北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

岐阜基地航空祭2015詳報【第一回】 飛行開発実験団のブラックファントム特別塗装機

2015-10-26 23:38:13 | 航空自衛隊 装備名鑑
■岐阜航空祭2015
日曜日に撮影しました岐阜基地航空祭の様子を何回かに分けて掲載しましょう。

岐阜基地、行ってまいりました。ブルーインパルスが参加しなかったことで来場者は6万5000名と非常に落ち着いた規模となりましたが、16kgもの重さのカメラバックを担いで基地を廻りより良い撮影場所と航空機の雄姿を再現するべく望遠レンズにて追い続けた様子を写真と共に、という記録、お付き合いください。

岐阜基地航空祭、飛行開発実験団が展開する航空自衛隊技術開発の総本山というべき重要基地であると共に、第二補給処が置かれ航空自衛隊後方支援体制の重要拠点に位置付けられ、併せて中京地区の弾道ミサイル防衛を中心とした戦略防空に当たる第四高射群が展開する基地として知られます。

Weblog北大路機関としては、この岐阜基地航空祭は2005年以来毎年展開を継続している唯一の航空祭となっていまして、本年も展開を決定していました。本年の岐阜基地航空祭当日は、九州において築城基地航空祭が、北関東では百里基地航空祭が開かれており、主要航空祭三箇所同時挙行、と非常ににぎやかな日本の空の一日となりました。

岐阜基地航空祭、その見どころは何と言っても最新鋭航空機と航空装備の数々でしょう。岐阜基地に隣接市川崎重工岐阜工場、日本で三菱重工小牧南工場と並ぶ最大級の航空機製造拠点があり、我が国防衛と世界レベルでの安全保障を担う新型航空機、P-1哨戒機とC-2輸送機は岐阜で開発されています。

同日の築城基地航空祭は、展開する第8航空団はF-15飛行隊とF-2飛行隊の二個飛行隊基幹で、制空戦闘を任務とするF-15,対艦攻撃及び航空阻止を任務とするF-2,所謂戦闘機と支援戦闘機を兼ね備える航空団で知られ、一方で南西諸島防空能力強化へF-15飛行隊が那覇基地へ移転する前の最後の航空祭であり、非常に注目されました。

百里基地航空祭についても、九州南部防空強化へF-15飛行隊の移転が来年度予算概算要求に盛り込まれています、もともと百里基地の第7航空団はF-15二個飛行隊を基幹としていたのですが、那覇基地のF-4飛行隊を南西諸島防空強化へ移転、続いて南九州防空強化へ最後のF-15飛行隊を新田原基地のF-4飛行隊と交代させることとなります、F-4は百里基地から始まった航空機なのですから原点にもどる。

しかし、やはり2005年のWeblog北大路機関運営開始以来毎年展開しているのですから、ここは百里基地や築城基地よりも岐阜基地航空祭へ行く事としましょう、と決定しました。名古屋のWonderGooで25日まで蒼き鋼のアルペジオ展をやっているから、という事で決定した訳ではありません、ちなみに蒼き鋼のアルペジオ展は来月よりWonderGoo大阪難波で始まるとのこと。

岐阜基地航空祭、非常に広い基地でして、撮影位置も様々なのですが特色の一つに交通の利便性があるのです、名古屋から名鉄名古屋本線か犬山線を経由し各務原線の三柿野駅か六軒駅か各務原市役所前駅下車、もしくは東海道本線を岐阜駅にて高山線に乗り換え10km進み蘇原駅から若干離れますが那加駅から、徒歩で行く事が出来ます。

岐阜基地敷地まで最寄駅三柿野駅は岐阜基地と隣接する川崎重工岐阜工場の敷地に隣接し、岐阜基地新北門まで100m、六軒駅は若干離れますが基地敷地まで200mで北門までは400mです、三柿野駅から新北門までは京都駅から京都タワーまで、六軒駅から北門までは京都駅から東本願寺まで、という距離感でしょうか。

さて、足を運ぶならば本数が多い名鉄が一番なのですが、その上でどの駅からどの門に向うか、底から航空祭は始まっています、三柿野駅から新北門までの最短距離は、同時に最も混雑するルートで、何故ならばその経路全般が陸橋を通る為です、陸橋100mくらいすいすい進めるのは平時の感覚、航空祭は上下線十万近い観客が幅3mの経路を通行しますので安全上の制限があり、僅か100mの移動に70分かかることも。

六軒駅から北門へ徒歩、が一番混雑しません、そして誘導員と警備員さんが駅から基地まで誘導してくれますので道に迷う事はありません、北門への目印はC-2輸送機用の巨大な格納庫、本願寺平成大修復の本堂覆に匹敵する大きさの建物を目印に進む、の、です、それならば迷う事は無いでしょう。

北大路機関:はるな くらま
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2 コメント

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F-4は残すべきでは、 (名無し)
2015-10-27 00:04:59
F-4は、そのうち引退となる。産経などの記事を見るとベースが2人乗りで息が合わないといけないとか。まして旧式のメータなんかも技量が要求される。飛距離は短いが、現代の戦闘機なんかより、パイロットの自覚が養成される。
多すぎるT-4練習機台数から判断し、練習機として、残すべきだろう。今は1人乗りだが、2人での能力育成は必要と思う。F-15の活躍で注目がなくなったが、海軍での開発された名器でもある。戦闘機の原点として、残してもらいたいものだ。
F-4 見たくて、外国からも (名無し)
2015-10-27 11:56:04
いわば、観光資源ともいえる。外人までも来日するらしい。
日本でのF-4は、艦載機での運用をしておらず、劣化には及ばず、まだまだ運用に耐えられるだろう。当時としては、化け物級の戦闘機。今でも、魅了されるファンが多い。パイロットの技量向上のためにも、維持してほしい。
陸上攻撃では、まだまだ2人態勢が必要とされるのだから。

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