◆与那国町用地交渉難航、礼文分屯地方式が理想
台湾に隣接する与那国島、産経新聞の報道によれば、自衛隊の誘致を行った与那国町が自衛隊へ迷惑料10億円の一時金を求めたことで、防衛省は与那国島ではなく同じ南西諸島の石垣島へ配置する方向で検討を進めているとのことです。
与那国町は、自衛隊用地26ヘクタールの借地料を自衛隊が想定する倍以上の金額を提示、加えて迷惑料として10億円を要求してきました。10億円は一時金で、表現を協力金と切り替え防衛省へ求めましたが、元々与那国町が自衛隊の駐留を求めてきたものですので防衛省としては応じることに難色を示し、今回の石垣島駐屯地案となりました。
石垣駐屯地案、防衛省が考えるのは、沿岸監視隊と基地通信隊から成る100名規模の要員を駐屯させ、情報収集を行う事でしょう。沿岸監視隊は北海道の稚内分屯地に第301沿岸監視隊が50名、同じく北海道の標津分屯地に第302沿岸監視隊が50名規模で置かれ、このほか今津駐屯地に中部方面移動監視隊が置かれています。
北海道の沿岸監視隊は50名規模の部隊となっているのに対し、新編される南西諸島の沿岸監視隊の駐屯地駐屯規模がが100名規模の部隊となるのは、那覇駐屯地の分屯地ではなく通信機能を有する駐屯地として基地通信隊を置くためであるか、もしくは警備小隊を隊本部に置くためではないかと考えられます。
さて、与那国島の駐屯地建設ですが、土地を強制収容してはどうか、という意味不明な提案もあるようですが、そもそも軍事機構の任務は主権を軸とした国家体制の維持ですので、憲法が定めた人権に抵触する強制収容は行うべきではありませんし、確実に違憲訴訟となります。また、住民と連携してこその自衛隊ですが、強制収容して住民と和睦が図れると考えるのは相当な楽天家でしょう。
さて、石垣島ですが、ここに沿岸監視隊を配置したならば、与那国島に沿岸監視部隊を置く場合に、石垣駐屯地の分屯地として与那国分屯地を設営する、こうした方式が理想だと考えます。与那国島と石垣島は距離にして100km、途中には地形障害が無く通信の確保はこの距離であれば十分可能です。
実はこの方式、北海道最北の礼文分屯地と稚内分屯地の関係を踏襲する案です。稚内分屯地に第301沿岸監視隊が置かれていますが、この分遣隊が礼文分屯地なのです。礼文分屯地は田舎の公民館規模の建物で駐留は30名ほど、正門と警衛が無く建物が一つで自己完結している珍しいもの。
礼文分屯地は非常に小さな施設ですが、もともと過疎に悩む礼文島の要請もあって、少数の部隊ながら駐屯することで一定の経済波及効果があります。礼文町の人口は2900名ですので、1%以上が自衛官で加えてそれ以上の家族がいるのでしょう。与那国島も1haほどの土地を借用し、30名ほどの沿岸監視隊分遣隊と通信分遣隊に業務班を配置すれば、与那国町の人口は1600名ですので、それなりの過疎対策にはなるか、と。
実際のところ、与那国島は台湾に隣接していますが、台湾からの着上陸は考えにくく、尖閣諸島への着上陸が懸念される中国側も台湾と目のはなの先にある与那国島へ着上陸する可能性は低く、少なくとも26ヘクタールもの用地を確保し、駐屯地を設営する必要はあるのかとなると疑問が無いでもありません。
自衛隊は世界でも有数の空中機動力を有しており、一機50億円の大型輸送ヘリコプターを陸空自衛隊で70機保有、予算難で後継機確保がとん挫していますが攻撃ヘリコプターに分類される戦闘ヘリコプターと対戦車ヘリコプターも70機以上保有しています。このため、緊急時には大兵力を空中機動で展開することも可能、という点は思考体系の片隅においてもよいでしょう。
ただ、沖縄県島嶼部は、沖縄本島とともに、先島諸島の宮古島と石垣島を中心とした島嶼部から成るため、この何れかには用地確保、増援を受ける受け皿となる部隊が必要となりますし、危機が有事に発展する前に予防するための情報収集を行う必要は、元々ありました。
特に宮古島は航空自衛隊のレーダサイトが置かれているため、この宮古島分屯基地を基点として陸上自衛隊の施設を併設する、例えば稚内分屯基地の第18警戒隊レーダサイトと第301沿岸監視隊に大湊地方隊稚内基地分遣隊の駐屯のような方式が望ましい、と考えていたのですが、既に警備小隊と受け皿を持つ宮古島よりも、完全に放置されている石垣島へ部隊を置くことを重視したのかもしれません。
既設の施設であれば緊張が発した際に増援を送り防備を強化できる、これは実際に前例があります。ご記憶の方も多いでしょうが、北朝鮮弾道ミサイル実験が昨年実施された際に自衛隊は沖縄救援隊を編成し、地対空ミサイル部隊や特殊武器防護部隊とその支援要員を派遣した実例があります。
石垣島ですが、沿岸監視隊とともに可能であれば石垣警備隊を置き、本部管理中隊に舟艇班を置き、20km西の西表島に80km東の宮古島と連携がとれれば、と思うのですが、ちょっとこの距離は複合艇では動けません、やはり那覇の第15旅団の空中機動力を強化し、もう一個普通科連隊を本島に置くべきでしょうか。
ともあれ、石垣島に先に駐屯地を、という構想は、先島諸島の中心にあり、位置的に理想的なものであると考えます。そして、この駐屯地の分屯地そして、もちろん過疎対策というものも結果的に含めても、与那国島に自衛隊駐屯が必要な場合には、稚内分屯地と礼文分屯地の関係のような方式、これが理想ではないでしょうか。
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中山市長となら、話も進みやすい。
尖閣防衛の海保もいる島、防衛意識は違う。
高台に、レーダー基地を作って、E2CやE767の
出撃も少なく出来る。
それにしても、田母神さんを民主の北澤俊美と
つるんで更迭した浜田が防衛大臣だった時に、
与那国に行って、挨拶してなかった?
あの時、さっさと決めて進めとけよ。
連絡事務所でも、開設しておけば、たった二人の
警察官しかいないところに、10人でも、20人でも
自衛隊員がいたら、地元の反対運動の動きも察知できるのに。
情報保全隊はそういうときに、普通の自衛官の振りして、情報収集するものでしょう。
ヘタレですね。相手は、支那のスパイがうようよいる沖縄ですよ。
自民党も、とりあえず防衛大臣に就任させるなんて、閣僚人事させるな。
ステルス防衛副大臣何しているのでしょうか?
全く、存在感ありませんね。
本来であれば、与那国より石垣に配備すべきで結果オーライ。
石垣市の中山市長は当然了承するでしょうが、石垣市内で抗争激化するでしょうね。
石垣には1個大隊規模の歩兵とヘリ1個飛行隊、高速輸送艇など配備が理想。
しかしこのペースで中国の軍拡が続き、日米の軍備縮小、台湾防波堤無力化により2020年代には南西方面有事には制空権は中国側に握られる。
太平洋戦争末期のように玉砕覚悟の守備隊を各島々に配備、陸自の半分ぐらいを南西諸島に振り向ける。
空自と海自はステルス機と潜水艦による散発奇襲攻撃ぐらいしかできないでしょう。
このままではこれが現実になる。
もしも憲法違反と判決出ても、控訴し最高裁判決で結審するまで時間かかるから、まずはできる範囲で造ってしまいます。
同時並行で、憲法論議もささやかれていますから、このへんの憲法も改正しましょう。
国民・地方自治体及び各種団体は国防に協力する義務がある 等の文言を憲法に入れればいい。
地方分権を進めながら、国防や歴史教育等については国が絶対的な権限を持つべきですね。
憲法を金科玉条のように考えるのは脳内停止状態と同じです。
国土を奪われてしまった後では憲法違反とかいやうんぬんの話は無意味になります。
奪われない方策が必要です。
与那国の人もいずれ自衛隊が駐屯して活気がついて医官も来たら、ああよかった~ということになりますよ。
現に自衛隊が駐屯していて住民の3割以上が反対だという場所はないでしょう。
と言いながら、まあ与那国問題だけでで憲法改正までするということは無いでしょうが、他の事案等や今後の含みを持たせる意味で、国や自衛隊がが動きやすくする法体系や憲法が必要です。
今の憲法や法律は自衛隊をなるべく動きにくいようにがんじがらめにしているので、うまく動くことができないのです。
石垣島は確かに市長が賛成するでしょうから、
沖縄本島なんかよりはずっとやりやすいでしょう。
監視距離が不足ですが、石垣島あたりの適当な場所に飛行船型レーダーも上げて周辺監視すればいい。
尖閣でも上げてほしいねえ~
航空法に違反とか飛行機やヘリが給電ワイヤーに引っかるから駄目とか言われそうですがね。
もちろんそこも強力に突破して装備してしまいます。
もちろん石垣には固定レーダー、や舟艇、ヘリ、練兵場等も必要ですね。
「平和な島々を軍事の島にしてはいけません」。なるほど、ご主張の背景は分かりました。非武装を重要と考えていらっしゃる方だったのですね。
そう言う意見の方がこの世にいるのは、存じ上げており、民主国家に生きるものとして、あなた個人のご意見にも聞く耳を持たねばならぬと考えております。
その上で、反対させていただきます。
私がコメントできるのは一点です。
私が「目的」とするのは、沖縄地域を含む日本で、戦争が起きないことです。つまり平和こそが大事なのです。私は、現状で非武装を選択すれば、戦争が起きると考えます。従って、戦争を起こさないために、軍隊が必要である、という立場です。
市民の目さまは、非軍事が「目的」となっており、結果として戦争を起こさないという最も大切なことが、ないがしろになっていないでしょうか?
もし、万が一「軍隊さえなければ戦争は起きない」と考えていらっしゃるのだとすると、明確に否定させていただきます。戦争を起こすのは「政治」であって、軍隊はその道具に過ぎません。必要とあれば、「民兵」や「警察」でも、戦争を起こせます(世界中に例がある)し、軍隊とはそもそも機動力を持っているものなので、軍隊がいないことと、非軍事は同一ではありません。
また自衛隊を、帝国陸海軍と同一視していらっしゃるとすれば、全く自衛隊のことをご存知ないのだと感じます。是非、自衛官とお友達になられてください。「敵を知らねば、百戦危うし」です。
以上、あくまで私個人の意見です。
受け継がない防衛軍を新設しろということかな?
>>平和な島々を軍事の島にしてはいけません
中国は軍事力で南沙諸島を奪い取り、周辺国の船を理不尽に撃沈しているんだけど、それを知った上で、上記の事をいっているんだよね?
現在、南シナ海で起きている事が、東シナ海で起きる事を望んでいるあんたは、誰よりも軍国主義的だね
中国の侵略行為が拡大化するのが嬉しいのか?
そんなに、日中に武力衝突して欲しいのか?
そんなに人間が死んで欲しいか?
少しは恥を知れ
>>アジアの架け橋になる地理的にも戦略的にも琉球は大事ですから
そのアジアの架け橋が破壊されようとしているのに、守ろうとする人間達を侮辱し、それに協力しない人間を賞賛し、破壊しようとしている国を絶賛するあんたは、まさにアジアの敵そのものだな
少しは恥を知れ
尖閣諸島の領海侵犯のごとく、執拗に繰り返し出てくるというのは、もはやあなた方の常套手段ですね。 これも対日工作の一環なのでしょうか。
日本国内でも「市民団体」と称する人達はやたらと「平和」を叫ぶ一方、実は大変ヒステリックで攻撃的なのは本来、武力革命を前提としている共産主義思想が根底にあるからなのでしょうか。
その点では、あなたのおっしゃっていることも例外には漏れていないと思います。
あなたの言っていることを別の角度から見ればこうなります。
反共産主義闘争の勝利です。
沖縄や本土は勿論のこと共産主義思想を受け継ぐ市民団体、中国の対日工作員、シンパは徹底的に日本から追い出すべきです。平和な日本列島を共産勢力の島にしてはいけません。
石垣島には必ず自衛隊を配備するべきです。
中国からの侵略を防ぎ、アジアに平和と安定をもたらすためにも沖縄は大事ですから。
あなた方の「独特な」言い回しを何度言われても何の説得力もありません。