられている中ではあるのですが、明日近畿地方では雨天予報が出されているのですね。雨天決行の行事ですが、飛行展示については雨天の際には見合わせとなる予報が出されていますので、8日などに予行が行われたという事ですが、予行飛行をご覧になった方だけが、という可能性も。晴天を祈りましょう。

 第9師団創設60周年青森駐屯地創設71周年記念行事、土曜日に市街パレードと日曜日に駐屯地公開が行われます。青森駐屯地公開には、COVID-19新型コロナウィルスワクチン二回の接種証明か三日以内の陰性証明書が必要であるとともに、一般公開には事前申請が必要となっています、こちらは6日に締切となり、応募者多数の場合は抽選を行うもよう。

 パレードについては、一般公開となるようです。場所は青森市新町商店街で時間は1340時から1405時まで、師団市街パレードも、これは久しぶりの実施となりまして、長いCOVID-19感染の時代が漸くひと段落したというべきか、いやいや師団祭本祭の部分はまだ完全一般公開できないということですから、もう少し感染対策は続くというべきなのか。

 市街パレードは普通科部隊や偵察部隊に戦車部隊や施設部隊と後方支援部隊、方面隊隷下の特科部隊等が参加するとともに祝賀飛行が行われます。市街パレードについて、入場制限などは明示されていませんので自由に見る事が出来る行事です。間近によって広角レンズで撮影するもよし、市街らしい情景を望遠レンズの圧縮効果で遠くから撮影するもよし。

 市街パレードは信号や電線や遠景のビルに看板といったものが、街中らしい情景に仕上げる要素となってくれるでしょう。撮影に際しては、情報収集が非常に重要となる、まず、立ち入り制限が行われる区域、観閲台などの位置、部隊の行進の方向、早めの時間ではなく混雑した場合の群衆による撮影アングルというものを現地で考えると、よいでしょう。

 第9師団は2020年の師団改編にて特科連隊を廃止しており、岩手駐屯地には東北方面特科連隊がおかれFH-70榴弾砲を運用するという不規則な運用が為されています、一方で第9戦車大隊は74式戦車を運用していまして、遠くない将来に地域配備師団へ改編が見込まれるだけに74式戦車の雄姿は、まさに見れるものは見られるうちにという歴史の最中にある。

 COVID-19感染状況、落ち着いてきています、第七波の入り口や第六波の継続というような懸念がありましたゴールデンウィーク後の再感染拡大ですが、慎重という国民全体の感染対策の努力、副反応に寝込みながらも三度目のワクチン接種という施策への社会全体の協力、経済活動に社会活動を抑え我慢を強いられつつも感染対策への協力、この成果です。

 ただ、ここで完全に終息するのか。指定感染症となっていますが、例えば公費負担となっている入院費用のかなり高額となる部分までの個人負担切替の決断や、感染拡大のリスクを容認しての感染者や濃厚接触者への行動制限の完全解除、ワクチン接種費用の個人負担への切替、政治と社会がどの段階で決断するか自己責任とするのか、これは課題でしょう。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・6月11日・12日:第9師団創設60周年青森駐屯地創設71周年記念行事…https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/9d/
・6月11日:航空自衛隊幹部候補生学校奈良基地祭…https://www.mod.go.jp/asdf/nara/


■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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