goo blog サービス終了のお知らせ 

北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和五年度七月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2023.07.22-2023.07.23)

2023-07-21 20:09:34 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 京都では祇園祭がいよいよ後祭り宵山の宵々々山が始り後祭り山鉾巡行と花傘巡行に還幸祭へと進んでいるところですが、金曜日という事で自衛隊関連行事の紹介を。

 今週末の自衛隊関連行事では夏祭りから航空基地祭に護衛艦一般公開から真夏の駐屯地祭までいろいろと開催されますが、注目は最北の自衛隊関連行事といえる稚内分屯基地開庁69周年記念行事、でしょう。23日日曜日に開催されます。第18警戒隊のレーダーサイトなのですが、ここは陸海空自衛隊の施設が集中する珍しい行事となっています。

 稚内分屯基地開庁69周年記念行事、部隊ポスターには第3即応機動連隊の装甲車や訓練展示と思われる様子、更にF-15戦闘機の編隊が映されていまして、また山頂見学へシャトルバスが運行されるという。ロシアの軍事的脅威顕在化という現状にかんがみれば、この行事は道民への安心安全とともにロシアへのメッセージなのかもしれませんね。

 幌別駐屯地創設70周年記念行事、第13施設群創設39周年記念祭、23日日曜日に実施されます。北部方面隊隷下の直轄施設部隊である第3施設団、その隷下部隊である第13施設群が駐屯しています、幌別ってどこだっけと思われた方、クマ牧場と温泉で有名な登別で、施設群は一時施設隊に縮小されていましたが再編され今日に至る部隊の一つ。

 夏祭りについて、北千歳駐屯地“北部隊”夏祭り、23日日曜日に行われます。そして前日には仙台駐屯地夏祭り、22日土曜日に予定されています。この夏まつりというものは文字通りお祭りで、記念行事ではありません、観閲行進や訓練展示、装備品展示なども行われないのですが、なにかお祭り気分を味わいたいよね、という方は楽しい行事でしょう。

 館山航空基地ヘリコプターフェスティバル2023、23日日曜日に執り行われます、立山ではなく千葉県の館山、房総半島の南端です。東日本の海上自衛隊哨戒ヘリコプター部隊総元締めである第21航空群司令部が置かれ航空基地には第21航空隊が第211飛行隊と第212飛行隊を展開、前回小松島の部隊を間違えて表記した第23航空隊もここ。

 第21航空群隷下には第21航空隊と舞鶴航空基地の第23航空隊、そして大湊航空基地の第25航空隊が置かれています。覚えにくかったのですがOBの方が、第1護衛隊群の艦載機を扱うから21空で呉の第4護衛隊群には小松島の第24航空隊、舞鶴は第3護衛隊群と第23航空隊、佐世保の第22航空群と第22航空隊はずばり第2護衛隊群、と。

 たてやま海街フェスタ2023、千葉県館山市では航空基地ヘリコプターフェスティバルに併せてお祭りが23日土曜日と24日日曜日に実施され土曜日には水中処分母船一般公開も行われます。房総半島南端は、交通では少々難しい立地に在りますが東京駅から房総特急、どうしても暴走特急に変換されるんだ、特急わかしお号が運行され便利です。

 おおすみ鹿児島志布志港一般公開、22日土曜日に行われます。一般公開の時間は1300時から1630時までとなっていまして、最終受付は1600時、ただ行列ができている場合は乗艦締め切りが1600時ですので、早めに並びませんと乗れない可能性もあります。場所は外港地区の第一突堤C岸壁、就役から間もなく25年の輸送艦を是非みてみましょう。

 ラファール戦闘機、さて一般公開されるものではないのですが26日から29日まで宮崎県の新田原基地にて日仏合同訓練が行われ、フランス空軍のラファール戦闘機が初来日します。いや、ミラージュ2000なども来日した事はありませんので、戦前のニューポール戦闘機以来でしょうか、貴重なフランス空軍戦闘機の来日も追記しておきましょう。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・7月23日:稚内分屯基地開庁69周年記念行事、23日日曜日
・7月23日:幌別駐屯地創設70周年記念行事
・7月23日:北千歳駐屯地“北部隊”夏祭り
・7月22日:仙台駐屯地夏祭り
・7月22日・7月23日:たてやま海街フェスタ2023
・7月23日:立山航空基地ヘリコプターフェスティバル2023
・7月22日:おおすみ鹿児島志布志港一般公開

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ情勢-ロシア軍砲兵部隊消耗強いられる状況とロシア黒海艦隊フリゲイトの新迷彩

2023-07-21 07:00:39 | 防衛・安全保障
■臨時情報-ウクライナ情勢
 ウクライナ軍の反撃は予定よりも時間を要している状況ですが戦場では対砲兵戦が続いています。このなかでも陣地変換能力の高いFH-70が意外な活躍を続けていると聞き本邦でももう少し評価が有ればと思うところ。

 ロシア軍砲兵部隊について損耗が意外な水準に達している可能性が指摘されています。これは衛星画像やSNS画像などからフェイク画像を省き被害を確認している民間団体Oryxによる砲兵部隊の被害確認とともに、もう一つロシア軍の最近の戦闘ヘリコプター多用が機動力を発揮しているのではなく、本来機能すべき砲兵部隊の代替であるため、と。

 ウクライナ軍は6月20日までにロシア軍のKa-52戦闘ヘリコプター6機の撃墜を発表しています、いわゆるホーカムヘリコプターの改良型であるアリゲーターヘリコプターは高度なレーダーセンサーを搭載するものの、センサーが胴体部分に装備されているため、ローターマスト上に搭載しているMi-28などよりも機体を晒す必要があり危険だともいう。
■フリゲイトに新迷彩
 アドミラルグリゴロヴィッチ級フリゲイトは日本にかつて親善訪問していたウダロイ級よりはかなり小型ですが新型です。

 ロシア黒海艦隊はアドミラルグリゴロヴィッチ級フリゲイトに対し新しい迷彩塗装を施しています、船体の前部と後部を黒く塗りつぶし中央部の塗装をそのままにしている様子がセヴァストポリ軍港の衛星写真により確認、アドミラルグリゴロヴィッチ級フリゲイトは昨年のミサイル巡洋艦モスクワ撃沈後、黒海艦隊に残る重要な大型水上戦闘艦だ。

 迷彩塗装について、意図は不明ですがウクライナ海軍は水上艦攻撃へ無人水上艇を多用しており、これらの装備はカメラにより目標の画像情報を得て識別の上で攻撃、攻撃には体当たりを多用し爆薬を内蔵していることから至近距離での爆発でも艦艇を損傷させます。迷彩は無人水上艇のカメラに艦艇の識別を難しくさせる意味があるのかもしれません。
■レオパルド1地雷掃討車
 やはり地雷は手ごわい。

 ドイツ連邦軍はウクライナへレオパルド1地雷掃討車両2両を緊急供与します。この緊急供与は6月11日の戦闘によりフィンランドから供与されたレオパルド2R地雷原処理車のほぼすべてをミサイル攻撃により撃破されており、補填と考えられます。この戦闘では、開けた地形での地雷処理の難しさを改めて指摘される貴重な戦訓を残しています。

 地雷原を突破するには爆導索等を用いる方法や大型の燃料気化爆弾で一気に誘爆させる方法も考えられますが、例えば遠隔操作可能な旧式戦車を大量投入し、地雷原とともに攻撃を加える対戦車ミサイル陣地をあぶりだし、砲兵により陣地を無力化した後に遠隔操作戦車のわだちを進むという選択肢なども真剣に考えなければならないでしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする