■大阪関西万博
大丈夫なのかという話題をもう一つ。
大坂城、大阪城、いまは大阪城と呼ぶべきか。この大阪城なのですが大阪といいますとどうしても懸念してしまうのは南海トラフ地震もその筆頭ではあるのですが、大阪万博、定番ですが間に合うのか、というところでしょうか、工事が難渋している。
万博誘致には成功したものの、万博会場を離島にしてしまったことで建設工事に時間を要するばかりか、せっかく地下鉄を乗り入れられるようにトンネル工事をおこなったものの、あれを軽便鉄道にして資材運搬に活用出来ていない様子を残念に思う。
大規模工事といえば、この大阪城を筆頭に中世の時代からこの大阪の十八番のように思っていたものですから、難渋している様子はちょっとなあ、と。地盤が軟弱地形であることから大手ゼネコンの多くが工事参加を辞退したという事情もあるのだが。
大阪城造営は、時の権力者が中心となり工事と基本構想を固めた、だからこそ、まあ大坂夏の陣冬の陣で灰燼に帰す結果とはなったものの、基礎部分の工事が盤石であったからこそ耐え抜き再建、第二次大戦では軍司令部となり、B-29の爆撃にも耐えた。
大阪関西万博、電車に乗っていますと中吊り広告はもちろん、京阪電鉄や近鉄はラッピング電車で万博号を、JR西日本も加わっていますし、阪急電鉄も全面ラッピングではないもののラッピングをおこなっています、南海電鉄も確か、阪神電鉄のは見た。
メトロ、大阪メトロでは万博の大規模輸送に備えて新型車両を大量導入し、いきなり21世紀のメトロな感じになったのですが、同時に輸送力確保へ前の万博の際に導入した半世紀前の旧型車両も維持していて、この百花繚乱こそ万博準備なのだなあ。
しかし、会場のほうが、ね。着工していないパビリオンが少なくない数となりまして、特に日よけとして用いる円環状の木製建築物が会場中心をぐるり回っている状況で、これさえ資材搬入を阻んでいるという。変な話お堀を作った後で天守閣を造るような。
パビリオンについては、70年大阪万博では各国独自建造パイリオンが未来的な印象を強調することとなったのだけれども、結局難工事という話と大阪の建設労働者不足などの関係から一つの大きな建物に複数の国々が入るという方式が中心となっていて。
パビリオンが画一的な、ともすれば愛知県のリトルワールド以下の規模となってしまった時点で、ちょっとなあ、と思ってしまうのだ。それならばこの大阪城を万博会場にしたほうがまだよかったろうに、その間天守閣にどう観光客を入れるかは課題だが。
万博に対する期待値は、と問われますと聞けば混雑緩和のためにWeb事前予約制という、もちろんスマートフォンにどこの誰が造ったかわからないアプリをがんがんいれる事に抵抗のない方はへいきなのだろうが、まず私は面倒さから煩雑で行く気がなくなる。
太陽の塔といいますか岡本太郎的な旗振りも、小松左京のような世界観も、そもそも今回の大阪関西万博の顔となるデザイナーがよくわからない方ですし、一本筋とおるメッセージよりは万博を誘致することそのものがゴールだったのではないか、なんて。
軟弱地形の問題はどう解決したのか、もしくは今後どうするのか。来場者の事前予約制をもう少し当日予約に柔軟に対応できるよう制度を見直せないか、COVID-19の予防接種のように予約をもう少しいろいろな方式で対応できるよう、してほしいものですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
大丈夫なのかという話題をもう一つ。
大坂城、大阪城、いまは大阪城と呼ぶべきか。この大阪城なのですが大阪といいますとどうしても懸念してしまうのは南海トラフ地震もその筆頭ではあるのですが、大阪万博、定番ですが間に合うのか、というところでしょうか、工事が難渋している。
万博誘致には成功したものの、万博会場を離島にしてしまったことで建設工事に時間を要するばかりか、せっかく地下鉄を乗り入れられるようにトンネル工事をおこなったものの、あれを軽便鉄道にして資材運搬に活用出来ていない様子を残念に思う。
大規模工事といえば、この大阪城を筆頭に中世の時代からこの大阪の十八番のように思っていたものですから、難渋している様子はちょっとなあ、と。地盤が軟弱地形であることから大手ゼネコンの多くが工事参加を辞退したという事情もあるのだが。
大阪城造営は、時の権力者が中心となり工事と基本構想を固めた、だからこそ、まあ大坂夏の陣冬の陣で灰燼に帰す結果とはなったものの、基礎部分の工事が盤石であったからこそ耐え抜き再建、第二次大戦では軍司令部となり、B-29の爆撃にも耐えた。
大阪関西万博、電車に乗っていますと中吊り広告はもちろん、京阪電鉄や近鉄はラッピング電車で万博号を、JR西日本も加わっていますし、阪急電鉄も全面ラッピングではないもののラッピングをおこなっています、南海電鉄も確か、阪神電鉄のは見た。
メトロ、大阪メトロでは万博の大規模輸送に備えて新型車両を大量導入し、いきなり21世紀のメトロな感じになったのですが、同時に輸送力確保へ前の万博の際に導入した半世紀前の旧型車両も維持していて、この百花繚乱こそ万博準備なのだなあ。
しかし、会場のほうが、ね。着工していないパビリオンが少なくない数となりまして、特に日よけとして用いる円環状の木製建築物が会場中心をぐるり回っている状況で、これさえ資材搬入を阻んでいるという。変な話お堀を作った後で天守閣を造るような。
パビリオンについては、70年大阪万博では各国独自建造パイリオンが未来的な印象を強調することとなったのだけれども、結局難工事という話と大阪の建設労働者不足などの関係から一つの大きな建物に複数の国々が入るという方式が中心となっていて。
パビリオンが画一的な、ともすれば愛知県のリトルワールド以下の規模となってしまった時点で、ちょっとなあ、と思ってしまうのだ。それならばこの大阪城を万博会場にしたほうがまだよかったろうに、その間天守閣にどう観光客を入れるかは課題だが。
万博に対する期待値は、と問われますと聞けば混雑緩和のためにWeb事前予約制という、もちろんスマートフォンにどこの誰が造ったかわからないアプリをがんがんいれる事に抵抗のない方はへいきなのだろうが、まず私は面倒さから煩雑で行く気がなくなる。
太陽の塔といいますか岡本太郎的な旗振りも、小松左京のような世界観も、そもそも今回の大阪関西万博の顔となるデザイナーがよくわからない方ですし、一本筋とおるメッセージよりは万博を誘致することそのものがゴールだったのではないか、なんて。
軟弱地形の問題はどう解決したのか、もしくは今後どうするのか。来場者の事前予約制をもう少し当日予約に柔軟に対応できるよう制度を見直せないか、COVID-19の予防接種のように予約をもう少しいろいろな方式で対応できるよう、してほしいものですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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