ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ザ・ゴリラ7』#02 (追悼:千葉真一さん)

2021-08-24 22:50:56 | 探偵・青春・アクションドラマ







 
『ザ・ゴリラ7』は1975年4月から10月まで、NETテレビ(現:テレビ朝日)の金曜夜9時枠で全26話が放映された、NET&東映の制作によるアクションドラマ。『燃える捜査網』の前番組です。

護衛・救出を目的とした謎の民間チーム「ザ・ゴリラ7」の活躍を、めっぽう明るいタッチで描いたアクション・コメディー。メンバーは千葉真一を筆頭に、志穂美悦子、マリア・エリザベス(現:森マリア)、にしきのあきら(現:錦野 旦)、目黒祐樹、千葉治郎(現:矢吹二朗)、そして夏八木 勲の7人に、マネージャー役の中丸忠雄。

千葉さんは出世作『キイハンター』でも、アクションだけじゃなくコメディー要素まで担っておられた印象があり、笑わせるのが多分、いや絶対、かなりお好きなんですよね。

この『ザ・ゴリラ7』ではそんな千葉さんのコメディー志向が全面的に反映され、他のレギュラーメンバーはもちろん悪役に至るまで全員コミカルに芝居するもんだから、緊張感はカケラもありませんw

もし私が当時観てたら「ふざけ過ぎやろ」ってソッポ向いたかも知れないけど、今となってはこういう作品がいとおしくて仕方ない。大のオトナ、それもお笑いタレントじゃない二枚目俳優たちが体を張って、ハッキリ言って下らないことを全身全霊で、だけど心底楽しそうにやっておられる。

現在でもそういう作品は無くもないけど、何かが違う。現在のはコント番組の延長版みたいな感じだけど、昭和のコメディードラマは喜劇映画の短縮版。だからホンモノの俳優たちが演じなきゃ成立しない。

当時のTVドラマが「テレビ映画」と呼ばれたのは、単にフィルムで撮ってるからってだけの事じゃないと思います。作品と向き合う創り手たちの姿勢、こめられたスピリットがコント番組とは明らかに違う。コントが悪いって言うんじゃなく、とにかく「違う」って事です。



この第2話『札束は殺しのラブレター』(脚本=曽田博久/監督=竹本弘一)は、何人もの商店主や中小企業の経営者を自殺に追い込んだ悪徳金融業者に、ゴリラ7が大掛かりな罠を仕掛けて約2億円を騙し取るという、ジョージ・ロイ・ヒル監督の傑作映画『スティング』を彷彿させるストーリー。そう言えば千葉真一さんの役作りにはポール・ニューマンの影響が感じられます。



今回のトピックスの1つ、千葉さんと結婚されてまだ2年目の野際陽子さんが特別出演! 天然キャラの掃除婦さん役で、悪気なくゴリラ7の隠密行動を邪魔しまくり、目黒祐樹さんに「亭主の顔が見てみたいわ」と言わしめ、その横にいる千葉治郎さん(つまり義理の弟)を苦笑させますw もちろん別の場所にいる亭主=千葉真一さんがその瞬間クシャミをするという、お約束中のお約束ギャグも抜かりなく炸裂。ああ下らないw

昭和のドラマって、よっぽどシリアスな内容でない限り「誰かに噂されたらクシャミが出る」っていうの、ギャグなのか迷信なのか知らないけど、必ずやってましたよねw やらなきゃいけない協定でも結んでるの?って位、各局あらゆるドラマで必ずやってましたw さすがに近年は見なくなったけど、あれって何だったんでしょう?

毎度毎度「またやってるわ」って思うんだけど、別にそれでシラケるワケでもない。空気を和ませるには非常に便利なネタで、だから重宝されたんでしょうか? 自主映画をやってた時は絶対このネタだけは使うまいって、私は思ってましたけどw 極めてどーでもいい話ですm(__)m



この回のゲストは野際陽子さんのほか、浜田寅彦、富田仲次郎、浜田晃、戸部夕子、香山秀美、関山耕司、はやみ竜次etc…といった顔ぶれ。アクション系のドラマでお馴染みの方が多いです。

『燃える捜査網』もそうだけどゲスト俳優陣が毎回なにげに豪華で、それも千葉真一さんの人脈に依るところが大きいんだろうと思います。



そしてやっぱり、最大の見所は我らがソニー千葉の必殺空手アクション! これに尽きます。怒らせたらマジ瞬殺されそうですw

ちなみに海外における千葉真一さんの通称「JJ Sonny Chiba」ですが、一般的には「サニー千葉」と表記されてるみたいです。

私も最初はそう書いてたんだけど、「エンターテイメントってほんまはエンターテインメントって書くんやで」って教えてくれた友人が、千葉さんのことも「ほんまはソニー千葉やで」って言ってたもんで、このブログでは一応「ソニー千葉」で通してます。

が、ぶっちゃけエンターテイメントだろうがテインメントだろうが、サニーだろうがソニーだろうがポニーだろうが、心底どーでもいいですw
 

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『ネメシス』#01

2021-04-16 01:40:09 | 探偵・青春・アクションドラマ










 
2021年春シーズン、日本テレビ系列の日曜夜10時半「日曜ドラマ」枠でスタートした、入江 悠・総監督&オリジナル脚本による全10話の探偵ミステリー・コメディ。

広瀬すず、櫻井翔、江口洋介、勝地涼、中村蒼、富田望生、仲村トオル、真木よう子、石黒賢、山崎紘菜、大島優子、上田竜也、橋本環奈etc…と、豪華かつ多彩なキャスト陣がレギュラーあるいはセミレギュラーで活躍されるようで、その華やかさだけで観る価値は充分に有りかと思います。

これまでさんざん「刑事や探偵がただ突っ立って謎解きするだけのドラマ」を揶揄して来ましたけど、それが面白いかつまんないかは見せ方次第。っていう意味じゃ私がこよなく愛する昭和のアクションドラマだって同じことなんですよね。要は創り手のセンスとキャストの魅力次第。

この『ネメシス』は適度なフザケ具合にセンスの良さを感じるし、殺人事件を扱っても生臭さがなく、私の敬愛する『デカワンコ』に近いテイストで楽しめます。

加えてハツラツとした広瀬すずちゃんは抜群に可愛いし、櫻井翔くんは笑いのツボを心得てらっしゃるし、ジャージすらオシャレに着こなしちゃう江口洋介さんはやっぱカッコいいしで、そのお三方を華やかなゲスト陣が囲むワケですから、まあストーリーなんかどーでもいいw

なんだかんだ言っても私だって刑事コロンボや古畑任三郎、金田一耕助なんかは大好きだし、そんな魅力的なキャラが出て来れば観るに決まってます。たとえば香取慎吾くんや織田裕二くんの大勘違いを野放しにして観るに耐えないものばっか創っちゃうから悪いイメージが付いちゃっただけでw

そんなワケで、まあ毎週はムリにしても時間があれば観てみたいなと、久々に思わせてくれた謎解きコメディです。

セクシーショットはレギュラーの広瀬すずさん、大島優子さん、初回ゲストの森咲智美さん、黒沢あすかさん、そして橋本マナミさん。ほんと華やかなのは良いことですw


 

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「ハンソク先生 VS 金八先生」

2021-03-05 23:48:28 | 探偵・青春・アクションドラマ

私は元々『太陽にほえろ!』マニアでボンボン刑事(宮内 淳)推しだったもんで、『太陽~』卒業後に宮内さんが主役を張られた『あさひが丘の大統領』には大注目し、テレビ雑誌に載った『あさひが丘~』関連の記事を切り抜いて大学ノートに貼ったりしてました。

今回、レビューのオマケとして当時の番宣写真をいくつか載せようと思い、そのノートを何十年かぶりに掘り起こしたら、女の子向け雑誌『セブンティーン』に掲載された面白い記事が見つかりました。

当時『3年B組金八先生』第1シリーズに主演されてた、武田鉄矢さんと宮内さんの対談記事です。

『~金八先生』はその名の通り金曜夜8時にTBS系列で放映されてましたから、我らが日テレ『太陽にほえろ!』のまっこう裏番組であり、『あさひが丘~』と同じ学園物ジャンルでもあって正真正銘のライバルどうし。

だけど当時は『あさひが丘』こそが王道ど真ん中で『金八』はイロモノ的なイメージでしたから、この記事も二枚目スターとコメディアンの爆笑凸凹対談、みたいな趣向になってます。

お二方とも饒舌ですから普通に読むだけで面白いけど、結果的に『あさひが丘』は期待されたほどの人気を得られず日テレ「青春シリーズ」に終止符が打たれ、一方の『金八』は社会現象と言われるほど注目されて日本を代表する学園物シリーズとなる、いわば完全に立場が逆転しちゃう顛末を踏まえた上でこれを読むと、また違った面白さが味わえたりします。

レビュー記事にも書きましたが、あの頃=1980年あたりが、日本人の価値観とテレビ番組の内容が大きく変わっていくターニングポイントだったと私は思いますから、それを象徴する記事としても資料価値があるかも知れません。話の内容自体はチョー他愛ないんだけれどw




武田「宮内さん、先生の役って難しくないっスか?」

宮内「よく聞かれるんですけど、オレあんまり先生の役をやってるんだと意識してないんですよ。なんの役をやっててもそうだけど。だからどっちかっていうと、先生っぽくないんじゃないかなあ」

武田「でも、きょう宮内さんの大統領観たんですけど、ほら(OPタイトルバックで)校舎の上でスッと立って生徒をバーッと見下ろすでしょ。カッコいいんですよね。翼ひろげた火の鳥ですよ、あれは(笑)。あれをオレがやってごらんなさいよ、デパートの屋上の自殺男ですよ(笑)。なかなか飛び降りないで金網にしがみついてる自殺男ですよ」

宮内「そ、それほどでもないでしょ(笑)」

武田「いやあ、宮内先生見てると屈折せざるを得ないもんなあ。だいたいオレが先生の役やりたいと思ったのは、中・高生のころ。テレビでよく先生シリーズやってたでしょ」

宮内「『青春とはなんだ!』とか『でっかい青春』……」

武田「そう、それ。あれ観て学校の先生になってもいいなあと思ったのね。夏木陽介さんみたいに白い短パンはいて(笑)、颯爽と校庭のグラウンド走ってみたいと思いましたよ」

宮内「オレも憧れました。あの頃、ああいう先生必ずいると思ってた」

武田「同感。絶対いると思ってた。なしてか、不思議なことに必ず美人の先生がいてね(笑)。しかも下宿先には、とってもキレイなお嬢さんが下にいてねえ。そこのオバサンがまた、なんとか2人をくっつけようとする(笑)」

宮内「なんか、憶えてる場面が変なところばかりですね」

武田「ああいう先生、だいたい英語の教師なんですよね。宮内さんは?」

宮内「英語です」

武田「これだもんな(笑)。オレは国語。宮内さん英語。大統領と金八。屈折しちゃうなあ(笑)。宮内さん出身はどこですか?」

宮内「四国ですけど、実はオレ、大学、福岡の西南大学なんですよ」

武田「えー、じゃ海援隊の中牟田俊男と同じだ。学年で言うと1つ下かな。オレは福岡教育大なんスけど」

宮内「えー、じゃ、先生になる筈だったんだ」

武田「いや、4年で中退しちゃったんですよ」

宮内「オレ、2年で中退(笑)。じゃあ、中退どうしが先生役やってるワケだ」

武田「そういうことになりますねえ。しかし西南大学っていうと、ちょうど当時チューリップ有名だったでしょ。彼ら西南だから」

宮内「チューリップはもう当時大変な評判でしたよ」

武田「海援隊も大変な評判でした?」

宮内「海援隊、知らなかったなあ(笑)」

武田「おかしいなあ。あの頃は五分に張ってたんだけどなあ(笑)」

宮内「オレあんまり、そういう音楽興味なかったから分かんなかったけど、チューリップだけは凄かったですよ」

武田「チューリップだけは(笑)。どこに下宿してたんですか?」

宮内「博多駅のすぐ裏にウチの伯母さんの家があって、そこから通ってたんです。今の新幹線口の近くの都ホテルのそば。お菓子屋やってまして、そういえばタバコ屋もやってた(笑)」

武田「ムム。しかし、その辺よくうろついたなあ。空港行くとき、必ずまわる道の辺りですよね」

宮内「そう、あの広い道。しかし、こんなこと喋って読者の人わかるかなあ?」

武田「わからないでしょう(笑)。ほんと九州出身はバカだから、出どころ同じだとすぐ悪ノリしちゃうんですよ」




武田「ところで宮内さんは結婚してるんですか?」

宮内「いやオレは、自他共に認める独身主義だから」

武田「はー、そうですか」

宮内「独身の方がいいですよ」

武田「でも独身って、家に帰ってドアを開けると、プーンと灰皿の臭いが部屋に残ってるでしょ。あれがオレ、耐えられなくて結婚しちゃった」

宮内「オレはあの臭い大好きですよ(笑)」

武田「完璧なまでの独身主義者だ。でも宮内さん、いま29歳でしょ。もうすぐですよ。30になれば男は体力的にもガックリきて、嫁さん欲しくなりますよ」

宮内「いくつで結婚したんですか?」

武田「25」

宮内「早いですねえ」

武田「いやあ、オレは25になるまでさんざん女に捨てられたから(笑)。だから今のカカァに巡り会ったとき、これしかもういないと思ったもん(笑)。今後明るい展望なんて一切ないと思ったもん(笑)。とにかく強引でもいいから、この女つかまえておかないと、一発も出来ずに終わっちゃうかと思ったもんな(笑)」

宮内「まさか!?」

武田「まさかって問題じゃないですよ(笑)。オレはもう冗談から生まれた男だから、女に声かけるのだけは得意なのね。これだけは宮内さんより上手い。的中率がめっぽう低いだけで。とにかくズバリ言っちゃう。『しない?』って(笑)」

宮内「ちょっと、ちょっと」

武田「ふつう女の人だったら『しない?』なんていきなり言われたら『やめてよ』と言い返しますよね。そしたらすぐ『ごめんねえ、変なクセがあって』なんてトボケていい子に戻っちゃうワケですよ。ところがウチのカカァに『しない?』って言ったら、じーっと考えやがってさ(笑)。でもその迷ってる顔がすごく嬉しかったのね。ちゅうことはしてもいいっちゅうことですからねえ(笑)。なにせ動物的な男ですから。しかし、なんでまた宮内さん独身主義なんですか?」

宮内「オレは女の人は好きですよ。女の人には優しい男だと思ってるし。でも『愛してる』って言葉は、やっぱり一番好きな人にだけ言わなきゃいけない言葉ですよね。でも世の中には色んなタイプのステキな女の人がいて、これしかないって自分の頭の中で決められない」

武田「モテる人はこれだからヤンなっちゃう(笑)」

宮内「だから、この人と結婚しても、ぜったい破局が来ちゃうと思ってしまうワケですよ。それに結婚っていうのは、お互いにこの人とは一生離れたくないと思ってるふたりが作りあげるものでしょ。ということは、悪く言えばひとりの女性にがんじがらめにされなきゃいけない。それがイヤなんですよ。彼女しかいないっていうのは、すごくオレにとっては消極的な行動に思えてしまうんだなあ。なにしろオレは、がんじがらめって言葉が一番キライだから」

武田「これはかなり重症だ。宮内さんをワタクシが診察しまするに、男が結婚して5年ぐらいして辿り着く心境ってあるんだけど、その心境に独身の段階で達してしまってるのね。こりゃ当分、独身は続きそうですな」




武田「3年B組はほとんど中3の生徒だから、まだ色気のほうが無いからいいけど、そっちは高校生だから大変でしょ」

宮内「大変ですねえ。ウチは芝居を本格的にやってない女の子が多いから、どうしてもオレが教えることになるワケですよ。ところが相手の女の子は、自分のために必要以上にやってくれてるんだと思ってしまうらしいんですね。このあいだも、その子が自分で編んだマフラーを持って来てくれましてね、お礼に。これが中学生だったら、別に芝居教えたからって、どうも有難うございましたで済んじゃうでしょ。変なところで大人なんです、ウチの生徒は。マフラー貰ったときは嬉しかったけど」

武田「ウチは持って来ません(笑)。欲しいワケではありませんが(笑)」

宮内「3年B組はやっぱり中学生って感じですか?」

武田「やっぱりまだ中学生ですよ。このあいだ演技の中で性教育の場面がありましてね。男と女の構造についてなんですけど、『男子の精子は1日で7千万。3日で2億1千万。4、5日ほっとけば中国の人口と同じ数になってしまうんだぞ、凄いだろ』って言いながら、ひとりの男子生徒を指差して言ったワケですよ。『おまえ、いま股ぐら重くないか?』って(笑)。そしたらその生徒、演技できずに真っ赤な顔してうつむいちゃいましてねえ。やっぱ、恥ずかしい年頃なんでしょうね」

宮内「ウチはなにしろ高校生ですからね。完全に異性を意識してますよ。ロケバスに乗るでしょ。男子と女子はしっかりわかれて、かたまって座ってますよ」

武田「ほう」

宮内「オレは1年間いっしょに仕事するんだから、家族だと思ってやろうじゃないかって言ってるんだけど、なかなかうまくいかない。だから、わざと男子生徒の前じゃパンツ一丁になって着替えたり、女子生徒が着替えてるところにバッと入ってしまうようにしてるんですよ。だから、いま非常に生徒たちの間で反感を買ってましてねえ(笑)。オレは親心のつもりなんだけど」

武田「いや、それは宮内さんが悪い。宮内さんのルックスがいけない(笑)」

宮内「でも、そうしなきゃ生徒を叱るシーンなんてよそよそしくなって上手く出来ないと思うんですよ」

武田「でもそれが必要以上にひとりの生徒に集中すると、よくない。ひいきしてると言うんですよ」

宮内「あ、それはありますね。男子生徒はほったらかしてても大丈夫なんだけど、女子生徒がねえ」

武田「実際の学校の先生と同じですよ。ひいきしてるって言われるのが、一番つらい」

宮内「オレはじゅうぶん気を使って、まんべんなく生徒と話してるつもりだから、大丈夫だと思うんだけど」

武田「ま、ルックスでは勝てないけど、視聴率では大統領に負けませんゾ」

宮内「それは、絶対にゆずれない(笑)」




大統領、負けちゃいましたねw そんな結果は武田さんご自身も『金八』スタッフの皆さんも全く予想されてなかったのでは?

確かに『金八』はそれまでに無かったタイプの学園ドラマだし、海岸で夕陽に向かって走るみたいな「青春」描写がダサいとされる空気もあったにせよ、そんな過渡期の流れにたまたま乗っかれたのが『金八』で、乗り損なったのが『あさひが丘』ってだけのことで、内容の良し悪しは関係なかったんじゃないかと私は思います。あの時期は『太陽にほえろ!』でさえ存続の危機に瀕してましたから。

それはともかく、この対談は「モテる男VSモテない男」の代理戦争みたいな側面もあって面白かったです。私は宮内さんのファンだし『金八』という番組が憎いけど、この代理戦争に関してだけは武田さん側に加勢したいですw バレンタインデーに山ほどチョコを貰ってたようなヤツとは、一生解り合えないと私は断言出来ますw


 

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『あさひが丘の大統領』最終回

2021-03-04 09:34:20 | 探偵・青春・アクションドラマ










 
☆第36話『別れる前に抱きしめたい!!』(最終回)

(1980.9.17.OA/脚本=鎌田敏夫/監督=馬越彦弥)

おちこぼれラグビー部のキャプテン=水野(井上純一)が、実家の事情により急きょ故郷への転校を余儀なくされちゃいます。

別れを惜しみ、最後に何かして欲しいことは無いか?と尋ねるチームメイトたちに、水野は「一度でいいから、涼子先生に抱きしめられたいんだ」と恥ずかしそうに言います。

で、ラグビーの練習中に気分が悪くなってよろけたフリを水野にさせ、涼子先生(片平なぎさ)に介助してもらえば結果的に抱いてもらえる!てな作戦を決行するんだけど、毎回いいところでハンソク先生(宮内 淳)が駆けつけw、代わりに抱いちゃうもんだからことごとく失敗。コメディーの基本ですw

「お前の気持ちはよく解るぞ、水野。よーく解るぞ!」

事情を知ったハンソク先生は、水野の望みを叶えてやるため一計を案じます。送別会の余興として水野を主役にした演劇をやり、生き別れになった母親役を涼子先生に演じてもらうことで、再会シーンで(稽古も含めて)存分に抱き合えるという、画期的なアイデアw

ところが、ハンソクが書いた台本の抱擁シーンがあまりに大袈裟で長すぎることから、女子テニス部の長尾(藤谷美和子)たちがオンナの勘を働かせます。

「これは男の子たちの謀略よ!」

長尾は以前から水野に淡い想いを抱いており、実は彼女も「別れる前に(水野を)抱きしめたい!」っていう願望を抱いてるのでした。(男子が『抱きしめられ』たくて女子が『抱きしめたい』って考えちゃうあたりに、時代の変化が現れてますよね。ほんと1980年あたりがターニングポイントだったように私は感じてます)

で、いよいよ芝居の稽古を始めようとしたら、涼子先生が急に母親役を長尾とバトンタッチすると言い出したもんだから、ハンソク先生が慌てます。

「そんな、どうして!?」

「水野くんを送別するためのお芝居だったら私達にもやらせて欲しいって、長尾さんたちから申し入れがあったんです」

「それじゃ意味がない!」

「あら、どうしてですか?」

「どうしてって……」

「私がやらなきゃ意味のない芝居なんですか?」

「…………」

「答えられないところを見ると、長尾さんたちが言ったことは本当なんですね」

その上、アホアホなこの作戦を提案したのもハンソク、誤字脱字だらけの台本を書いたのもハンソクと聞いて、涼子先生は呆れ果てます。

「あなたは教師なんですよ? よくもこんな不謹慎で、バカバカしいことを……」

「なにがバカバカしいんだよ?」

「これがバカバカしいと思わないの!?」

「思わないよ! 水野はな、先生のことが好きなんだよ。もう会えないかも知れない、ひょっとしたら一生会えないかも知れない、だから一度でもいいから抱きしめてもらいたい……その気持ち、解るよ。オレだって昔そう思ったもん。そうしたいと思ったよ!」

「あなたは生徒の気持ちが解れば何でもしてやるんですか?」

「出来ることならしてやりたいよ! 自分がしたいと思ったことなら、させてやりたいよ!」

「それで教師としての任務が果たせると思ってるんですか?」

「教師としての任務って一体なんだよ?」

「先生は先生なんです、生徒じゃないんです! 教師として、生徒を指導するべき立場にある人間なんです!」

呆然と見守る生徒たちの前で繰り広げられる、ハンソクvsタックルの「理想の教師像」を巡る激しいバトル。これでこそ『あさひが丘の大統領』です!

学園を去るのがハンソクやタックルじゃなくて水野だから、最終回の主役まで生徒に奪われたように見えるけど、真の主役はやっぱりこの2人なんですよね。

「オレはたまたま先生っていう職業に就いてる。生徒よりもちょっと高いところに立って、生徒に向かって何か喋ってる。ただそれだけだよ。あとは生徒と同じ下らん人間だよ」

「先生はすぐそうやって誤魔化すんだから」

「なにを?」

「立派な教師になる努力を怠ってることをです! 教師として、理想に少しでも近づこうと努力なさらないことです!」

「オレはそんな気は無いよ。立派な教師とか、理想的な先生になろうなんて気は全然無いよ」

「なぜですか!?」

「オレはオレだよ、こんな人間だよ! オレは生徒にそれ以外なにも言うこと無いよ!」

「それが怠慢だって言うんです!」

「あのなあ!」

どっちが言うことも間違ってないんでしょうけど、常識の観点からすればハンソク先生の分が悪い。だけど彼はどうしてそんなに、ありのままの自分を見せることに拘るのか? 実はそこにこそ、ハンソクにとっての「理想の教師像」が反映されてるのでした。

「オレが今思い出しても懐かしい先生っていうのは、オレたちの前に生身の自分をさらけ出してくれた先生だよ。たとえ下らなくても、バカらしくてもいい。生身の自分を一瞬でもさらけ出してくれた先生ほど懐かしいんだ」

「…………」

「だからオレは、そんな先生になりたいと思った。立派な先生とか、教師としての理想とか、そんなこと言う先生にろくな先公はいなかったよ。そんな先公に指導されるなんて、オレはまっぴらゴメンだったんだよ」

「だけどあなたは今、先生なんです。生徒だった頃のことはいいかげん忘れて下さい!」

「自分が生徒だった時のことをケロッと忘れて生徒を指導するのが、それが立派な先生だって言うのかアンタはっ!!」

「!!」

本当は、本音の部分では、涼子もハンソクの言い分を理解してるんですよね。実際、第2話で彼女は「あの子たちには、あなたみたいな教師が必要なのかも知れません」って言ってました。

だけどそれを認めてしまったら、涼子自身が働くモチベーションに、生きる支えにさえしてる理想像を否定することになっちゃう。だから意地でも曲げられない。

極論を言えば、両方を兼ね備えた人、ハンソクとタックルを足して2で割ったような人が理想の教師なんでしょうけど、そんなスーパーマンは存在しないって事ですよね。ハンソクもタックルも、我々と同じフツーの人間なんです。だからこそ『あさひが丘の大統領』は面白い!

さて、ハンソク先生は水野だけでなく、長尾の望みも叶えてやるべく、校庭で2人を向き合わせます。

「水野、お前だって涼子先生と別れる前に、抱きしめられたいって思ったろ? 長尾だって同じ想いなんだ。やらせてやれ」

「うん、いいよ」

「長尾、気が済むまで抱きしめろ」

ハンソクはそう言って、他の生徒たちを連れてこの場を離れます。

「ありがとう、水野くん」

「礼なんかいいよ」

「うん。それじゃ……」

ところが! いよいよ長尾が水野を抱きしめようとした時、絶妙なタイミングであの人が通り掛かっちゃう。

「あなたたち、何してるのっ!?」

「あっ、涼子先生……」

「大西先生がしてもいいって言ったんです!」

そう言って長尾は涼子の目の前で水野に抱きつき、サヨナラを言ってから走り去ります。ちなみに大西先生っていうのはハンソクの正式名称です。

「大西先生がしろって言ったの? ホントに? まったくあの人は!」

「そんなに怒んなよ、先生。先生の気持ちも解るけどさ、ハンソクはハンソクで結構いいとこあるんだよ。みんな好きだよ、あの先生を」

「…………」

水野に言われなくたって、そんなことは涼子先生が一番よく分かってる。だから余計に腹が立つんでしょう。自分がモラルやルールに縛られて出来ないことを、あのハンソク野郎は軽々とやってのけ、何の努力もしないで生徒たちに好かれてる。そりゃあ憎たらしいに決まってます。

涼子先生は学校じゅうを駆け回り、プールで泳いでるハンソクを見つけると、水中から上がろうとする彼を待ち伏せて、思いっきり突き飛ばします。

「うわっ!」

ドボン!!と水にはまったハンソクに向かって、涼子は叫びます。

「キライですっ!!」

「…………」

仕方なくハンソクが向かいのプールサイドに泳いで行くと、涼子は全力疾走で先回りし、また突き落とします。北側へ泳ごうと南側へ泳ごうと、涼子は追いかけて追いかけて、突き落とし続けます。

それを途中から楽しみ始めたハンソクは、東側へ向かうと見せかけて西側にターンしたりなどしておちょくるんだけど、涼子はあくまで真剣に、必死に走ってまた突き落とすのでした。何度も何度も……

最終的に水から上がるのを諦め、プールの真ん中で立ち尽くしたハンソクを、涼子は肩で息をしながらプールサイドから見下ろし、睨みつけます。

なのにハンソクはなぜか、とても嬉しそう。彼は真性のマゾヒストなんでしょうか? 否、ハンソク先生は多分、この時をずっと待ってたんですよね。

あさひが丘学園に着任したばかりの頃、ハンソクは無気力な生徒たちを発奮させる為にわざと挑発し、乱闘騒ぎを起こして早速クビになりかけましたw

何のために彼はそんな事をするのか? 相手を本気で怒らせて一体なにが嬉しいのか? その答えは、駅のホームでいよいよ旅立とうとする水野が、涼子先生に残した別れの言葉にありました。

「先生。こないだ、すごくキレイだったよ」

「こないだ?」

「プールサイドから、ハンソクを睨みつけたとき」

そう、水野はあのとき、プールの外から2人の様子をずっと見ていたのでした。

「あのとき先生、自分をさらけ出してた。すごくキレイだったよ」

「…………」

あのとき涼子は、モラルもルールもすっかり忘れ、恥も外聞もなく自分をさらけ出してた。ハンソクはそれが嬉しかったワケです。

「ハンソク、オレの下らない望みにつき合ってくれて有難う……そんな先公いなかったよ、今まで」

「オレだってお前とおんなじだった。初恋の人を抱きしめたくてな。でも、口も聞けないまま終わってしまった」

「…………」

「忘れんなよ、水野。若い頃に、青春の頃に思ったことは、一生忘れんなよ」

「……はい」

そして水野があさひが丘を去り、長尾はもちろんクラスメイトはみんな泣くんだけど、やがてまたいつもの日常へと戻っていく。そんな『あさひが丘の大統領』最終回でした。


いやあ~、いいですね。実にいい! 今、こういうドラマって無いですよね。謎解きもどんでん返しも一切なく、愚直なほどストレートに「人間」を描いたドラマ。そして創り手の言いたいことがハッキリと伝わってくるドラマ。

2020年代の今、そんなテレビ番組はもう創りたくても創れません。創らせてもらえない。視聴率を稼ぐために謎解き要素は必須だし、クレームを避けるために主張は一切しちゃいけない。

いや、この『あさひが丘~』だって、初期はもっとハチャメチャで尖ってて、もっと言いたい放題だったのに、途中からトーンを抑えざるを得なかった。テレビ番組である以上、数字や評判を無視することは絶対に出来ない。だから仕方ないんだけど、それにしたって現在はあまりに窮屈すぎる。この『あさひが丘~』が日テレ「青春シリーズ」の最終作となったのも、なんだかテレビの宿命を象徴してる気がしてなりません。

それでも、最後の最後で本当の『あさひが丘~』らしさを取り戻してくれました。最後だからこそ出来たのかも知れないけど、さすがは鎌田敏夫さんの脚本です。

そしてあらためて振り返れば、なんと豪華なレギュラーキャスト陣! 『太陽にほえろ!』の絶頂期を支えてた宮内淳、後にサスペンスの女王となる片平なぎさ、そして宍戸錠、高城淳一、秋野太作、樹木希林、由利徹、金沢碧、谷隼人という芸達者揃いの職員室に、トップアイドルの井上純一&藤谷美和子。

コメディーとしてのクオリティーが抜群に高いのは、間違いなくこのキャスト陣の力量あればこそ。当時の連ドラにはけっこう未熟な役者さんも多かった(それはそれで成長を見守る楽しみもあった)けど、本作には穴が見当たりません。生徒役のキャストも皆さん素晴らしかった。

これは現在でもじゅうぶん鑑賞に耐えるどころか、少なくともコメディー分野じゃ昨今の作品群に全然負けてません。もう40年も前(そんなに経つのか!)のドラマなのに、ホントに凄いことだと思います。

『あさひが丘の大統領』はやっぱり面白い! いくつかのエピソードをレビューして来て、私はそれを確信しました。


 

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『あさひが丘の大統領』#35

2021-03-01 18:35:22 | 探偵・青春・アクションドラマ










 
☆第35話『タックルがハンソクに恋してる?!』(1980.9.3.OA/脚本=大原豊/監督=馬越彦弥)

「タックル」こと涼子先生(片平なぎさ)が、新婚ホヤホヤの姉夫婦=しのぶ先生(金沢 碧)&小寺先生(谷 隼人)のアツアツぶりにアテられ、その上しつこく結婚を勧められて、今いちばん身近にいるハンソク先生(宮内 淳)をふと、異性として意識するようになります。

雨の夜、たまたまハンソクと帰り道が一緒になり、自分のブラウスがびしょ濡れでブラジャー透け透けになってることに気づいた涼子は、一人で真っ赤になって「やだ、私ったら」とか言いながら走り去っちゃう。

その様子を女子テニス部の長尾(藤谷美和子)たちに目撃され、2人の仲が怪しい!と誤解されて噂になった事から、今回の騒動がスタートしますw

まず動き出したのが小寺先生で、涼子の姉である妻=しのぶ先生を喜ばせたい一心から、涼子との結婚を考えてみてはどうかとハンソクに持ち掛けます。

結婚など考えたことも無かったハンソクは戸惑うんだけど、小寺先生から「涼子ちゃんはその気になってる」と言われると、まあ満更でもない。

ところが、そのやり取りを地獄耳の小関先生(樹木希林)に聞かれちゃったもんだから話がこじれて来ます。「2人の結婚話が進んでる」と拡大解釈した小関先生が噂をばら蒔き、今度はおっちょこちょいの太田先生(由利 徹)が「仲人なら私が引き受けますよ」と、噂をまるで知らなかった涼子に進言しちゃうのでした。

「冗談じゃありません! いったい誰がそんなデタラメを!?」

涼子がカンカンになって、誰よりも慌てたのが小寺先生。しのぶを怒らせてまた離婚危機に発展しちゃうと困るもんで、愛の言葉を綴った手紙をハンソクに持たせて「黙ってこれを涼子ちゃんに渡して下さい!」と、泣きながら土下座するのでしたw

何がなんだか分からないまま、ハンソクはその手紙を涼子に渡すんだけど、読んだ彼女は再びハイパー激怒。あまりにオタオタしてた小寺先生は、手紙の最後に自分の名前をサインしちゃってたのでしたw

それを読んで爆笑するハンソクに、涼子はありったけの罵詈雑言を浴びせます。

「先生はいったい何を考えて生活してらっしゃるんですか! もう、あなたはフザケてばっかり……何もかも! だいたいあなたが存在してること自体がフザケてるんですよ!」

「そんな……」

「私、保障してもいいわよ」

「なにを?」

「あなたのところへお嫁に行きたいなんていう女の人がいたら私、死んでもいいわ」

「…………」

「いる筈ないわ! 絶対いないわ!!」

満更でもないと思ってた女性からそこまで言われ、さすがのハンソク先生も凹みます。

その様子を見てた水野(井上純一)や長尾は「先生、ひどいじゃないか!」「そうよ、ああまで言うことないと思う!」と、涼子に抗議します。

そして姉のしのぶ先生から、ハンソクはフザケて手紙を渡したんじゃなく、ただ小寺先生に泣きつかれて人助けの為にやっただけっていう真相を聞かされて、涼子も反省します。

「ごめんなさい。私、なにも知らなくて……許して下さいね」

二人きりの海岸で、涼子はハンソクに謝るのですが……

「やだね。そんなことぐらいで許せることじゃないよ」

「それじゃ、どうしたら許してもらえるんですか?」

「どうしたらって……オレは男として決定的に傷ついたんだよ。致命的なんだよ」

「だから言って下さい、どうしたらいいのか。どうしたら許してくれますか? 何でもしますから」

「……キスしてくれたら、許すよ」

「えっ……」

「いや、厭ならいいんだよ? オレはキミのこと一生許さないだけなんだから」

「……ホントにそれで許してもらえるんですか?」

「うん」

「…………」

「…………」

「……いいわ」

「ほんと!?」

「その代わり、眼を閉じてて」

「ホントにいいんですか?」

「どうぞ」

涼子が眼を閉じ、ハンソクも眼を閉じ、二人の顔が近づいていきます。果たして、ハンソクとタックルは本当に結ばれてしまうのか!?

 
私の記憶する限りだと、日テレ青春ドラマで主人公とヒロインが結ばれた例は無いと思います。

もちろん涼子も、簡単にキスを許したりしません。唇が触れる直前に彼女が手を差し入れ、ハンソクは手の甲にキスしただけなのに「やった! やったぞ!」と無邪気に喜びます。

ただし、それは涼子とキス出来たことの喜びじゃないようで……

「ずるい!」

「インチキだ!」

物陰からゾロゾロ出て来て抗議する水野や長尾たちに、ハンソクはドヤ顔で言いました。

「見たかお前ら! 約束どおりオレに一杯ずつラーメン奢るんだぞ!」

「なんですって!? あなた、またそんなフザケたことを!」

再びハイパー激怒した涼子に追われて、いつものように砂浜を青春走りする、いつまで経っても童貞っぽいハンソク先生なのでした。(終劇)


今回もまた、果てしなく他愛ないストーリーだけどw、私は大好きです。ずっと前にレビューした『マジンガーZ』#52もそうだったけど、本当はお互い好きなのに喧嘩ばかりしてる主人公とヒロインが、ふと異性を意識しちゃう、けどやっぱり簡単には結ばれないみたいな話に、なぜか子供の頃から興奮するんですよねw

いや、子供の頃に『マジンガーZ』#52における兜甲児&弓さやかのキスシーン(シルエットだけど)を観て興奮したのが、いまだに性癖として残ってるのかも知れません。ハンソク&タックルの関係も『マジンガーZ』のカップルによく似てますから。

それはともかく、番組が後半になるにつれ生徒中心の内容になり、特に出番が減ってた涼子先生にとって久々の活躍回なんだけど、実は次回が最終話。だからこその内容なんだろうけど、こういう話を私はもっと観たかったですね。

やっぱり『あさひが丘の大統領』は面白い。終わっちゃうのが寂しいです。

ちなみに前回のラスト、つまりこのエピソードの予告編では、ハンソク&タックルがちゃんとキスしてます。ミスリードの話題作りとはいえ、予告編でしか観られないキスシーンってのも凄いですよねw

コメント (7)
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