紫雲膏の創薬者,華岡青洲先生について
華岡青洲(はなおかせいしゅう)は漢方を吉益南涯(吉益東洞の息子。気血水理論を確立した),オランダ医学(西洋医学)を大和見立に学んだ,当時としては珍しい「漢蘭折衷派(かんらんせっちゅうは)」です。つまり漢方と西洋医学のそれぞれの良い所を活かそう!というわけですね。
漢方しかなかった当時としては最先端,好奇心旺盛で柔軟な考え方のできる,カッコイイ人だったことが予想できます。
会ってみたいです。
具体的には乳癌の手術(外科)を,自分で創薬した「通仙散」(漢方)による全身麻酔で行おうと考えました。
はじめは犬などで動物実験をし(その地域の犬がいなくなったそうです...),次の人体実験で自分の母と妻に通仙散を試すのですが,結果的に母は途中で亡くなり妻は失明することになります。この辺りは有吉佐和子さん作「華岡青洲の妻」を読むと面白いです。映画化,ドラマ化されご存知の方も多いのではないでしょうか。
私も漢方を勉強する前は「元祖 嫁姑戦争の話」くらいにしか思っていませんでしたが,漢方的な背景など考えながら観るとまた違った楽しみ方ができました。
華岡青洲先生は他にも中黄膏,十味敗毒湯(じんましんのファーストチョイス)など,優れた処方を多く創薬しています。
軟膏の創薬が多いですが,当時は抗生物質もなかったわけですし,軟膏の役割は重要だったと予想できますよね。
それにしても華岡青洲先生もそうですが,私の好きな名医は皆,著書が少ない!
いずれ書こうと思っている中神琴渓先生もそうですが「医術は書に表すことは不可能。体感して覚えるもの」という考えに基づいているんでしょうね。ファンとしてはちょっと残念ですが...
華岡青洲(はなおかせいしゅう)は漢方を吉益南涯(吉益東洞の息子。気血水理論を確立した),オランダ医学(西洋医学)を大和見立に学んだ,当時としては珍しい「漢蘭折衷派(かんらんせっちゅうは)」です。つまり漢方と西洋医学のそれぞれの良い所を活かそう!というわけですね。
漢方しかなかった当時としては最先端,好奇心旺盛で柔軟な考え方のできる,カッコイイ人だったことが予想できます。
会ってみたいです。
具体的には乳癌の手術(外科)を,自分で創薬した「通仙散」(漢方)による全身麻酔で行おうと考えました。
はじめは犬などで動物実験をし(その地域の犬がいなくなったそうです...),次の人体実験で自分の母と妻に通仙散を試すのですが,結果的に母は途中で亡くなり妻は失明することになります。この辺りは有吉佐和子さん作「華岡青洲の妻」を読むと面白いです。映画化,ドラマ化されご存知の方も多いのではないでしょうか。
私も漢方を勉強する前は「元祖 嫁姑戦争の話」くらいにしか思っていませんでしたが,漢方的な背景など考えながら観るとまた違った楽しみ方ができました。
華岡青洲先生は他にも中黄膏,十味敗毒湯(じんましんのファーストチョイス)など,優れた処方を多く創薬しています。
軟膏の創薬が多いですが,当時は抗生物質もなかったわけですし,軟膏の役割は重要だったと予想できますよね。
それにしても華岡青洲先生もそうですが,私の好きな名医は皆,著書が少ない!
いずれ書こうと思っている中神琴渓先生もそうですが「医術は書に表すことは不可能。体感して覚えるもの」という考えに基づいているんでしょうね。ファンとしてはちょっと残念ですが...
小説は読んだことないですが、確かに僕も嫁姑物語かと思っていましたよ。読んでみたくなりました。