平地治美の漢方ブログ 

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霊枢終始篇 8

2008年03月30日 | 処方・症例
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陰盛而陽虚.先補其陽.後寫其陰.而和之.
陰虚而陽盛.先補其陰.後寫其陽.而和之.

三脉動于足大指之間.必審其實虚.
虚而寫之.是謂重虚.重虚病益甚.
凡刺此者.以指按之.脉動而實且疾者.疾寫之.
虚而徐者.則補之.反此者.病益甚.
其動也.陽明在上.厥陰在中.少陰在下.

膺腧中膺.背腧中背.肩膊虚者.取之上.

重舌.刺舌柱以鈹鍼也.

手屈而不伸者.其病在筋.
伸而不屈者.其病在骨.在骨守骨.在筋守筋.



陰盛にして陽虚なれば,まずその陽を補して,後にその陰を寫して
これを和す。
陰虚にして陽盛なれば,まずその陰を補して,後にその陽を寫して
これを和す。

三脈足の大指の間に動けば,必ずその実虚を審らかにす。
虚してこれを寫す,是れ重虚という。重虚は病益々甚だし。
凡そ此れを刺す者は指をもってこれを按じ,脈動きて実かつ疾なる
者は,疾くこれを寫し,虚にして徐なる者は,則ちこれを補す。
此れに反する者は病益々甚だし。

其の動ずるや,陽明は上に在り,厥陰は中に在り,少陰は下に在り。

膺腧は膺に中り,背腧は背に中り,肩膊虚する者は之を上に取る.

重舌は舌柱を刺す。鈹鍼を以てするなり。

手屈して伸びざるものは其の病筋に在り。
伸びて屈せざる者は,其の病骨に在り。
骨に在れば骨を守り,筋に在れば筋を守る。



三脈....足の陽明胃経,足の厥陰肝経,足の少陰腎経

大指の間.....大指(母指)の周囲の間隙

膺(オウ).......むな板。
       「胸」は内部が空洞となった胸郭

膊(ハク).......上肢

舌柱......舌下の根柱

鈹鍼......瀉血の切開用に使う鍼。現代のメス 


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