
写真は現在、機甲科の偵察隊にて、各々10輌程度が配備されている87式偵察警戒車であるが、今回はこの車輌を軸に普通科部隊の打撃力を考えたい。日露戦争で名を挙げた秋山将軍は、騎兵学校の講堂で、拳で硝子を突き破り、その様子を見せつつ『騎兵とは突破力である』とした。しかし、直掩火力が充分ではなく、戦車が直協に随伴していない場合、普通科は独力で任務を完遂しなければならない。

特に防衛大綱改訂により機甲科装備が900輌から600輌へと大きく削減された為、各戦車大隊は大きく削減されることを必至とした上で考えねばならず、自然に機甲科は、その作戦運用を普通科支援にまわすよりも機動打撃の為の戦略予備に徹し、普通株隊は独力の作戦能力を得なければならないこととなろう。
こうした中において、いかに普通科の機動打撃力を確保するかが重要な火力となろう。
HARUNA