ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『金田一少年の事件簿』5ー#01

2022-04-28 00:15:49 | 探偵・青春・アクションドラマ

2022年春シーズン、日本テレビ系列の日曜夜10時半「日曜ドラマ」枠でスタートしたコミック原作のジャニーズドラマ。実に8年振りとなるシリーズ第5弾です。

ともさかりえ、鈴木杏、上野樹里、川口春奈らが演じてきたヒロイン=七瀬美雪を、今回は上白石萌歌が演じてます。

このシリーズ、ちゃんと観たのは今回が初めて。もちろん上白石萌歌さん目当てです。

感想を一言で言えば、まあ良くも悪くも「昭和かっ!?」ですねw      



シリーズ第1弾の放映は1995年だから平成生まれのドラマなんだけど、アイドル番組の王道を照れもせず突っ走る内容は昭和テイストに溢れてます。

具体的に言えば、主役(金田一少年)に扮するアイドルの学芸会チックな演技や、美雪(幼なじみ)との少年マンガチックなラブコメ描写、そして小学生でも思いつきそうなトリック等々。

あと、キャスティングですぐに判っちゃう真犯人の正体とか。この中に犯人がいますって聞いたら、まず一瞬で2人に絞れますよね?w




沢村一樹さんはレギュラーメンバーの剣持警部役だから除外として、学園の警備員=杉本哲太さんか、物理教師=光石研さんの二択しか有り得ない。

で、見るからに光石さんが怪しいから裏をかいて杉本さんが犯人かと思いきや、何のヒネリもなくこの結末w




それで悟りました。あえて「ベタ」を貫く戦術なんだなと。これがアイドル番組ってもんだ文句あるか!?っていう開き直り。

私が観ながら思い出したのは、まだ新人だった宮崎あおいさんや堀北真希さんを主役に抜擢した『ケータイ刑事』シリーズ。そういや主人公は銭形平次の末裔って設定だし、多分この金田一少年シリーズにヒントを得て企画されたんでしょう。



そんなワケで、私にとっては上白石萌歌さん以外に何ひとつ見どころが無く、他に書きたいことも特にありません。


 

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『クロステイル /探偵教室』#01

2022-04-11 15:55:30 | 探偵・青春・アクションドラマ

2020年春シーズン、フジテレビ系列の土曜深夜「土ドラ」枠でスタートした、八津弘幸さんのオリジナル脚本による全8回予定の連続ドラマ。

現在就活中の主人公=匡(鈴鹿央士)が、失踪した売れないミステリー作家の父親(板尾創路)を探そうと探偵社を訪れるも、調査料金が高すぎてあえなく断念。

だけどその探偵社が経営する「ジョーカー探偵学校」で探偵志望の生徒を募集してることを知り、自分で父親を見つけるべく入学するのでした。



探偵物と聞けば「また謎解きゲームかよ!」って思っちゃうワケだけど、この主人公たちが学ぶのは尾行や張り込み等のリアル、かつ地道な調査テクニックであり、扱う案件の大半は浮気調査や家出人探しだったりして、密室殺人のトリックを推理するような機会はまず無さそう。そこが新鮮で面白い!

別に誰かを殺さなくたってドラマは創れるワケで、浮気や家出にだって解けない謎はいくらでもある。そこに眼をつけた八津弘幸さんは偉い!

父親役が板尾創路さんで、鬼教官として登場するのが元プロレスラーの高田延彦さんだったりもするけどw、過度にウケを狙ったりせず、シリアスとユーモアのバランスが絶妙なんですよね。



そこは主役の鈴鹿央士くんが芸達者であるお陰かも知れません。エキストラとして参加した映画の撮影現場で、なんと広瀬すずさんの眼にとまりスカウトされた!という逸話の持ち主。すでにいくつもの新人俳優賞を受賞済みで、事務所の威光だけで主役を張れるジャニーズの人たちとはワケが違う。



そして匡と同期入学の生徒でヒロインの朋花に、堀田真由さん。同じく生徒の1人でクールビューティーな純子に、篠田麻里子さん。



さらに探偵学校の謎めいた校長に檀れいさん、盗聴&盗撮のスペシャリストとして第2話から登場する女性講師に冨樫真さん、天然キャラな匡の母親に山口香緒里さんが扮しておられます。



最終回まで私を引っ張り続ける力があるかどうかは未知数だけど、殺人事件の犯人当てゲームだけがミステリーじゃない!ってことを言いたくて取り上げました。

セクシーショットは堀田真由さん、冨樫真さん、篠田麻里子さん、山口香緒里さんです。


 

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『ミステリと言う勿れ』#01~#03

2022-01-25 00:20:05 | 探偵・青春・アクションドラマ

2022年冬シーズン、フジテレビ系列の月曜夜9時「月9」枠でスタートしたミステリードラマ。田村由美さんの人気コミックを映像化した作品です。

天然パーマで偏屈者の大学生=久能整(菅田将暉)が、自ら容疑者とされた殺人事件の真犯人を見事に言い当て、それ以来、刑事たちの捜査&謎解きにムリやり協力させられるというお話。

主人公自身は動くこと無く、刑事たちが集めて来た情報や関係者との会話からヒントを得て推理する、ミステリーの中でも「安楽椅子探偵」と呼ばれる最もノン・アクティブなジャンルで、本来なら私が最も忌み嫌う種類のドラマですw

だけどこれが面白いんですよね! ミステリーとしても良く出来てるけど、それより何より主人公=整(ととのう)の「屁理屈トーク」こそが断然面白い!w



過去、本来なら興味が無いラブコメやホームドラマのジャンルでも、『デート/恋とはどんなものかしら』や『オレの話は長い』にはどっぷりハマりました。その両者に共通するのも主人公の「屁理屈トーク」でしたw

なぜ屁理屈が面白いかと言えば、世間一般のマジョリティたちの常識……という名の「思い込み」を打ち砕くカタルシスがあるから。なぜ打ち砕けるかと言えば、屁理屈は物事の「本質」を的確に突いてるから。

例えば本作の第1話では、殺人容疑を掛けられ取調べを受ける整が、コワモテ刑事のエンケンさんに「目撃者がいる」と言われても全く動じずに「刑事さんはその目撃者の人と知り合いなんですか?」と質問し、「善意の第三者だ」と言われるとこう返します。

「じゃあ僕と立場は同じですよね? 刑事さんがよく知らない人物。それなのにどうして、その人は本当のことを言っていて、僕の方は嘘をついてると思うんですか?」



第1話はミステリーとしてもホントによく出来てたと思います。意外な真犯人の設定とキャスティング、その真実が明かされるタイミングといい、絶妙の絶品!でした。ただ……

最後に取ってつけたように泣かせようとするのだけは頂けない! 真犯人に対して大学生が説教じみた人情論を語ったり(1stエピソード)、被害者たちが犯人に同情して急に庇い始めたり(2ndエピソード)、そこで唐突に主題歌が流れたりなんかして、「はいっ、ここで泣いて!」っていうお膳立てがチョー押しつけがましくて私はシラケちゃう。せっかくそこまで面白かったのに!

原作通りならまぁ仕方ないけど、もしドラマ化の過程で付け足したとすればマジ「病気」だと思う。とにかく泣かせなきゃ視聴者が納得しない!って思い込んでるテレビ屋さんたちの病気。あるいは、本当に泣かなきゃ納得できないなら視聴者こそが病気なんです。

泣けるか泣けないかで作品を評価するのだけはホントやめて欲しい! 結果的に泣くのはいいけど、泣かせることを目的にして創ったり、泣くことを目的にして観るのは異常な行為だと私は思う。この変態どもっ!



だから視聴を続けるか否かはビミョーなとこだけど、伊藤沙莉さんが初の刑事役に挑んでおられるのは見過ごせません。伊藤さん演じる大隣署の新米刑事=風呂光聖子(ふろみつ せいこ)の成長ストーリーとして見れば、これは「刑事ドラマHISTORY」のカテゴリーに入れてもいい位なんですよね。(とりあえず探偵物のカテゴリーに入れてます)

そして聖子の先輩刑事に尾上松也、上司に筒井道隆が扮するほか、1stエピソードのゲストが遠藤憲一、2ndエピソードのゲストが永山瑛太、佐津川愛美、ヒコロヒー、金田明夫、以降も門脇麦、柄本佑、鈴木浩介といった人たちが登場するらしい、さすが月9と言うほかない豪華キャスティング!



余計な「お涙頂戴」がつくづく残念だけど、基本的には面白いしこれだけのキャストが揃うなら、これは観るしか無さそうです。

セクシーショットは2ndエピソードで殺されちゃった、乃木坂46の元メンバー・白石麻衣さんです。


 

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『アバランチ』最終回

2021-12-24 00:17:02 | 探偵・青春・アクションドラマ

う〜む……うむむむ……どうなの?って感じです。良く出来てたし面白かったけど、とにかくスッキリしない。わざとスッキリさせてくれない。同じカンテレ制作の『クライシス』もそうだったし、昨今のアクションドラマはだいたい全部そう。

別にぶっ殺さなくてもいいんだけど、ズバッと悪を倒してスカッと解決!っていうシンプルな形にはどうしても、意地でもしたくないみたいですね、昨今の創り手たちは。

敵はみんな生き残ってるどころか、実は本当に悪いのは、狂ってるのは主人公たちの方じゃないか?っていう疑問まで残して、まるで視聴者をモヤモヤさせる事こそを目標にしてドラマを創ってるような……



ハリウッドの傑作映画『スティング』や、近作で言えばドラマ『コンフィデンスマンJP』みたいな騙し合い、どんでん返しのつるべうちゲームは、それなりに楽しめました。

けど、主人公たちが「アバランチ」を結成するキッカケになったテロ事件で殉職した、と思われてた鶴瓶ジュニアが、実は生きてました! しかも敵の腹心でした! 鶴瓶撃ちぃーっ!?ってなオチは、やっぱりやり過ぎです。そこでアホらしくなってどーでもよくなっちゃった視聴者も多いのでは?

いや、愛する人の仇討ちっていうモチベーションを失っても、それでも彼らは「正義」を貫くのか?っていう試金石なのはよく解るんです。

問題は、その「正義」自体が曖昧になっちゃってること。黒幕で官房副長官の渡部篤郎さんが目論んだ、日本版FBIだかCIAだかの設立が、そんなに悪い事なんだろか?っていう。悪い事なんだとしても、それがどういう理由でどれほど悪い事なのか?っていう説明がほとんどされてないですよね。



しかも、そういう組織の設立を政府に認めさせる為、ニセのテロ事件を起こしてわざと警察側に犠牲者を出す(それで危機感を煽る)っていう手口。

本作の主役=綾野剛くんが向井理くんとダブル主演した数年前の日曜劇場『S/最後の警官』とそっくりそのまんまなお話で、あの時もここに書きましたよね? まわりくど過ぎるやろ!?って。

もっと他に効率のいいやり方がある筈で、その時点からもう、観ててモヤモヤしちゃうワケです。

で、やり方は間違ってるとしても、この国の治安を維持するにはもはや、取締りを大幅強化しなくちゃいけない段階まで来てるのは日々のニュースを見れば明らかですから、主人公たちが命を投げ売ってまで阻止する理由が(仇討ちの要素が抜けちゃうと)私にはいまいち……いや、サッパリと言っていいほど解らない。

だから、どっちに転んだところでスッキリしない。意地でもお前らにスッキリなんかさせてやんねーぞ!っていう創り手の意図を感じるワケですよ。なんでーっ? どんだけぇーっ!?

いや、もしかして、あまりに話をこねくり回し過ぎて、創ってる人たちもよく解んなくなっちゃってたとか? 鶴瓶撃ちぃーっ!!



そんなワケで、楽しめたのは楽しめたけど、続編はもう観ないかな?っていう感想。

楽しめたのはキャスト陣の実力と頑張りに依るところが大きいとも思うし。昨今の俳優さんは本当に演技が上手いですよね。プロなんだから当たり前やろ!って若い人は言うかも知れないけど、昭和の頃はヘタな人もいっぱい出てましたからw

今は子役まで妙に上手くなっちゃってるのが個人的には気持ち悪いんだけど、アバランチの最年少メンバー・千葉雄大くんの演技とか見ると感心させられます。

もちろん綾野剛くんや渡部篤郎さんも良かったけど、今回の一番はリーダーの木村佳乃さんだと私は思いました。ただクールで強いだけじゃなく、その裏にある脆さも同時に感じさせる演技はさすが!の一言です。



今季の連ドラ(3作品しか観てないけど)における最優秀女優賞は文句なしで木村佳乃さん。次点は『日本沈没』の杏さん、最優秀おっぱい賞は『言霊荘』の石井杏奈さんで決定です。


 

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『アバランチ』#01~#02

2021-10-26 23:43:08 | 探偵・青春・アクションドラマ

 
2021年秋シーズン、フジテレビ系列の月曜夜10時枠でスタートした、関西テレビ&トライストーン・ピクチャーズの制作による連続ドラマ。ジャンルは「ピカレスク・エンターテイメント」とされており、映画『ヤクザと家族』で組んだ監督=藤井道人&主演=綾野剛の再タッグが話題になってます。

警視庁・特別犯罪対策企画室の室長=山守(木村佳乃)が密かに招集した、元刑事や自衛官たちによる謎のアウトロー集団「アバランチ」が、警察が手を出せない犯罪者たちを闇で裁く令和版『ザ・ハングマン』!

……と書くと「またそれかよ!」「もう見飽きたよ!」「聞いてないよ!」「8時だよ!」ってなっちゃうけど、そこはさすがに捻りが加えられ、自警団チックな設定はどうやら見せかけで、実は政治家と警察上層部が仕組んだ数年前のテロ事件で犠牲になった人たちの、恋人や兄弟や同僚……つまり遺族たちによる復讐が真の目的みたいです。だから「ピカレスク」なんですね。



そんなアバランチのメンバーは、元警視庁公安部外事四課の刑事だった羽生(綾野 剛)、真っ直ぐ過ぎる正義感ゆえに左遷された現職刑事の西城(福士蒼汰)、元所轄のベテラン刑事だった打本(田中要次)、元自衛隊の特殊工作員だった明石(高橋メアリージュン)、そして凄腕ハッカーの牧原(千葉雄大)。

いや〜、しかし。暗い過去を背負ってやさぐれた主人公に、軟弱イケメン、クールな熟女ボス、モデル体型の武闘派美女、温厚なオジさん、やんちゃオタクの若きハッカーと、まるで絶対なぞらなきゃいけないレシピがあるかのように、どの番組を観ても同じキャラ付け&同じメンバー構成で笑っちゃうんだけどw、本作の場合は全員がそれぞれ本筋に関わる事情を抱えており、そのぶんキャラに厚みがあるからまだ観てられます。

アクション描写にも気合が入ってて、特にメアリージュンさんの長〜い美脚によるハイキックと、綾野くんの情け容赦ないケンカ殺法は見応えあり! 第1話で日本刀を振り回す強面ヤクザに、綾野くんが半笑いでボールペンを突き刺しまくるアクションは連ドラ史に残るべき名場面! あれを超えるカタルシスはもう最終回まで味わえないかも知れませんw



ただ、アクションシーン以上の見せ場となるべきハンギング(お仕置き)シーンが、悪党を銃や爆弾で脅して自白させる模様をインターネットに生配信するっていう、現代ならではのやり方で悪くはないんだけど、私としてはいまいちスッキリしない。

大して悪くないヤツでも逆らえば問答無用でぶっ殺す、昭和のヒーローたちを観て育っただけに、息の根を止めない限り何をやっても生ぬるく感じちゃう。ネットで全世界に顔を晒してやったところで、観るのはしょせん野次馬たちだから喉元過ぎりゃ忘れちゃうのでは?

やっぱりねえ、ぶっ殺さなきゃダメですよ。そもそもこのテの自警団モノって、善良な市民が普通なら手を出せない悪党をぶっ殺す、そのアクションを見せる為に生まれたジャンルなんだから、ぶっ殺さなきゃ意味が無いんです。

昭和の頃はバンバン殺してたのに今はやらないのって、別にそんな法律が出来たワケじゃなくて、単なる自主規制ですよね? クレームが来たら面倒だから避けてるだけの話。

正義のヒーロー、つまり善人が悪人をぶっ殺して、いったい何が悪いのか私にはよく解らない。悪人が善人を殺す場面はしつこいほど見せるクセに、善人が悪人を殺す場面はタブーにしてるのって、なんか本末転倒じゃないですか?

マネするヤツが出て来るからダメなんだって? いやいやいや、マネするのは悪いヤツらであって善人は誰もそんな事しないんだから、タブーにすべきは悪人が善人を殺す場面の方だと私は思うんだけど、なんか間違ってます?

ヒーロー側が悪党をちゃんと殺さない限り、このテのドラマが傑作になることはまず有り得ない。悪党をぶっ殺さない自警団モノや復讐モノなんて、真犯人が判らないまま終わっちゃうミステリーと同じですから。

やっちゃいましょうよ。YOU、ぶっ殺しちゃいなよ。そこに文句言うバカは無視すりゃいいんです。やっちゃえ綾野くん!



アバランチ以外のレギュラーキャストは、内閣官房副長官役の渡部篤郎さんと、その秘書役の堀田茜さん。セクシーショットは堀田さん、高橋さん、木村さんです。


 

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