■自衛隊1920t型哨戒艦
ジャパンマリンユナイテッドが担当する事となった哨戒艦について今回は一つ違う視点から考えてみたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/57/849ecb07f5dbf3042f313c5c696da81b.jpg)
哨戒艦は完全個室となるのかもしれない。なにを突拍子のないことを、と思われるかもしれませんが、海上自衛隊が現在の中期防衛力整備計画で4隻、将来的に12隻体制を構築する哨戒艦の概要についてです。哨戒艦は期待の艦艇だ、こういうのも哨戒艦としては大型で、想定される基準排水量1920tという大きさならば、可能な任務が大幅に増えるのです。
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ジャパンマリンユナイテッドの案が採用され、哨戒艦は基準排水量1920t、全長95m、速力20ノット以上、そして30mm機関砲と多目的飛行甲板及び艦尾揚収装置などを設計に含めるかなり大型の艦となります。武装は軽量ですが、有事の際に前にでる艦ではなく、なにより乗員は30名程度で運用できるため、戦闘のない、平時の警戒監視には最適です。
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ジャパンマリンユナイテッドが建造を担当する哨戒艦、同社はヘリコプター搭載護衛艦いずも型、ミサイル護衛艦まや型、あわじ型掃海艦などを建造していますが、もともとは2013年にIHIマリンユナイテッドとユニバーサル造船が合併した造船会社です。そして同時にスエズマックスサイズタンカーを筆頭に大型タンカーの建造やコンテナ船建造を手掛ける。
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ヘリコプター搭載護衛艦いずも型、ミサイル護衛艦まや型、あわじ型掃海艦などを建造しているジャパンマリンユナイテッドですが、同時に近年にはカーフェリーさんふらわあふらの、さんふらわあさっぽろ、等を筆頭に客船も建造した実績が充分あり、コンパートメント、つまり個室をコンパクトに設計に盛り込む経験もあるのですね。可能性は充分だ。
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完全個室となるのではないか、この根拠ですが海上自衛隊は今年、おそらく史上初となる完全個室の艦船を導入しました、支援船に区分されるのですがYOT-01型、油槽船01号型がこれにあたります、基地と基地の艦艇燃料輸送を行う警備隊の支援船ですが、驚くべきことに基地間の往復で航海期間が長くなることから曹士を含め全員が個室となっている。
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呉警備隊に所属する油槽船01号型は2隻が57億円で新来島波止浜どっくにて建造、6000キロリットルの白油を輸送します、乗員は14名、補給艦ではないために洋上補給などは想定していないのですが、乗員居住区は全員個室で、個室も寝台とソファに事務机と冷蔵庫、独立洗面台に加え舷窓も設置、これは二段ベッドの護衛艦士官室より広く設備なども良い。
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乗員が14名ということで食堂は科員と先任海曹と幹部含めた14名が一カ所の食堂で喫食可能、士官室は無いようですが船長室が広くソファだけで乗員の半分に当たる7名が着席可能、此処とは別に荷役制御室があり事務机がここだけで6名分ある。個室をみる限り、調度品は多少安普請だが、例えばイギリスの45型駆逐艦のような長期航海にも対応する。
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油槽船01号型の実例として、航海期間が長期となるため、ストレスなどは実任務に確実に影響し、また大部屋を含むプライバシーがストレスの遠因の一つになっているとかんがえるのならば、全員の個室という概念が非合理であるわけでもありません。そして基準排水量1900tという数字と乗員30名という数字は、船体内部の設計に個室の余裕を示します。
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あぶくま型護衛艦よりは若干小型ではあるのですが、いしかり排水量と比べれば遙かに大きく全長も長大、艦隊護衛艦である護衛艦いかづち型の基準排水量1700tよりは大きくなっています。そして乗員は掃海艇よりも少所帯となっていますから空間には余裕があるでしょう。ただ油槽船ではなく哨戒艦は自衛艦、自衛艦旗が掲揚される点は区別すべきだが。
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哨戒艦と油槽船の区別、というのは実のところ油槽船について海上自衛隊では船長の三佐以下乗員全員を再任用自衛官により運用しており、完全個室を採用した背景には負担の軽減というものがあるのかもしれません。しかし同時に負担軽減と長期航海を考えるならば哨戒艦にも当てはまる。大部屋では精神的負担が限界を超えるという懸念も、あるのです。
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1900tの船体に、搭載する武装は30mm機関砲、もちろん必要に応じ12.7mm機銃を追加する事もあるのでしょうが、第二次大戦中の駆逐艦ではないのですから機銃満載のハリネズミという事も無いでしょう、すると航続距離を確保する為に十分な燃料区画という可能性も、必要に応じて多目的区画を追加するという事はあるでしょうが、それ程嵩張らない。
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一方で、哨戒艦が仮に個室を基本とするならばより長期間の航海も可能となるのかもしれません、それは護衛艦を充てる場合には負担が大きくなるが護衛艦程の強力な装備が必要ではない任務や、護衛艦が適材適所として充てられているが哨戒艦でも対応できる任務に充てる事で、護衛艦を本来任務、水上戦闘艦としての訓練に充てる事が可能となるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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ジャパンマリンユナイテッドが担当する事となった哨戒艦について今回は一つ違う視点から考えてみたい。
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哨戒艦は完全個室となるのかもしれない。なにを突拍子のないことを、と思われるかもしれませんが、海上自衛隊が現在の中期防衛力整備計画で4隻、将来的に12隻体制を構築する哨戒艦の概要についてです。哨戒艦は期待の艦艇だ、こういうのも哨戒艦としては大型で、想定される基準排水量1920tという大きさならば、可能な任務が大幅に増えるのです。
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ジャパンマリンユナイテッドの案が採用され、哨戒艦は基準排水量1920t、全長95m、速力20ノット以上、そして30mm機関砲と多目的飛行甲板及び艦尾揚収装置などを設計に含めるかなり大型の艦となります。武装は軽量ですが、有事の際に前にでる艦ではなく、なにより乗員は30名程度で運用できるため、戦闘のない、平時の警戒監視には最適です。
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ジャパンマリンユナイテッドが建造を担当する哨戒艦、同社はヘリコプター搭載護衛艦いずも型、ミサイル護衛艦まや型、あわじ型掃海艦などを建造していますが、もともとは2013年にIHIマリンユナイテッドとユニバーサル造船が合併した造船会社です。そして同時にスエズマックスサイズタンカーを筆頭に大型タンカーの建造やコンテナ船建造を手掛ける。
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ヘリコプター搭載護衛艦いずも型、ミサイル護衛艦まや型、あわじ型掃海艦などを建造しているジャパンマリンユナイテッドですが、同時に近年にはカーフェリーさんふらわあふらの、さんふらわあさっぽろ、等を筆頭に客船も建造した実績が充分あり、コンパートメント、つまり個室をコンパクトに設計に盛り込む経験もあるのですね。可能性は充分だ。
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完全個室となるのではないか、この根拠ですが海上自衛隊は今年、おそらく史上初となる完全個室の艦船を導入しました、支援船に区分されるのですがYOT-01型、油槽船01号型がこれにあたります、基地と基地の艦艇燃料輸送を行う警備隊の支援船ですが、驚くべきことに基地間の往復で航海期間が長くなることから曹士を含め全員が個室となっている。
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呉警備隊に所属する油槽船01号型は2隻が57億円で新来島波止浜どっくにて建造、6000キロリットルの白油を輸送します、乗員は14名、補給艦ではないために洋上補給などは想定していないのですが、乗員居住区は全員個室で、個室も寝台とソファに事務机と冷蔵庫、独立洗面台に加え舷窓も設置、これは二段ベッドの護衛艦士官室より広く設備なども良い。
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乗員が14名ということで食堂は科員と先任海曹と幹部含めた14名が一カ所の食堂で喫食可能、士官室は無いようですが船長室が広くソファだけで乗員の半分に当たる7名が着席可能、此処とは別に荷役制御室があり事務机がここだけで6名分ある。個室をみる限り、調度品は多少安普請だが、例えばイギリスの45型駆逐艦のような長期航海にも対応する。
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油槽船01号型の実例として、航海期間が長期となるため、ストレスなどは実任務に確実に影響し、また大部屋を含むプライバシーがストレスの遠因の一つになっているとかんがえるのならば、全員の個室という概念が非合理であるわけでもありません。そして基準排水量1900tという数字と乗員30名という数字は、船体内部の設計に個室の余裕を示します。
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あぶくま型護衛艦よりは若干小型ではあるのですが、いしかり排水量と比べれば遙かに大きく全長も長大、艦隊護衛艦である護衛艦いかづち型の基準排水量1700tよりは大きくなっています。そして乗員は掃海艇よりも少所帯となっていますから空間には余裕があるでしょう。ただ油槽船ではなく哨戒艦は自衛艦、自衛艦旗が掲揚される点は区別すべきだが。
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哨戒艦と油槽船の区別、というのは実のところ油槽船について海上自衛隊では船長の三佐以下乗員全員を再任用自衛官により運用しており、完全個室を採用した背景には負担の軽減というものがあるのかもしれません。しかし同時に負担軽減と長期航海を考えるならば哨戒艦にも当てはまる。大部屋では精神的負担が限界を超えるという懸念も、あるのです。
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1900tの船体に、搭載する武装は30mm機関砲、もちろん必要に応じ12.7mm機銃を追加する事もあるのでしょうが、第二次大戦中の駆逐艦ではないのですから機銃満載のハリネズミという事も無いでしょう、すると航続距離を確保する為に十分な燃料区画という可能性も、必要に応じて多目的区画を追加するという事はあるでしょうが、それ程嵩張らない。
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一方で、哨戒艦が仮に個室を基本とするならばより長期間の航海も可能となるのかもしれません、それは護衛艦を充てる場合には負担が大きくなるが護衛艦程の強力な装備が必要ではない任務や、護衛艦が適材適所として充てられているが哨戒艦でも対応できる任務に充てる事で、護衛艦を本来任務、水上戦闘艦としての訓練に充てる事が可能となるのです。
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