ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『刑事犬カール』#19

2020-02-23 18:30:15 | 刑事ドラマ'70年代










 
☆第19話『ワンワン子守歌』(脚本=四十物光男/監督=湯浅憲明)

警察犬第三訓練所には高杉洋子(木之内みどり)以外にもう一人、井上安子(小林伊津子)という女性訓練士がいて、エンゼルという名のテスト犬を訓練してるんだけど、カールに比べてメス犬のエンゼルはおっとりした性格で、なかなか頭角を表してくれません。

「警察官が女に向いてないように、警察犬にメス犬は向いてないんだ」

……なんて、大島(加納 竜)はドジ刑事のくせに普段からそんなことばっか言ってるw 現在ならやれセクハラだパワハラだと倍返しされちゃうけど、当時は一般の職場でもこの程度の発言は挨拶替わり。洋子も安子もムッとはするけど本気で怒ったりはしません。

そんな折り、生後4ヶ月の赤ちゃんが連れ去られる事件が発生し、警察犬の出番となります。安子としてはここでエンゼルの実力を示し、メス犬も女性警察官も立派にやって行けることを証明したいところ。

赤ちゃんを連れ去ったのは子供が産めない体質の女(桜井浩子)で、ベビーカーに乗せられたその赤ちゃんを町で見かけ、あんまり可愛いもんだからつい連れ帰っちゃっただけ。翌日には返しに行くつもりだったのですが……

「このガキ、なかなかいいもの着てるじゃねえか。金儲けになるかも知れんな」

そう言い出したのはロクデナシの亭主。演じるのは黒部進さん。そう、初代『ウルトラマン』のハヤタ隊員とフジ隊員の再共演ですw

「黙って返すこたぁねえんだよ、落としもんだって拾ったら礼を貰う権利があんだからよ」

ぼ……ぼくらのウルトラマンになんてこと言わせるんでしょうかw 黒部さんは当時すでに悪役街道まっしぐらだったけど、桜井さんとのコンビで見せられちゃうと困惑しますよねw

とまぁ、ほんの出来心が誘拐事件に発展していくワケだけど、赤ちゃんの匂いを追って来たカールとエンゼルにより二人の住処はあっさり判明。ハヤタ隊員は変身する間も無く逮捕され、一件落着、かと思いきや……

フジ隊員が赤ちゃんを何処かに隠したまま交通事故に遭い、意識不明の重体になっちゃったから事態は混迷。いよいよ警察犬の鼻に頼るしか手が無くなります。

いや、鼻だけじゃありません。いち早く赤ちゃんを見つけたのは勿論のこと、カールが洋子たちを呼びに行ってる間、エンゼルが赤ちゃんにミルクを与え、がらがらのオモチャを鳴らしてあやす等、メス犬ならではの母性を発揮して大活躍!w

結果、エンゼルがテスト犬から実働犬への昇格を果たし、大島刑事にギャフンと言わせて安子も鼻高々。毎回そうしてギャフンと言わされてるのに「女が」「メス犬が」と言い続けてる大島は、つくづく成長の無い男。さすが加納竜さんですw

そんなワケでまぁ、他愛ないと言えば他愛ない話だけど、動物と赤ちゃんっていう最強タッグに『ウルトラマン』カップルの再共演と、見どころは満載。

『太陽にほえろ!』の長さん=下川辰平さんがゲスト出演された第15話に続いて、第17話には山さんの奥さん=町田祥子さんがご登場、第21話には無名時代の大竹まことさんも出ておられるし、ゲストの顔ぶれだけ見てても楽しい番組です。
 


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2 コメント

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Unknown (ムーミン)
2020-02-23 19:55:12
小林伊津子さんはたまに時代劇のゲストや横溝正史シリーズでお見かけしました。可愛くてタイプでしたね。
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Unknown (harrison2018)
2020-02-24 00:18:33
いかにも時代劇にマッチしそうな女優さんですよね。良い味を出されてます。
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