井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・ツルニンジン3

2018年09月25日 | 日記


ツルニンジン雌性期の花。キキョウ科ツルニンジン属。
花粉が運び去られた後、柱頭が開き、他の花から運ばれる花粉を待つ。雌性期の花。
5数性の花で、萼片、花弁は5裂。奥の黒い5角形は昆虫に蜜の場所をしらせる「蜜標」。
子房は「3心皮からなり、柱頭は3裂する。



ツルニンジンの果実と種子。
果実は蒴果、3室に分れていて裂開して翼のついた種子を風に乗せて運ぶ。
ツルニンジンの種子は淡褐色で片側に翼がつくが、同属のバアソブの種子は黒褐色で翼はつかない。



ツルニンジンのつる。
つる植物はその巻き方を「右巻き」「左巻き」と区別するが、同じ巻き方でも下から見た場合と上から見た場合とで全く逆になってしまう。
そういう紛らわしさを回避するために、巻き方の印象から「S巻き」「Z巻き」で区別するやり方がある。
これだと見る方向によって巻き方が逆になることはない。
この写真では「Z巻き」。普通のつる植物では巻き方はどちらかに決まっているが、ツルニンジンの巻き方は両方あるという。
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