■臨時情報-ウクライナ情勢
AMX-10RCというのは操行系統は違いますが要するに87式偵察警戒車に105mm低圧砲を積んだようなものです。

れています。AMX-10RCは105mm低圧砲を搭載した装輪装甲車で1973年に開発、装甲は薄いアルミ製ですが水陸両用性能を有し、フランス軍では軽戦車連隊に70両以上を集中配備し、威力偵察などに活用していますが、実際問題装甲は薄い。

第一線運用を行っているのはウクライナ海軍歩兵第37海兵旅団、フランス軍からのAMX-10RCの供与数は多くないものの監視任務に活用しており、装甲防御の低さと装軌式装甲車AMX-10Pの駆動系を応用した事による整備性の難しさが課題として挙げられ、これはフランス軍でも指摘されています。他方、監視器材の性能は高い水準とされています。

AMX-10RCは近代化改修を繰り返し、特に追加装甲の装着により水陸両用能力を断念する程に防御力を強化しているのですが、やはり対戦車火器の命中に対して脆弱性は否めなかった、ウクライナ軍では破壊された際に弾薬に誘爆し乗員全員が戦死するという厳しい結果も生じています。もっともフランス軍では偵察用で前線突破任務にはあてていません。
■ウクライナ軍レオパルド2
衝撃の撃破映像公開から間もなく一ヶ月ですが次の撃破情報が出ない以上はウクライナ軍は上手く運用しているのでしょう。

ウクライナ軍レオパルド2が撃破された6月11日の戦闘ですが、ロシア軍は結局レオパルド2を鹵獲できなかったことが破壊された車両の回収により明らかになりました。防御力の高いレオパルド2A6と思われる車両が地雷原に阻まれ前進できない状態で戦闘ヘリコプターや徘徊式弾薬の攻撃を受け複数が破壊されたのは衝撃的ではありましたが。

ブラッドレイ装甲戦闘車も同じ日の戦闘で撃破され、ロシア軍兵士による記念写真などが撮影される様子がロシア軍後方により発表されていましたが、懸念されたのは西側の新鋭戦車であるレオパルド2が鹵獲されたのか、ということでした。しかしブラッドレイ装甲戦闘車ともども回収できたという事は最前線で戦車回収車が行動できた事になります。

他方で、ロシア軍は対戦車地雷を効果的に使用しており、冷戦時代に想定されたソ連軍対戦車地雷密度と比較し今回は数カ月間のロシア軍防御体制構築の猶予を与えた為にその地雷原処理の難しさが課題となっています。通常こうした状況では戦闘ヘリコプターにより後方を叩くのですが、現在ウクライナ軍にはこうした航空戦力の余裕がありません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
AMX-10RCというのは操行系統は違いますが要するに87式偵察警戒車に105mm低圧砲を積んだようなものです。

れています。AMX-10RCは105mm低圧砲を搭載した装輪装甲車で1973年に開発、装甲は薄いアルミ製ですが水陸両用性能を有し、フランス軍では軽戦車連隊に70両以上を集中配備し、威力偵察などに活用していますが、実際問題装甲は薄い。

第一線運用を行っているのはウクライナ海軍歩兵第37海兵旅団、フランス軍からのAMX-10RCの供与数は多くないものの監視任務に活用しており、装甲防御の低さと装軌式装甲車AMX-10Pの駆動系を応用した事による整備性の難しさが課題として挙げられ、これはフランス軍でも指摘されています。他方、監視器材の性能は高い水準とされています。

AMX-10RCは近代化改修を繰り返し、特に追加装甲の装着により水陸両用能力を断念する程に防御力を強化しているのですが、やはり対戦車火器の命中に対して脆弱性は否めなかった、ウクライナ軍では破壊された際に弾薬に誘爆し乗員全員が戦死するという厳しい結果も生じています。もっともフランス軍では偵察用で前線突破任務にはあてていません。
■ウクライナ軍レオパルド2
衝撃の撃破映像公開から間もなく一ヶ月ですが次の撃破情報が出ない以上はウクライナ軍は上手く運用しているのでしょう。

ウクライナ軍レオパルド2が撃破された6月11日の戦闘ですが、ロシア軍は結局レオパルド2を鹵獲できなかったことが破壊された車両の回収により明らかになりました。防御力の高いレオパルド2A6と思われる車両が地雷原に阻まれ前進できない状態で戦闘ヘリコプターや徘徊式弾薬の攻撃を受け複数が破壊されたのは衝撃的ではありましたが。

ブラッドレイ装甲戦闘車も同じ日の戦闘で撃破され、ロシア軍兵士による記念写真などが撮影される様子がロシア軍後方により発表されていましたが、懸念されたのは西側の新鋭戦車であるレオパルド2が鹵獲されたのか、ということでした。しかしブラッドレイ装甲戦闘車ともども回収できたという事は最前線で戦車回収車が行動できた事になります。

他方で、ロシア軍は対戦車地雷を効果的に使用しており、冷戦時代に想定されたソ連軍対戦車地雷密度と比較し今回は数カ月間のロシア軍防御体制構築の猶予を与えた為にその地雷原処理の難しさが課題となっています。通常こうした状況では戦闘ヘリコプターにより後方を叩くのですが、現在ウクライナ軍にはこうした航空戦力の余裕がありません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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