ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「帰ってきたハイウェイパトロールマン」

2024-06-22 16:38:35 | コレクション

またまたTANAKA WORKSさんの新作モデルガンを買っちゃいました。これはもう仕方がない。仕方がないんです。

『太陽にほえろ!』をはじめ’70年代アクションドラマの刑事たちがほぼ全員使ってた、あの「MGCハイパト」のモデルとなったリボルバーが、ついにリアル&完全作動のパーフェクト・モデルガンとしてリリースされたんだから。

その名は「S&W M27 “The .357 Magnum” 3-½ inch HW Model Gun」!



ガンマニアの方には“釈迦に説法”でしょうが、実銃のM27は上記の通り(357マグナム弾を使う初のリボルバーだったので)“The .357 Magnum” と呼ばれ、“The Highway Patrolman” すなわち「ハイパト」はM27の廉価版である「S&W M28」の通称だったりします。

つまり今回の「帰ってきたハイウェイパトロールマン」っていうタイトルは嘘っぱち。だけどトイガンと’70年代アクションドラマに詳しい方なら「ああ、MGCハイパトがリアルになって帰ってきた話だな」とすぐに察してくれたはず。



これが1972年にリリースされた、プラスチック製モデルガン第2号にして初のリボルバー「MGC ハイウェイパトロールマン41」。3.5インチ以外の銃身は発売されてません。

そう、M27でもM28でもなく、これはあくまで「MGCのハイパト」なんです。言わば架空のリボルバー。



ルックスは明らかにM27なんだけど(そもそも実銃のM28=ハイパトに3.5インチモデルは存在しない)、M27のセールスポイントだった「357マグナム」カートリッジを使ってないことが最大の嘘っぱち。

それは「MGCハイパト」がモデルガン業界初の“プラスチック製リボルバー”だった為、従来の金属製に比べて軽そう=リアルじゃないイメージを払拭すべく、ひと回り大きな「41」サイズのカートリッジを使うことで少しでも重量を稼ぎたいのが理由だったみたいです。



上がMGCハイパトで、下がTANAKAのM27(グリップはアルタモント製)。明らかに後者のカートリッジ(本来のサイズ)が小さいけど、銃本体にヘビーウェイト材が使われてるから前者よりずっと重い。約50年に及ぶ進化の結晶!

そもそもMGCハイパトをなぜプラスチック(ABS素材)で作らなきゃいけなかったか、その理由まで書きだすと長くなるし面倒だし、ガンマニアなら誰もが知ってるしそれ以外の方は興味ナッシングでしょうから、やめときます。

とにかく、古参のガンマニアにとっても’70年代アクションドラマ好きにとっても「MGCハイパト」はベリーベリー・スペシャルな存在であり、その原型たる「S&W M27/3.5インチ」が最新技術により初めて(ルックスや重さだけじゃなく内部メカも)リアルなモデルガンとして降臨したんだから買わなきゃしょうがないっていう、私の言い訳に長々と付き合って頂いて恐縮ですm(_ _)m



ちなみに金属製モデルガンのM27は、MGCハイパト登場よりも前にCMC社がリリースしてました。(両社共とっくに廃業しており、入手は極めて困難。だから余計にマニア心をくすぐるワケです)



日本製リボルバー「リバティチーフ」をモデルガン化してくれた、あのA!CTION社が2年ほど前に「M27」リリースを予告し、ゴリさんまで駆り出したのに、なぜか未だ発売されず。いつの間にかその広告もホームページから消えちゃいました。

写真が4インチモデルゆえ私は買うつもり無かったけど、MGCハイパトと同じ3.5インチなら絶対買ったはず。当然、TANAKAさんも今後4インチや6インチを出して来るでしょうから、それを見越してA!CTIONさんは手を引いたのかも知れません。

ちなみにTANAKAさんは正真正銘のハイパト「S&W M28 “The Highway Patrolman”4インチ」のヘビーウェイトモデルガンも既にリリース済み。

まさかの「M10 “Military & Police”2インチ (大下勇次モデル) 」といい、徹底的に私のツボを突いてくるこのメーカーさんが怖すぎます!(どうやら企画してる人たちが同世代ゆえ、嗜好が近いんですね)

 

コメント
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