ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「なぜか胸がキュンとする」

2021-10-21 00:03:36 | 日記


介護も治療も自分には全く必要ないって、あんなに頑なに言い張ってた母が、意外とすんなりショートステイ(三泊四日)に行ってくれました。

と言っても、すでに毎週行ってる父の「付き添い」を頼むという、言わば私の騙し討ちにハマってくれただけで、泊まりになるとは「聞いてないよ!」状態に今頃なってるはず。途中で「帰りたい」と言い出す可能性も大いにあります。

が、とりあえず初日は施設から連絡が来ることもなく夜を迎え、今、無事に日付が変わろうとしてます。

人嫌いの母が施設での生活に馴染めるワケがないって、私はずっと思って来たけど、これも意外とそうじゃないかも知れないし、とにかくプロの人たちに任せて様子を伺うしかありません。



しかし何だか、胸がキュンキュンするんですよね。キュンキュンするっていう表現が適切なのかどうか分からないけど、ドキドキするとか締めつけられるとか言うとオーバーなので、キュンキュンするって言い方が一番近い。

思えば、今住んでる家に私1人しかいないのって、今夜が初めてです。高校を卒業してから20年以上、私は実家から離れて独りで暮らしてましたから、今さら1人っきりが寂しいってことは無い筈なんだけど……

騙し討ちで母を施設に行かせた後ろめたさも確かにあるんだけど、正攻法じゃ無理だったし、いずれ行ってもらうしかなくなるのは明白だったから、そこは自分でも割り切ってるつもり。

じゃあ一体、このキュンキュンは何なのか? 週の半分は介護から開放され、自由な時間がこれで倍増する、その日をずっと心待ちにしてた筈なのに、嬉しさより切ない感じの方が勝ってる。なぜ?



私は宅配の仕事をしてるんだけど、今、親が行ってる介護施設って、実は自分の配達区域内にあるんですよね。その施設への配達は滅多に無いけど、近くを通ることはよくあるんです。

で、父がショートステイに行くようになってから、施設の近くを通るたびに「ああ、今あそこにオヤジがいるんやなあ」って思うと、やっぱり胸がキュンってなっちゃう。

思うにこれは、親に対する愛情と言うより、ヨレヨレのボケボケになって施設に頼らざるを得なくなった老人に対する「同情」なのかも知れません。まだまだ元気で聡明だった頃の2人をよく知ってるだけに……

特に父は元教師で、私が幼かった頃はどんな質問にも即答してくれる神様みたいな存在でしたから、赤ちゃん同然の知能になっちゃった現在の姿はあまりに無残で、切ない。ちょっと距離を置くことでリアルにそれを実感しちゃったのかも?



いずれにせよ、この気持ちを大切にしなきゃと思ってます。ずっと同じ屋根の下にいて介護なんかしてると、余裕が無くなるから忘れちゃうんですよね、こういう気持ちを。やっぱり距離を置かなきゃダメなんです。夫婦関係とかも多分そうでしょう。

願わくば、母が帰宅した時に「もう二度と行きたくない!」って感じになってませんように。そうなっちゃうとますます難しくなる…… どうか、楽しんでいて欲しい!



PS. 同じgooブログでcametan_42さんが書かれてるブログ「Retro-gameing and so on」で、私が書いた『相棒』20ー#01の記事が取り上げられてました。本人がコメント欄にしゃしゃり出たり、リアクションボタンを押したりするのは何だかカッコ悪い気がするので、ここでお礼させて下さいm(_ _)m 共感してもらえて嬉しかったです。
 
 

コメント (4)
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