ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『太陽にほえろ!』#256

2019-09-25 00:00:09 | 刑事ドラマ'70年代









 
☆第256話『ロッキー刑事登場!』

(1977.6.17.OA/脚本=小川 英&四十物光男/監督=竹林 進)

とうとう「こんなのこんなの」こと、毛むくじゃらの新人刑事が登場しちゃいましたw レスキュー隊出身の岩城 創=ロッキー刑事(木之元 亮)です。

登山が趣味、というより生き甲斐で、それにお金を使い過ぎたのかアパートの家賃が払えず、七曲署の屋上で野宿生活を送るというワイルドさは、番組初期の新人刑事=マカロニ(萩原健一)やジーパン(松田優作)を彷彿させます。

恐らく番組的に原点回帰を狙ったのか、拳銃を持ちたくて刑事になったマカロニ、拳銃を持つことを拒否したジーパンと同じように、ロッキーにも拳銃にまつわる過去設定が与えられました。それはなんと、拳銃恐怖症!

着任早々、防弾チョッキの常備を要求した上、銃撃戦ですくんじゃったせいで先輩のボン(宮内 淳)を負傷させるというヘタレっぷりで、ワイルドな風貌とのギャップがある分すこぶるカッコ悪かったですw 言わば究極の見かけ倒しw

で、パイセンが撃たれたのは「俺に防弾チョッキを着させてくれないからです!」なんて言うもんだから、恒例のゴリパンチを2発も食らっちゃう。

もちろん、拳銃を持った犯人を説得しようとして胸を撃たれ、生死をさまよった過去のトラウマがあったり、その犯人の減刑を願って今でも裁判所に通ってたり等のフォロー設定はあるんだけど、それにしたってこの何とも冴えない登場のし方は、過去の新人刑事たちに比べて伸び悩んだロッキーの人気に、少なからず悪影響を与えたかも知れません。

「息の合った仲間のチームワークは、どんなに厚い防弾チョッキよりも頼もしく、確実に我々一人一人を守ってくれるんだ!」

そんなゴリさん(竜 雷太)の言葉で目を覚まし、仲間を信じて丸腰で拳銃強盗犯を逮捕したロッキーは、ひとまずトラウマを克服し、藤堂チームの一員として認められることになります。

ロッキーという愛称は、カナディアン・ロッキーの縦走を夢見てるから。名付け親はゴリさんです。

人気爆発!とは行かなかったお陰でロッキーは、5年という長きに渡って活躍することになります。リーダー格に昇進したドック(神田正輝)を例外とすれば、歴代最長寿の新人刑事。

その歴史の中でボンと同居し、後のマミー刑事こと早瀬婦警(長谷直美)と結婚して子供を授かり、夢のロッキー山脈で殉職したロッキーは、誰よりも幸せを味わえた新人刑事とも言えます。
 
 
コメント
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