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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】北野天満宮-梅花,菅原道真公を奉った社殿に歴史と価値観と文化の形成にあって背景を見い出す

2025-03-26 20:25:48 | 写真
■京都に凝縮された日本
 梅の満開の話題は次からというちょっと旬が遅れて話題を紹介しますのがこのWeblogとなっています。

 季節の京都を紹介したいという北大路機関ですけれども、一つの寺院や社殿をじっくりと紹介しますのでどうしても撮影してから記事を作成して掲載するまでは、一週間以上かかってしまうというところでして、旬を外すこともあるのですが、さて。

 YOUTUBEなどで中継している方が居るのはよくはためにしているのですが、あれはその場で中継できると云うことですから旬を外すことが無くて好いのだなあ、と思う一方、北大路機関としては写真と文章を一つの個性としたい変なこだわりがあって。

 京都を紹介したい、というのは、日本の変な部分、会議が長い背景とか、前例踏襲の背景とか、年長者の横暴という背景とか、外圧に弱い背景とか、よそ者に対する閉鎖的な背景とか、弱くなった方を叩く背景とか、逃げ足の速さの背景とか。

 歴史と価値観と文化の形成にあって京都には背景となるものが数多くあります、ですから、伽藍がでっかくてスッゲー、というような意識ではなく、この伽藍や社殿を伝え続けた歴史的背景から何かを読み取れれば、というものが主題なのですよね。

 北野天満宮の歴史というものは幾つもあるのですが、最も大きいのは菅原道真公を配流ののちに頓死させてしまったという歴史ののちに、自分の行いは後ろめたさを感じた場合に、逆に追い詰められた際に心理的な不易というものがあるという。

 清涼殿落雷事件などは、普通に考えれば落雷だ、といえるところ、ただ、清涼殿、つまり宮中に落雷があることは過去に無かったと云うし、高雄山の方角から雷雲がやってきたということで、これは重大な事案だ、と受け止められるようなっ田という。

 高雄の神護寺は京都を守る和気清麻呂の氏寺だったということで、皇室守護として崇敬されている和気清麻呂が雷雲の御所に迫るところを防がなかったと云うことで、これは祟りらしい、と更に思い詰める背景になったとされています。

 神護寺、落雷は醍醐天皇の目の前に落ちて歩いていた女官がそのまま立ち姿で黒焦げになったり、廊下を走った雷が離れた貴人たちを襲った、こういう事情があって、これこそ菅原道真の祟りに違いない、と社殿を造営した、こんな歴史なのです。

 醍醐天皇は目の前でこんな出来事があったのは相当ショックであったようで、ショックから引きこもりになってしまった三ヶ月後に崩御したという。そして落雷の死傷者の衝撃は宮城に穢れをもちこまないという習慣からも衝撃となった。

 菅原道真公を奉った社殿というのは、じつは北野天満宮造営前に洛中洛外に幾つも造営されていて、ここまで鎮撫慰霊したのだから大丈夫だろう、とおもった矢先に落雷があったのだから、ひときわ大きなこの社殿を造営したという。

 Twitter、いやいまはXという名に慣れなければならないのか、一枚二枚の写真と短歌俳句くらいの長さの文章で共感を得ている投稿が出来る方々に、ちょっとその才能が羨ましいなあ、と思いつつ、北大路機関はそのままやってゆくしかない、と。

 梅花の京都、さてそろそろ梅花の季節は終わりつつあります、それは桜の季節が到来することを意味していますが、あと十日ほどしますと見頃を迎えるのでしょうか、その話題を、多少時間はかかっても、紹介してゆきたいところなのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】北野天満宮-梅花,京都夜桜生中継蕾桜並木放映するなか京都は梅の季節いよいよ大団円

2025-03-26 20:00:23 | 写真
■北野観梅紀行
 梅の季節もいよいよという頃合いです。

 京都夜桜生中継というKBS京都とBS211の番組が本日放映されていますが、なんとなく想像できると思うのですが今の京都はまだ梅の季節となっています。まったく咲いていないかと云えばしだれ桜は一輪二輪咲いているところもあるのですけれども。

 開花宣言はまだ、梅の季節が続いています。開花時期が難しいという話は前々から哨戒しているのですけれども、この北野天満宮は例年一月頃に開花していましたから、御土居の梅林などは早めに公開していたのですけれど、公開と開花は別という。

 北野天満宮の梅林一般公開は、行ってみる都度にちょっとわらってしまうのが、一般公開の終わるシーズンが張り紙の上書きでどんどん延長されていまして、そう、もう少し一般公開されているという状況ですので柔軟な対応とは云えますけれども。

 満開前に一般公開を終えてしまう梅林がある中で、この北野天満宮の柔軟さは見習って欲しい、と思うのです。これは、まあ、今夜放映している京都夜桜生中継が開花時期に合わせられないような、そんな構図とは区別してほしいものですから。

 京都夜桜生中継、KBS京都とBS211の番組ですが、この数年は外すことが多い、昨年は早すぎた開花時期と満開時期が過ぎる様子を四月初旬だったか今頃だったか放映してしまったために、生中継することには全部葉桜だっらという出来事があって。

 開花時期の早まりというのが昨年でしたから、葉桜が寂しく感じられた一方、今年のように開花前になってしまいますと、葉桜は青葉溢れる、という風景を醸してくれるのですが、開花前は桜は枝とつぼみしか無いというのは哀しいところ。

 夜梅生中継、こう番組を構成することは出来ない物だろうかなあ、梅というのは開花の時期が長いのです。この北野天満宮の写真は3月初旬に撮影したものでして近海練習航海部隊と外洋練習航海部隊が江田島基地を出航する前に撮影したもの。

 梅の季節が長いというのは、いまが26日、つまり月末と云いますか年度末ですから、丸々一ヶ月、というほどではないにしても見頃の始まりから終わりまでは三週間ほどあります、それならばテレビ生中継をかなり前から計画できるということ。

 花の季節にも梅の季節といいますのは、長いのですし、もともと貴族貴人の愉しみとしての花見は梅花の観梅からはじまったということですから、さくらの花見よりも原点回帰で愉しめるのではないか、風情があるのではないかとおもうのです。

 年度末、観梅がそれほど花見の代名詞とならないのは、開花の季節が多忙な年度末に重なるからでは無いかなあ、とは思うのですが。その昔は観梅は厳しい冬を越せたという実感とともに木々の芽吹きを祝うというものだったのですから。

 厳しい冬というのは文字通りで、中世の冬というのは穀物はじめ保存などの備蓄計画を誤ったり、黴が生えたり虫が涌くなど管理を誤った場合は簡単に命を飢餓により失う季節でしたので、これを乗り越えた観梅というのはそれなりの意味があった。

 年を越せた、こういう意味で花見を考えますと、新年度に咲くさくらというのは、厳しい年度末の多忙を乗り越えた、こういう意味があったのかもしれません。ただ、テレビ中継で年に一度の二時間番組が咲いていないと、寂しいのですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-アメリカロシア"リヤド協議"で黒海商船安全確保に関する合意-発効時期未定

2025-03-26 07:01:26 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 アメリカとロシアはサウジアラビアのリヤドで開かれた協議の結果、黒海での民間船舶への武力攻撃を停止する事で合意に至ったとのこと。ただ、発効の時期は未定です。

 黒海での武力攻撃を禁止し、商船の黒海における安全な航行を確保するとともに、軍事目的での商船利用を禁止し、またエネルギー施設への攻撃も禁止したとのこと。合意が履行されているかの確認は盛り込まれなかったようで、ロシア側はこれによりウクライナ商船を攻撃しない分、ロシアからの肥料輸出なども可能となる様に合意に盛り込んだとのこと。

 今回、不透明であるのは、ロシア側はクリミア半島への橋梁が破壊されている事から民間船による軍需輸送を実施しており、この背景にはウクライナ海軍の無人艇攻撃によりセバストポリ軍港の黒海艦隊施設が艦艇による利用が殆ど難しくなり、揚陸艦なども1隻を除いて全て破壊されるか、修理不能のまま放置されているという状況があります。

 合意の通り民間船によるロシア軍軍需輸送を中断した場合は、ロシア軍はセバストポリを筆頭としたクリミア半島への輸送が不可能となり、アゾフ海をわたる橋梁修理を急ぐ必要が出てきます、しかし、黒海での停戦まで踏み込んでいない事から、これらの施設をウクライナ軍がこれまでのように攻撃し破壊することも可能で在る点に留意が必要でしょう。

 ロシア側は黒海での武力攻撃を行わないとした合意について、貿易金融取引制限の解除と、ロシア産水産物や輸出事業者への制裁解除を求めており、これは、アメリカがロシアに課している制裁だけを含むのか、世界各国が課している制裁をすべて解除するようアメリカに働きかけを要請しているのかが不明である一方、制裁の威力がある事も示した構図だ。

 黒海における合意がいつ発行するのかは不透明ですが、アメリカのトランプ政権は短期間のうちにウクライナでの戦闘を停しさせる意気込みが有る一方、ロシアとの交渉が複雑化しており、先ずはウクライナとロシアでの戦闘を停止させる事は出来ない一方、海上だけでも一定の成果を見せたいというあせりが表面化した様な合意とも言えるでしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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