ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『相棒』20ー#01

2021-10-18 17:27:09 | 刑事ドラマ2000年~



また始まりましたねw テレビ朝日&東映のドル箱シリーズ、水曜夜9時枠にかれこれ20年近くも君臨する『相棒』のシーズン20!

主人公の杉下右京に扮するのは言わずと知れた水谷豊、そして今回7シーズン目となり初代(寺脇康文)の在籍記録をもうすぐ抜いちゃう4代目相棒=冠城亘に反町隆史。

ほか、レギュラーの片桐竜次、小野了、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、浅利陽介、森口瑤子、セミレギュラーの仲間由紀恵、石坂浩二、神保悟志、杉本哲太etc…といった顔ぶれが再結集。

ゲストは前シーズン終盤に引き続いて登場の相島一之、石丸幹二、遠山景織子、織田梨沙、そしてシーズン3以来なんと17年ぶりに同じ役で再登場となった本田博太郎! 捜査が難航しているようだな大岩純一捜査一課長!!



しかし、この『相棒』こそ私が目の敵にする「刑事がただ突っ立って謎解きするだけの紙芝居」番組の代表格であり、その大ヒットにより日本の警察ドラマを全て「刑事がただ突っ立って謎解きするだけの紙芝居」にしてしまったA級戦犯ですから、普段はほとんど観てません。

なのに、さすが代表格だけあって、観れば確実にそこそこ楽しめるんですよね。

初期に比べると劣化したと云われる脚本も、凡百の謎解きドラマ群の中じゃ高いレベルを保ってると思うし、テレビ業界全体が若い視聴者を取り込むのに必死になってる昨今、本当に数少ない大人向けの番組ですから落ち着いて観てられる。

そんな風潮ゆえに「そろそろ打ち止め」の噂が何度となく出てくるけど、視聴率は相変わらず高いようだから簡単には止められない。毎週欠かさず観る人はそんなにいなくても「観れば確実にそこそこ楽しめる」と思ってる私みたいな人が沢山いれば、数字は落ちないから強いですよね。

ずば抜けた天才でいつも紳士を気取ってる主人公のキャラなんて誰も共感しようがない筈なのに、水谷豊さんが演じるとなぜかチャーミングに感じちゃう。

今回で言えば、右京さん自身の作戦により窃盗の容疑者にされちゃった相棒=亘に「見損ないましたね!」「とっとと拘置所に行きなさいっ!!」ってw、大真面目に芝居を打つシーンがかつての『熱中時代』や『刑事貴族』シリーズにおける水谷さんのヤンチャぶりを彷彿させ、私は笑いました。水谷さんでなきゃただの狂人にしか見えないでしょうw

その点、反町さん演じる亘にはあまり面白みを感じないんだけど、その方がバランス的にはちょうど良いのかも知れません。

内容そのものは相変わらず「ただ突っ立って謎解きするだけの紙芝居」だし、大物政治家の悪事を暴くストーリーもとっくに見飽きたし、スローモーションやオペラみたいなBGMを多用する大袈裟な演出にも辟易してるのに、それでも退屈せずに観てられるのはやっぱり、キャラクターの魅力と水谷豊さんの人間力に依るところが大きい……と私は思います。



右京さんだけじゃなく、彼に「キミはどこかのネジが1本緩んでる」と言わしめた型破りな若手弁護士=中郷都々子(織田梨沙)のキャラがえらく魅力的で、レギュラーの1人に加わってくれるなら毎週観ようかな?って思ったのに、残念ながら初回のラストシーンであっさり……!

その仇討ちとなるであろう第2話も観ないワケにいかなくなっちゃいました。やっぱ上手いです。

織田梨沙さんはモデル出身の女優さんで、劇場版『コンフィデンスマンJP 』シリーズにおけるモナコ役で注目された人。『警視庁・捜査一課長2020』の初回にもゲスト出演されてます。


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする