◆自衛艦隊30隻・60機&米海軍20隻が参加
前回自衛隊統合演習の実施を紹介しましたが、今週から九州沖縄地域において海上自衛隊演習が実施されるとのことです。
23.10.19 海上幕僚監部 (お知らせ)平成23年度海上自衛隊演習(実動演習(共同演習))の実施について・・・海上自衛隊は、次により平成23年度海上自衛隊演習(実動演習(共同演習))を実施します。
1 目 的 我が国防衛に際しての海上諸作戦等について演練する。
2 期 間 23.10.27(木)~11.4(金)
3 演習区域 九州、沖縄周辺海・空域
4 統裁官 自衛艦隊司令官 海将 河野 克俊(かわの かつとし)
5 参加部隊等 (1)自衛艦隊等 (2)艦艇約30隻、航空機約60機
6 主要演練項目 各級指揮官の情勢判断及び部隊運用等7 米海軍との共同 本演習期間中、米海軍との共同訓練を実施する。 (1)期 間 23.10.27(木)~11.4(金) (2)訓練海・空域 九州、沖縄周辺海・空域 (3)主要演練項目 対潜戦、対空戦及び対水上戦 (4)米海軍の参加規模 艦艇約20隻
8 その他 海上自衛隊演習は、昭和29年から実施しています。また、昭和56年から
米海軍が海上自衛隊演習に参加しています。
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201110/102001.pdf◆◆
例年のこととなっていますが、海上自衛隊演習が実施されます。海上自衛隊演習は通称”海演”とよばれ、海上自衛隊では最大規模の演習としてかつては日本海などで実施されることが多く、しかし今年度は、今年度もと表現するべきでしょうか南西諸島周辺海域を含めた九州において実施されるとのことです。
参加部隊の規模ですが、参考までに2009年の海上自衛隊演習の規模を見ますと、自衛艦隊より護衛艦など30隻、そして航空機60機と加えて米海軍より艦艇20隻が参加、となっていますので今年度の海上自衛隊演習も演習規模は例年並み、ということになるのでしょうね。
海上自衛隊演習が11月4日まで実施される、ということですが11月14日より昨日の記事に掲載しました自衛隊統合演習、演習計画の発表は海上自衛隊演習の方が早かったのですけれども、行われますので、実質的に九州と沖縄近海では自衛隊統合演習が実施されるまでの期間、18日まで一定の部隊が展開することになりました。
海上自衛隊の訓練は、防衛大綱に定められた自衛隊の能力に求められていない規模での任務は増大していることにより、艦艇による巡回範囲が部分的に縮小し、更には毎年実施されていた四月の護衛艦隊集合訓練も実施出来ない状況となっています。こうした点を背景に、特に緊張度の高い地域に対し集中的に演習を実施することで抑止力を発揮させ、紛争の武力紛争化を抑止しよう、ということなのでしょう。
加えて昨年は12月より九州沖縄地域において日米共同演習が実施、昨年の演習規模は日米合わせ人員44500名、艦艇60隻、航空機400機が参加した大規模な演習となっていますし、年度末にあたる2月には九州沖縄海域において日米合同の対潜特別訓練、こちらは規模が少々小規模だったのですが行われていまして、今年度も概ねこうした概要で実施されるものと考えます。
また、11月10日から20日にかけては九州南部に面する日向灘において機雷戦訓練・特別掃海訓練が予定されており、海上自衛隊より掃海母艦、掃海艦、掃海艇など24隻が参加する演習が行われます。こうした継続的なこの地域での訓練が抑止力となり、現在の安定と秩序を維持できることを願ってやみません。
北大路機関:はるな
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