ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ゴジラVSコング』

2022-03-17 12:25:21 | 外国映画

ギャレス・エドワーズ監督による『GODZILLA/ゴジラ』(’14) を起点とするレジェンダリー製作「モンスターバース」シリーズの第4弾、アダム・ウィンガード監督による2021年公開作品『ゴジラVSコング』をレンタルDVDで観ました。

これから観るのを楽しみにされてる方は、ネタバレがあるので先は読まないことをオススメします。



感想としては、あくまでアトラクションと割り切って観れば良く出来た映画で、私は退屈せずに楽しめました。ただ、なにせアトラクションですから翌日には忘れますw

それで良いんじゃないでしょうか。ゴジラとキングコングが闘う映画に、感動とか教訓とか求めてもしょうがないですから。



前作まではSF的な要素がまだあったと思うけど、ここまで来るとほぼファンタジーで、リアリティーを求める方にはオススメ出来ません。

思えばオリジナルの東宝版『ゴジラ』シリーズも回を重ねる毎にファンタジー化してましたから、そこまで忠実に再現してるレジェンダリーはむしろ天晴れかと思います。

ただ、すこぶる残念だったのが、小栗旬くんの扱われ方。以下、ネタバレになります。



メカゴジラの登場が今回最大のサプライズで、それを操縦するのが小栗くん扮する芹沢蓮っていう男なんだけど、映画を観る限りじゃ彼が何者でなんの為に命懸けでメカゴジラを動かしてるのかが全然わかんない!

実は2作目で亡くなった芹沢博士(渡辺 謙)の息子で、父親が怪獣研究に没頭するあまり家庭をないがしろにした。だから怪獣を恨んでて、怪獣を倒す為に開発されたメカゴジラの操縦を志願したっていう設定がちゃんとあり、それを解説するシーンも撮影されてたのに、ばっさりカットされちゃったんだそうです。

その上、平成ゴジラ「VSシリーズ」の釈由美子さんみたいにメカゴジラに乗り込むのかと思いきや、離れた場所から脳髄をシンクロさせて遠隔操作するというマトリックス方式。しかも、さぁいよいよ出撃するぞ!って時にメカゴジラが自分の意志で暴走し始めて、けっきょく小栗くんは全く活躍しないまま死んでしまう! そりゃあんまりだ! なんかダサいぞ!?

まぁしかし、ハリウッド映画におけるアジア人俳優の扱われ方って、だいたいこんなもんですよね。大河ドラマや日曜劇場で主役を張ってる小栗君とてこのレベル。渡辺謙さんが如何にスペシャルな存在であったかをあらためて痛感させられます。

で、そんな謙さんをも遥かに超える日本のスーパースターがGODZILLAなんですよね。アメリカが生んだスーパースターであるKING KONGと互角どころか、まともに闘ってゴジラに勝てる怪獣はいないって認めるような描き方してますから。ゴジラって、下手すると日本人よりアメリカ人の方にこそ人気があるのかも?



そんなワケで小栗くんは残念だったけど、ハリウッド大作の撮影を経験出来ただけでも得るものは大きいでしょうから、今後の活躍にますます期待です。

ちなみに本作を彩る女優陣は『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』(’19) に続いてご登場のミリー・ボビー・ブラウンさんと、キングコング研究チーム・リーダー役のレベッカ・ホールさん、コングと対話できる少女役のケイリー・ホトルちゃん、そしてボインぼよよ〜ん!と味方を裏切っちゃうセクシー博士役の、エイザ・ゴンザレスさん。このボインを見よ!↓


 

コメント (3)
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