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1980年の3月、東京12ch(現・テレビ東京)の火曜夜8時枠で第4話まで放映され、諸事情により打ち切り→'84年の再放送枠で残りの8話が放映されたという、曰く付きの刑事ドラマです。
何故そんな事になったのか、理由は定かじゃないんだけど、恐らく製作が勝プロダクションだったから、かと思われますw
1980年と言えば勝プロが『警視―K』『走れ!熱血刑事』を製作した年であり、多額の負債を抱えて倒産する直前の年でもあります。きっと色々あったんでしょう。
主演は川谷拓三&清水健太郎のコンビで、所属は警視庁の捜査一課なんだけど、毎回なぜか出張させられ、各地方でアウェイな捜査をするロードムービー的な構成になってます。
その設定自体は松田優作&中村雅俊の『俺たちの勲章』と似てますが、実際のテイストは後発の勝プロ製作ドラマ=勝新太郎 監督・主演『警視―K』にかなり近いです。
つまり、刑事ドラマらしい捜査やアクション描写、説明的なセリフは極力排除し、起承転結にも拘らず、即興芝居によるライブ感を重視した創り方。セリフが聞き取りにくい点もよく似てますw
なので、観てる我々が理解出来ないまま話が進み、たぶん辻褄も合ってないから、置いてけぼり感がハンパないw これじゃ視聴率は稼げません。
だけど今となっては、これも『警視―K』と同じで、ありきたりな刑事ドラマにはしたくないっていう、創り手のチャレンジ精神にこそ心を打たれます。現在のテレビ業界じゃまず有り得ない(許されない)姿勢ですから。
第1話(脚本=東條正年/監督=根本順善/ゲスト=山田吾一、早川絵美)は北海道ロケで、犯人追跡にはパトカーじゃなく馬ソリやセスナ機を使う等、刑事ドラマで見慣れた画は一切撮らない意志が徹底されてます。
そして何より、今は亡き川谷拓三さんが醸し出す、唯一無二の味わいと存在感。とは言え本来は脇役専門アクターですから、そんな川谷さんに主役を張らせた勝プロ&テレビ東京の度量の広さも、また素晴らしいと思います。
相棒役の清水健太郎さんは後に迷走しちゃうけど、本作では良い味を出されてて、意外と似合いのコンビです。当然、主題歌も唄うのかと思いきや、なぜか当時駆け出しのアルフィーに譲っておられます。
ほか、捜査一課のチーフに岸田 森、雑誌社の編集長に草野大悟、元刑事のラーメン店主に伴 淳三郎と、実に濃い味わいの布陣。刑事役キャストの中には大柴亨介(後のルー大柴さん)も含まれてます。
そして本作のヒロインとなるのが、雑誌記者役の伊藤咲子さん、当時22歳。
『木枯らしの二人』『乙女のワルツ』『きみ可愛いね』等のヒット曲で知られたアイドル歌手で、ドラマ出演は数少ないけどしっかりした演技をされてます。ヌード写真は25歳頃に撮られたもので、けっこう話題になった記憶があります。
しかし、こんな異色の刑事ドラマが存在したとは、つい最近まで知りませんでした。まだまだ未知の作品がありそうで、奥が深いです。
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