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☆第260話『宝くじ』(1977.7.15.OA/脚本=小川 英&杉村のぼる/監督=吉高勝之)
ボン(宮内 淳)&ロッキー(木之元 亮)コンビによる初主演エピソードで、この回から二人はアパートで同居することになります。
強盗事件の容疑者である池内(片岡五郎)をマークしてた二人が、通りすがりの男に暴力を振るおうとした(ように見えた)池内を取り押さえるんだけど、彼はスリに財布をすられて取り戻そうとしてただけだった!
ボンとロッキーのせいでスリは逃亡、奪われた財布には宝くじ百万円の当たり券が入っていたらしい!
それは根っからの小悪党である池内がとっさについた嘘なんだけど、ボンとロッキーは半信半疑ながら百万円の返済を約束しちゃう。で、ほとんど貯金も無い二人は節約して百万円を貯めるべく、同居を始めるワケです。
そんなお人好し過ぎる二人を見て「いくら俺でも騙せない」と池内が観念したお陰で事件は解決、百万円を返済する必要も無くなるんだけど、二人の共同生活は2年後のボン殉職まで続くことになります。
ロッキー登場からしばらく辛気臭いエピソードが続いた中、この第260話だけは出色の面白さ。もしボンがいなかったら当時の『太陽にほえろ!』は一体どうなってたか、想像するだにゾッとします。
朴訥キャラの後輩を得たことで宮内さんがツッコミ役としての才能を、そして木之元さんはボケ役としての才能を開花され、相乗効果でそれぞれが新たな魅力を発揮。
テキサス(勝野 洋)の時代から若手コンビ体制は始まっており、ボンとロッキーが組むのも必然だったワケだけど、まさかここまで面白いコンビになるとは、本エピソードの仕上がりを観るまで番組スタッフも予想してなかったんじゃないでしょうか?
ウケ狙いが過ぎてスベっちゃった第336話『ドジな二人』みたいな失敗作もあるけどw、ボン&ロッキーが『太陽』史上最高の名コンビであることは間違いなく、特に第286話『悪意』等、このアパートを舞台にしたエピソードは突出して面白かったように思います。
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