ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ガンパウダー・ミルクシェイク』

2022-10-03 16:18:51 | 外国映画

2022年3月に公開されたばかりの、ナボット・パプシャド監督によるフランス&ドイツ&アメリカの合作映画をレンタルDVDで観ました。

暗殺組織に所属する凄腕の殺し屋=サム(カレン・ギラン)がうっかりマフィアの息子を殺してしまい、他のミスも重なってマフィアと自組織の両方から命を狙われる羽目になっちゃう……てなストーリーはキアヌ・リーブスの『ジョン・ウィック』シリーズとよく似てます。

主人公がめっぽう強い女性で、ぶっ殺す相手がアホな男ばっかなのは前回レビューした『シャドウ・イン・クラウド』とも似てる。

さらに、自分が殺した相手の幼い娘(クロエ・コールマン)を連れて逃避行する『グロリア』的展開や、サム・ペキンパー的スローモーション演出、クエンティン・タランティーノ的ポップな画づくりとミュージック等々、古今東西のアクション映画にオマージュを捧げた感じもします。



だから新鮮味に欠けるし詰め込み過ぎの感もあるけど、映画愛がすごく伝わって来るから最後まで心地よく観られます。『シャドウ・イン・クラウド』に負けず劣らずの「おバカ」映画だけどw、私は楽しめました。

身長180センチ(!)のヒロイン=カレン・ギランは何をやってもサマになるし、その母親で元殺し屋のレナ・ヘディ、そして彼女の古い仲間たち=カーラ・グギーノ、アンジェラ・バセット、そしてミッシェル・ヨー!と、出てくる女の人が皆べらぼうに強くてカッコいい!



彼女たちが意外と銃に頼らず、ハンマーなど打撃系の武器を多用するのはガンマニア的に物足りないし、せっかくのミッシェル・ヨーさんがカンフーを使わないのも残念だけど、そのへんが本作のオリジナリティーかつリアリティーとも言えそうです。

白眉は、敵の罠により両腕を麻痺させられたヒロインが、8歳の相棒に協力させて銃を撃ちまくり、二人羽織りで車を運転させながらチェイスする、コントすれすれのアクションシーン。私が大好きなブラック・ジャック&ピノコの名コンビを彷彿させます。

子供が足手まといになるどころか、ヒロインの手足になって活躍する姿は爽快だし、演じるクロエ・コールマンちゃんがまた上手くて、この場面だけでも観る価値充分にあり!



実の母娘と疑似母娘の絆、そして女どうしの友情と、男が入り込む余地は1ミリもありませんw だから恋愛要素も皆無で、男はただ女の人にぶん殴られ、ぶっ殺される為にだけ存在する。最近、そんな映画が増えて来ました。

それが男として不愉快かと言えば全然そんなことなく、むしろ私は大歓迎。男なんて生きものは所詮、種を造るだけのマシーンですよw

いやホントに、本来は女性に仕える為に生まれて来たのに、それがイヤなもんだから腕力を誇示し、戦争を起こしたりするどうしょーもないチンカス生物です。

フェミニズムでもファンタジーでもない。この『ガンパウダー・ミルクシェイク』や『シャドウ・イン・クラウド』で描かれた世界こそがリアル。男なんぞ皆、家にこもってモデルガンでも愛でてりゃいいんです。

そしてカレン・ギラン様のセクシーショットを拝みながらオナニーでもしてなはれ。🤌 

コメント
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