ユーミンの楽曲で、一番好きなのは?
それは愚問ですが。
ユーミンの提供曲だったら、やっぱり【まちぶせ】は外せない。
【まちぶせ】が大好きで、カラオケでも何十年もずっと歌ってきた曲。
歌詞も曲も、もうユーミンらしさが全開。
今更ながら、歌詞を紹介。
夕暮れの街角 のぞいた喫茶店 微笑み見つめ合う 見覚えある二人 あのこが急になぜか きれいになったのは あなたとこんなふうに 会ってるからなのね 好きだったのよあなた 胸の奥でずっと もうすぐわたしきっと あなたをふりむかせる 気のないそぶりして 仲間に加わった テーブルをはさんで あなたを熱く見た
あのこがふられたと 噂にきいたけど わたしは自分から 云いよったりしない 別の人がくれた ラヴ・レター見せたり 偶然をよそおい 帰り道で待つわ 好きだったのよあなた 胸の奥でずっと もうすぐわたしきっと あなたをふりむかせる
好きだったのよあなた 胸の奥でずっと もうすぐわたしきっと あなたをふりむかせる
あなたをふりむかせる
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ここで考察。
好きな男の子を、自らではなく、彼の方から告白して欲しい。
そんなニュアンスでこの歌詞をとらえていた。
ところがだ。
最後のリフレインは『あなたをふりむかせる』で終わっている。
ここに注目。
『あなたをふりむかせる』であって『あなたと付き合いたい』ではないこと。
この主人公の女の子は、好きな男の子に告白してもらって、それで幸せなのだろうか。
この女の子は『付き合いたい』と思っているのではない。
つまり最終目的は『私の存在に気付いて、ふりむいて欲しい』ただそれだけなんじゃないかな。
女の子の心を代弁すると、こんな感じ。
『私の魅力に気付かないなんて、あなたは愚かな人。そうね、私と違うタイプの、あんなかわいい彼女が、あなたにはお似合いなのよ。
あなたがこの私の魅力に気付くのは、それはもう時間の問題ね。それはあなたがあんなにかわいい彼女と別れたから気付けたの。
確かに私はあなたが好きだった。でもね、私はあなたをふりむかせたことで、もうあなたとは終わり。あなたは私の魅力に気が付いて大人になれた。よかったわね。でもあなたに似合うのは私じゃないの。』
わかるかなー、この微妙な心理。
自分はユーミンの高飛車な考え方が大好き。だからこの【まちぶせ】が好きな要因なのかも。【まちぶせ】を聞きまくって40年。こんな風に思えるようになった。
でもこの心理、わっかるかなー。
ハル★