NHKさんがまた面白いことを始めてくれました。元はBSプレミアムのバラエティー番組『レギュラー番組への道』内で企画され、2回のパイロット版(それは観てません)を経てこの10月、総合テレビ月曜夜11時からの30分枠でレギュラー放送がスタート。
毎回「ドラマチックな」背景を持った女性を取り上げ、それを新進気鋭の若手女優が演じるという、言わば「再現ドラマ」なんだけど、撮影するに当たって女優さんが「役作り」していく過程もドキュメンタリーとして見せる点がユニーク!
つまり、演じる女優さんが自ら取材する姿を通して、その回のドラマチックな女性について我々視聴者も知ることが出来る。と同時に、その女優さんの素顔や演技と向き合う姿勢、更にはドラマ制作の裏側まで観られるという一石二鳥! いや、三鳥? 四鳥?
これは特にクリエイターやアクターを目指してる人、あるいは今やってる人、過去にやってた人にとって興味深い内容でしょう。
で、レギュラー第1回目で取り上げられたのが、‘90年代に人気を博した音楽ユニット「ZARD」のボーカリストにして作詞家の、坂井泉水さん。
その坂井さんに扮した若手女優は、2018年にデビューされた河村花さん。2001年生まれの20歳!
ちなみに来週の第2回は「おばあちゃん女優」として親しまれた北林谷栄さんを、17歳の上坂樹里さんが演じられるそうです。
ZARDというバンドについては正直興味ないんだけど、今回の番組で再現された、1995年のヒット曲『Forever you』誕生秘話にはグッと来るものがありました。
坂井泉水さんはブレイク前、本名の「蒲池幸子」名義でレースクィーンやグラビアの仕事をされており、このブログにいつも載せてるようなセクシーショットもたくさん撮られてる。
それが人気絶頂のとき週刊誌にすっぱ抜かれ、ちょっとしたスキャンダルになっちゃった。芸名を変えてるだけに「秘密を暴かれた」感が強く、世間の人たちも食いついて面白がった。
当然、所属事務所は記事を差し押さえる等して火を消そうとするんだけど、そこで坂井さんご本人が「待った」をかけるワケです。
歌手を目指す彼女に何とかチャンスを与えようと、当時のスタッフたちが懸命になって取って来たのがレースクィーンやグラビアの仕事だった。彼らには今も感謝してるから、その過去を否定したくないって。
で、だったらその気持ちをYOU、歌にしちゃいなよ!ってプロデューサーに言われて創ったのが『Forever you』だったと。
素晴らしい!って思いました。スタッフへの感謝を忘れない坂井さんも素晴らしいけど、セクシーなお仕事を否定しない坂井さんはもっと素晴らしい!
そもそも、なんでそれがスキャンダルになるの?って話じゃないですか。なんにも悪くないし、恥ずかしい事でもない。お前ら、それまでさんざんセクシーな出版物のお世話になっといて、なんで軽蔑したり嘲笑したり出来んねん!?ってことです。
子供の頃にさんざんヒーロー番組を楽しんだクセに、大人になった途端「ジャリ番」呼ばわりしてバカにするような、映像業界のヤツらが私は大嫌いなんだけど、それと同じですよ!
坂井さんご本人が恥ずかしがるのを、我々が「もっと誇りを持って下さいよ!」って言うのが本来あるべき姿でしょう?
少なくとも私にとっては、ZARDのヒット曲なんかより蒲池幸子さんのグラビアの方が、百万倍も尊い!……なんて坂井さんの前じゃ言えないけどw、まぎれもない本音です。
だから堂々と載せますよ、今回も! 消すなよ!? 低能事務局のチンカスどもっ!